あなたに連絡しないと
心に決めた勝手な決意は
生きることを窮屈にする
届かぬあなたへ
勝手な愛の言葉を告げる
僕はどんなに滑稽だったか
飲みつかれて眠るあなたの横顔を
見つめることもできず眺めるだけ
月が僕を見ていた
2008年12月30日火曜日
2008年12月26日金曜日
輪廻
明日生きられぬ所へは
生まれたくはない
明日自由のない所へは
生まれたくはない
明日笑えぬ所へは
生まれたくはない
輪廻というものがあるならば
そういう不安のなきとこへ
ただあなたに会えぬのならば
どこへも生まれたくはない
生まれたくはない
明日自由のない所へは
生まれたくはない
明日笑えぬ所へは
生まれたくはない
輪廻というものがあるならば
そういう不安のなきとこへ
ただあなたに会えぬのならば
どこへも生まれたくはない
2008年12月20日土曜日
2008年12月18日木曜日
2008年12月17日水曜日
命の道で
思うすべてのことを
言葉にすることの果てしなさ
感じるすべてのことを
伝えようとすることのいやらしさ
あなたの前で膨らみ続ける
あまりに速すぎて捕らえきれない
無数の言葉と感情は
時のかなたへと去ってゆく
光なのか
雨なのか
木々の梢か
土の薫りか
あなたの巡る命の道で
そんなふうに添えたなら
かなたへ消えた心の波が
そんなふうに添えたらいい
言葉にすることの果てしなさ
感じるすべてのことを
伝えようとすることのいやらしさ
あなたの前で膨らみ続ける
あまりに速すぎて捕らえきれない
無数の言葉と感情は
時のかなたへと去ってゆく
光なのか
雨なのか
木々の梢か
土の薫りか
あなたの巡る命の道で
そんなふうに添えたなら
かなたへ消えた心の波が
そんなふうに添えたらいい
2008年12月16日火曜日
2008年12月15日月曜日
2008年12月12日金曜日
笑顔
あなたと一緒にいられる時は
これで最後かもしれないと
時計の針の進むのがつらくなる
こんなにも心をひらいて笑うのは
僕がいるからじゃない
あなたの好きな人がそばにいるから
僕はそれだっていい
あなたの笑う顔を見ていられるのなら
それだけでうれしい
これで最後かもしれないと
時計の針の進むのがつらくなる
こんなにも心をひらいて笑うのは
僕がいるからじゃない
あなたの好きな人がそばにいるから
僕はそれだっていい
あなたの笑う顔を見ていられるのなら
それだけでうれしい
2008年12月11日木曜日
2008年12月9日火曜日
2008年12月8日月曜日
2008年12月5日金曜日
足音
2008年12月4日木曜日
2008年12月2日火曜日
詩篇1-10
1、自由
さて
私は生まれた
自由だ
どこへゆく
なにをする
自由だ
永遠に
命と共にある
自由だ
2、花
それは咲く
私と同じように
あるいは花と同じように
繋ぐため
撒くため
それは咲く
今までと同じように
あるいはそれからと同じように
ここで
3、風
飛ばし
運び
かき消し
揺らす
想いと
命と
叫びと
心を
ふわり
ふんわり
びゅんびゅん
さわさわと
果てから果て
始まりから始まりまで
ふわり
ふんわり
びゅんびゅん
さわさわと
4、音
消えてゆく音は
心の中で反響し
繰り返し繰り返される
何年経とうが
変わらずよみがえる音は
すでに聴くものの一部となる
思い出とはつまり音よりはじまる
5、光
包まれることは
忘れてしまうこと
離れてなくなろうとも
思い出すのだ
なつかしく
そのあたたかさと明るさに
似たものを求めて生きている
だが
記憶の中よりは
どこにも見つけられない
それが光
ほんとうの光
6、影
あることで生まれくるのだが
みつめられることなく
もとめられることなくある
闇ではない
あることは影をたどることで
たしかめられる
なくするには
影にいればよい
耐えられぬなら
影にいればよい
なにか大きな影に
身を潜めることより
あることのさみしさや
あることの恐怖より耐え逃れられる
だが影よりは逃れられない
7、時間
なにに干渉されることなきように
決意したひとつの命であるかのように
無関心にすべてに入り込み
覆し推し進める
ああ
友となれたらいいのに
でも
君はいつでも憎しみの対象
ごめんね
たぶん大切にしないから
8、言葉
離れていくことはしっている
終わらせてしまうことはしている
言葉にしないほうがいいのに
今度こそは
掴んで離れず終わらない言葉が
見つかるかもしれないと
愚かにも
発してしまう
愚かにも
9、愛
これで生きて
これで死ぬ
10、存在
触れて確かめていくことでしかわからない
確かなものに触れて
なんとすべてはうつろいやすいものなのかとわかる
そのうつろいのうちにあるひとつの自由で確かな力
それこそが存在であること
確かな存在であること
と
私は言いたい
さて
私は生まれた
自由だ
どこへゆく
なにをする
自由だ
永遠に
命と共にある
自由だ
2、花
それは咲く
私と同じように
あるいは花と同じように
繋ぐため
撒くため
それは咲く
今までと同じように
あるいはそれからと同じように
ここで
3、風
飛ばし
運び
かき消し
揺らす
想いと
命と
叫びと
心を
ふわり
ふんわり
びゅんびゅん
さわさわと
果てから果て
始まりから始まりまで
ふわり
ふんわり
びゅんびゅん
さわさわと
4、音
消えてゆく音は
心の中で反響し
繰り返し繰り返される
何年経とうが
変わらずよみがえる音は
すでに聴くものの一部となる
思い出とはつまり音よりはじまる
5、光
包まれることは
忘れてしまうこと
離れてなくなろうとも
思い出すのだ
なつかしく
そのあたたかさと明るさに
似たものを求めて生きている
だが
記憶の中よりは
どこにも見つけられない
それが光
ほんとうの光
6、影
あることで生まれくるのだが
みつめられることなく
もとめられることなくある
闇ではない
あることは影をたどることで
たしかめられる
なくするには
影にいればよい
耐えられぬなら
影にいればよい
なにか大きな影に
身を潜めることより
あることのさみしさや
あることの恐怖より耐え逃れられる
だが影よりは逃れられない
7、時間
なにに干渉されることなきように
決意したひとつの命であるかのように
無関心にすべてに入り込み
覆し推し進める
ああ
友となれたらいいのに
でも
君はいつでも憎しみの対象
ごめんね
たぶん大切にしないから
8、言葉
離れていくことはしっている
終わらせてしまうことはしている
言葉にしないほうがいいのに
今度こそは
掴んで離れず終わらない言葉が
見つかるかもしれないと
愚かにも
発してしまう
愚かにも
9、愛
これで生きて
これで死ぬ
10、存在
触れて確かめていくことでしかわからない
確かなものに触れて
なんとすべてはうつろいやすいものなのかとわかる
そのうつろいのうちにあるひとつの自由で確かな力
それこそが存在であること
確かな存在であること
と
私は言いたい
2008年11月30日日曜日
空を飛べたら
空を飛べたらいいのに
街を歩いて
花を見ても
服を見ても
君を思い出す
青空見てると涙が出るよ
空が飛べたらいいのに
あの青空とひとつになれば
憧れることなんかないんだ
君のいない地上は
悲しすぎるよ
僕は空へ行ってしまいたい
空が飛べたらいいのに
街を歩いて
花を見ても
服を見ても
君を思い出す
青空見てると涙が出るよ
空が飛べたらいいのに
あの青空とひとつになれば
憧れることなんかないんだ
君のいない地上は
悲しすぎるよ
僕は空へ行ってしまいたい
空が飛べたらいいのに
2008年11月28日金曜日
2008年11月27日木曜日
2008年11月25日火曜日
高尾山
行楽客行きかう
紅葉の高尾山
男坂と女坂の間に伸びる
仏舎利への道
踏み荒らされぬその一角に
礎となった人々の碑が佇む
雨が降り、風が吹き
陽にさらされようと黙って佇む
怒りか、慈しみか
喜びか、悲しみか
花咲く季節
木々の彩る季節には
手のあることのありがたさ
足のあることのありがたさ
目のあることのありがたさ
心のあることのありがたさ
携え
友とその道を行く
踏み固めて
紅葉の高尾山
男坂と女坂の間に伸びる
仏舎利への道
踏み荒らされぬその一角に
礎となった人々の碑が佇む
雨が降り、風が吹き
陽にさらされようと黙って佇む
怒りか、慈しみか
喜びか、悲しみか
花咲く季節
木々の彩る季節には
手のあることのありがたさ
足のあることのありがたさ
目のあることのありがたさ
心のあることのありがたさ
携え
友とその道を行く
踏み固めて
2008年11月23日日曜日
さよなら愛しき人よ
愛の言葉をささやくたびに
あなたへの想いが消えてゆく
さよなら愛しい人よ
雲の流れるように消えてゆく
愛してるとつぶやくたびに
あなたの面影が消えてゆく
さよなら愛しい人よ
月の欠けるように消えてゆく
歩いた季節は幻の花
紡いだ奇跡は幻の光
さよなら愛しい人よ
思い出までも時の過ぎ行くように消えてゆく
あなたへの想いが消えてゆく
さよなら愛しい人よ
雲の流れるように消えてゆく
愛してるとつぶやくたびに
あなたの面影が消えてゆく
さよなら愛しい人よ
月の欠けるように消えてゆく
歩いた季節は幻の花
紡いだ奇跡は幻の光
さよなら愛しい人よ
思い出までも時の過ぎ行くように消えてゆく
2008年11月20日木曜日
夜
帰り道
夜空を見上げると
月が浮かんでる
あの月へ
二人で行って
碧い地球を眺めよう
足元で
カサカサ笑う
落ち葉みたいに
月の土を
二人で一緒に
くすぐろう
そしたら僕らは
ずっと一緒
夜風が冷たくたって平気さ
恥ずかしがって
少し
寄り添えばいいんだから
夜空を見上げると
月が浮かんでる
あの月へ
二人で行って
碧い地球を眺めよう
足元で
カサカサ笑う
落ち葉みたいに
月の土を
二人で一緒に
くすぐろう
そしたら僕らは
ずっと一緒
夜風が冷たくたって平気さ
恥ずかしがって
少し
寄り添えばいいんだから
2008年11月19日水曜日
待ちながら
記念日はいらない
指輪もいらない
言葉もいらない
なんの
しるしのなくとも
わかるもの
僕は
それがわかればいい
あの日の
僕の気持ちは
どこを漂っているの
君へ投げかけた
僕の気持ちは
どこで道草しているの
返事はいらない
合図もいらない
なにもいらない
なんの
しるしのなくとも
わかるもの
僕は
それがわかればいい
もし
君がそれを持っているとするならば
僕は
それを待っている
指輪もいらない
言葉もいらない
なんの
しるしのなくとも
わかるもの
僕は
それがわかればいい
あの日の
僕の気持ちは
どこを漂っているの
君へ投げかけた
僕の気持ちは
どこで道草しているの
返事はいらない
合図もいらない
なにもいらない
なんの
しるしのなくとも
わかるもの
僕は
それがわかればいい
もし
君がそれを持っているとするならば
僕は
それを待っている
2008年11月18日火曜日
朝陽
僕は時々生きているということが
とてもはかなく
すぐにでも消えてしまうのではないかと
思うときがあるんだ
だから心に浮かんだことを
すぐに言ってしまったり
悲しいくらい衝動的に
なにかをしてしまったり
やめてしまったりするんだ
君に突然会いに行ったのに
うつむいて黙りこくったりする
そばにいないことが耐えられなくて
会うことでさらしてしまうことが怖いんだ
君と出会ったことで
僕は自分の求めているものが
何かわかったんだ
それはすぐそばにあるのに
とてつもなく遠く
すでに手にしているのに
いつまでも追いかけなければならない
それはそのものが
時間をかけて成っていくものだから
それはそのものが
僕と君の間に繰り返される時間の中で
それは成っていくものだから
僕は今、穏やかです
僕はあなたを感じています
もうすぐ夜が明けます
あたらしい明日がやってきます
おはよう
おはよう
君におだやかな朝陽がそそぎますように
とてもはかなく
すぐにでも消えてしまうのではないかと
思うときがあるんだ
だから心に浮かんだことを
すぐに言ってしまったり
悲しいくらい衝動的に
なにかをしてしまったり
やめてしまったりするんだ
君に突然会いに行ったのに
うつむいて黙りこくったりする
そばにいないことが耐えられなくて
会うことでさらしてしまうことが怖いんだ
君と出会ったことで
僕は自分の求めているものが
何かわかったんだ
それはすぐそばにあるのに
とてつもなく遠く
すでに手にしているのに
いつまでも追いかけなければならない
それはそのものが
時間をかけて成っていくものだから
それはそのものが
僕と君の間に繰り返される時間の中で
それは成っていくものだから
僕は今、穏やかです
僕はあなたを感じています
もうすぐ夜が明けます
あたらしい明日がやってきます
おはよう
おはよう
君におだやかな朝陽がそそぎますように
2008年11月15日土曜日
2008年11月14日金曜日
2008年11月12日水曜日
2008年11月11日火曜日
残炎
ああ
この苦しみは
通過儀式なのか
それとも道を
たがえただけなのか
わからない
僕にはわからない
ただ
あまりにも
僕は恋の悦びを
感受したために
もう
なにも
残ってはいない
生きていることへの
悦びを
恋の悦びに
重ねすぎたのだ
僕は
魂を
あの
ベアトリーチェに
捧げてしまったのだ
ああ
あなたは去ってゆく
僕にもたらした
すべてを持って
去ってゆく
残された僕は
ひたすらに
煉獄の炎に
焼かれるしかないのだ
なんと残酷な!
あなたの
しあわせが
僕をさらに烈しく焼きつけるとは!
ああ
ベアトリーチェ
どうして
すべてを焼いてくれないのか
僕はもうこの残炎より
動くことができない
逃れることもできない
目を開けることもできない
ただ
この苦しみが
通過儀式であることを
祈るだけなのだ
愛への
だが
わからない
僕にはわからない
この苦しみは
通過儀式なのか
それとも道を
たがえただけなのか
わからない
僕にはわからない
ただ
あまりにも
僕は恋の悦びを
感受したために
もう
なにも
残ってはいない
生きていることへの
悦びを
恋の悦びに
重ねすぎたのだ
僕は
魂を
あの
ベアトリーチェに
捧げてしまったのだ
ああ
あなたは去ってゆく
僕にもたらした
すべてを持って
去ってゆく
残された僕は
ひたすらに
煉獄の炎に
焼かれるしかないのだ
なんと残酷な!
あなたの
しあわせが
僕をさらに烈しく焼きつけるとは!
ああ
ベアトリーチェ
どうして
すべてを焼いてくれないのか
僕はもうこの残炎より
動くことができない
逃れることもできない
目を開けることもできない
ただ
この苦しみが
通過儀式であることを
祈るだけなのだ
愛への
だが
わからない
僕にはわからない
2008年11月10日月曜日
2008年11月7日金曜日
2008年11月1日土曜日
2008年10月30日木曜日
2008年10月29日水曜日
2008年10月28日火曜日
2008年10月27日月曜日
AB'ACCHIO
高円寺北口
青果店脇路地
庚申通り商店街
吉野蜂蜜店まではいかない
自転車修理屋
あかね通り
焼き貝屋あぶさん
の先
AB'ACCHIO
迷った言葉と
言葉を探している人が
引き逢わされ
寄り添い旅立つところ
AB'ACCHIO
青果店脇路地
庚申通り商店街
吉野蜂蜜店まではいかない
自転車修理屋
あかね通り
焼き貝屋あぶさん
の先
AB'ACCHIO
迷った言葉と
言葉を探している人が
引き逢わされ
寄り添い旅立つところ
AB'ACCHIO
祝辞
今あなたたち二人は
両親親族、多くの友人たちに囲まれ
とても幸せな時間を受け取っています。
そして明日からはさらに
幸せな日々を受け取るでしょう
あなたたちはもう孤独ではないのですから
弱さを見せ合い未来を築く伴侶を
この広い世界でめぐり合ったのですから。
出来の悪い息子が自立しないかもしれません
借金に苦しむかもしれません
互いのやさしさが空回りするかもしれません
病にかかるかもしれません
嫌なことばかりが目に付くかもしれません
分かれて住むかもしれません
ただあなたたちは
この子の幸福な瞬間を受け取った代償として
互いの幸福だけは願わなければなりません。
それが契約です。
お互いの悲しい顔をみたら
それを思い出してください
ふたりとも笑顔がすてきですから
両親親族、多くの友人たちに囲まれ
とても幸せな時間を受け取っています。
そして明日からはさらに
幸せな日々を受け取るでしょう
あなたたちはもう孤独ではないのですから
弱さを見せ合い未来を築く伴侶を
この広い世界でめぐり合ったのですから。
出来の悪い息子が自立しないかもしれません
借金に苦しむかもしれません
互いのやさしさが空回りするかもしれません
病にかかるかもしれません
嫌なことばかりが目に付くかもしれません
分かれて住むかもしれません
ただあなたたちは
この子の幸福な瞬間を受け取った代償として
互いの幸福だけは願わなければなりません。
それが契約です。
お互いの悲しい顔をみたら
それを思い出してください
ふたりとも笑顔がすてきですから
希望
希望はパンドラの箱の底に
唯一飛び出さず残っていたものだそう
パンドラの箱に入っていたのは
世界に存在しなかった罪悪
希望はパンドラの箱につめられた
最初の罪悪だったのかもしれない
一番深いところですでに
飛び出すことも出来なくらい長い時間いたのだから
いや、待てよ箱の底に長い時間入って
醗酵して希望になったのかもしれない
もとは絶望で最初に入ったのだが
そのあとさまざまな罪と悪に押しつぶされて希望になった
望むから罪が引き起こされる
望むから悪が引き起こされる
望みを絶っている私はここにいなくてもいい
それで絶望は希望になったのかもしれない。
いや、
いや、ちがう
箱の中には何もなかった
箱の中には何もなかった
箱が希望だったのだ。
再び世の中の悪を入れること出来るもの
それは最後に残った希望の箱だったのだ
唯一飛び出さず残っていたものだそう
パンドラの箱に入っていたのは
世界に存在しなかった罪悪
希望はパンドラの箱につめられた
最初の罪悪だったのかもしれない
一番深いところですでに
飛び出すことも出来なくらい長い時間いたのだから
いや、待てよ箱の底に長い時間入って
醗酵して希望になったのかもしれない
もとは絶望で最初に入ったのだが
そのあとさまざまな罪と悪に押しつぶされて希望になった
望むから罪が引き起こされる
望むから悪が引き起こされる
望みを絶っている私はここにいなくてもいい
それで絶望は希望になったのかもしれない。
いや、
いや、ちがう
箱の中には何もなかった
箱の中には何もなかった
箱が希望だったのだ。
再び世の中の悪を入れること出来るもの
それは最後に残った希望の箱だったのだ
結婚したい女
結婚したい女が3人いる
一目あって結婚したいと思った女と
一目あってこんなに美しい人がいるのかと思った女と
まだ見ぬ女だ
結婚したい女のことを考えていると仕合わせである
やさしい気持ちになり
今の自分より誇らしい自分でいたいと思うのだ
昨日の自分より少しでもよく生きていたいと思うのだ
その3人の女の誰とも結婚できなくとも
その3人の女の生きていること
その3人の女の存在していること
その3人の女に会えたこと
(まだ 1人には 会ってはいないのだが)
その3人の女に僕は
深く感謝するのだ
ありがとう ありがとう ありがとう
*この作品は5年前に制作されました。今はあなただけです。
一目あって結婚したいと思った女と
一目あってこんなに美しい人がいるのかと思った女と
まだ見ぬ女だ
結婚したい女のことを考えていると仕合わせである
やさしい気持ちになり
今の自分より誇らしい自分でいたいと思うのだ
昨日の自分より少しでもよく生きていたいと思うのだ
その3人の女の誰とも結婚できなくとも
その3人の女の生きていること
その3人の女の存在していること
その3人の女に会えたこと
(まだ 1人には 会ってはいないのだが)
その3人の女に僕は
深く感謝するのだ
ありがとう ありがとう ありがとう
*この作品は5年前に制作されました。今はあなただけです。
未来へ
明日こそ
世界に愛の風が吹き
明日こそ
世界から武器がなくなり
明日こそ
世界に生まれる感情が喜びであり
明日こそ
人々が手を取り合い
そのぬくもりを抱きしめられる世界である
ために
武器を捨て
手を取り合い
そのぬくもりの帆を
空と海と大地と
雨と風と花と
星と月と太陽と
あなたと私の間に
立ち上げ
木々でさえずる
鳥の鳴き声のように
岸辺に打ち寄せる
椰子の果汁の甘さのように
三軒先で焼いている
秋刀魚の匂いのように
体を流れる
受け継がれた夢の記憶のように
やわらかに示し
マチュピチュの岩のように
朽ちることなく
モアイの目のように
ひょうきんに
大空に浮かぶ
無数の雲のように自由に
極地に咲く
忘れ名草のように確かに
強く張り
開かれてゆく
一瞬一瞬の清廉なる魂の船
地球を
今こそ生きる僕らが
その命で
凛として回すのだ
ガリリと
鎮魂の沈黙のあと
希望のドラを高々と打ち鳴らして
未来へ
世界に愛の風が吹き
明日こそ
世界から武器がなくなり
明日こそ
世界に生まれる感情が喜びであり
明日こそ
人々が手を取り合い
そのぬくもりを抱きしめられる世界である
ために
武器を捨て
手を取り合い
そのぬくもりの帆を
空と海と大地と
雨と風と花と
星と月と太陽と
あなたと私の間に
立ち上げ
木々でさえずる
鳥の鳴き声のように
岸辺に打ち寄せる
椰子の果汁の甘さのように
三軒先で焼いている
秋刀魚の匂いのように
体を流れる
受け継がれた夢の記憶のように
やわらかに示し
マチュピチュの岩のように
朽ちることなく
モアイの目のように
ひょうきんに
大空に浮かぶ
無数の雲のように自由に
極地に咲く
忘れ名草のように確かに
強く張り
開かれてゆく
一瞬一瞬の清廉なる魂の船
地球を
今こそ生きる僕らが
その命で
凛として回すのだ
ガリリと
鎮魂の沈黙のあと
希望のドラを高々と打ち鳴らして
未来へ
君へ
君は意地悪だ
笑いかけてくれないし
態度がそっけない
話を聞いてないし
どっかに遊びに行っちゃうし
電話にも出ないし
メールもくれない
それでも
君の事を思うと
やさしいきもちになるんだ
暖かな血が体を流れるんだ
君に会うときの僕は
まるで作りかけの石像みたい
君に会うときの僕は
まるで弦のないギターみたい
君に会うときの僕は
まるで白紙の本みたい
ああ、僕もずいぶん意地悪だ
それでも
それだからこそ
君が好きだと言えるんだ
君がどこかに元気でいることを
感じられるだけで僕は幸せなんだ
君の事を思いながら歩いていると
世界が輝き
開くべきドアが見えてくる
愛をありがとう
僕に命をありがとう
次、会うときは
せめて石像の手のひらを
次、会うときは
せめて弦から飛び出たおたまじゃくしを
次、会うときは
せめて微笑む一輪の花と一緒に
一編の詩を贈りたい
意地悪な僕から意地悪な君へ
笑いかけてくれないし
態度がそっけない
話を聞いてないし
どっかに遊びに行っちゃうし
電話にも出ないし
メールもくれない
それでも
君の事を思うと
やさしいきもちになるんだ
暖かな血が体を流れるんだ
君に会うときの僕は
まるで作りかけの石像みたい
君に会うときの僕は
まるで弦のないギターみたい
君に会うときの僕は
まるで白紙の本みたい
ああ、僕もずいぶん意地悪だ
それでも
それだからこそ
君が好きだと言えるんだ
君がどこかに元気でいることを
感じられるだけで僕は幸せなんだ
君の事を思いながら歩いていると
世界が輝き
開くべきドアが見えてくる
愛をありがとう
僕に命をありがとう
次、会うときは
せめて石像の手のひらを
次、会うときは
せめて弦から飛び出たおたまじゃくしを
次、会うときは
せめて微笑む一輪の花と一緒に
一編の詩を贈りたい
意地悪な僕から意地悪な君へ
2008年10月17日金曜日
空
2008年9月29日月曜日
2008年9月28日日曜日
A-TRAIN
決意した朝
僕は中央線でもなく
丸の内線でもなく
A-TRAINに乗ったのだ
JAZZの街ハーレム NYを目指して
1000の詩と
情熱の切符を持って
2匹の金魚と
西武線でもなく
山手線でもなく
A-TRAINに乗ったのだ
JAZZの街ハーレム NYを目指して
決意した朝
僕は足元から延びる
A-TRAINに乗ったのだ
僕は中央線でもなく
丸の内線でもなく
A-TRAINに乗ったのだ
JAZZの街ハーレム NYを目指して
1000の詩と
情熱の切符を持って
2匹の金魚と
西武線でもなく
山手線でもなく
A-TRAINに乗ったのだ
JAZZの街ハーレム NYを目指して
決意した朝
僕は足元から延びる
A-TRAINに乗ったのだ
2008年9月11日木曜日
沖縄
はじめて沖縄に行った日
車で町を走っていたら
田無とか
東村山じゃないかと
都心から少し離れた
ただの町じゃないかと思った
海を見るまでは
居酒屋の店主が泡盛飲んで三線をもって硫歌歌うまでは
屋根つきのお墓見るまでは
やがて夜が来て
波のしらべに耳をすますと
さらに沖縄らしくなった
しかし
人の多く死んだ島は
どうしてこうも風が強く吹くのか
何かをかき消し
遠くへ運んでいくように
たとえば
戦車や戦闘機の音にまぎれて聞こえる
平和の歌や
基地の中から聞こえてくる
かじゅまるに住むキジムナの笑い声を
島はときおり強い風で泣く
はじめて沖縄に行った日の夜
沖縄は強い風が吹いていた
車で町を走っていたら
田無とか
東村山じゃないかと
都心から少し離れた
ただの町じゃないかと思った
海を見るまでは
居酒屋の店主が泡盛飲んで三線をもって硫歌歌うまでは
屋根つきのお墓見るまでは
やがて夜が来て
波のしらべに耳をすますと
さらに沖縄らしくなった
しかし
人の多く死んだ島は
どうしてこうも風が強く吹くのか
何かをかき消し
遠くへ運んでいくように
たとえば
戦車や戦闘機の音にまぎれて聞こえる
平和の歌や
基地の中から聞こえてくる
かじゅまるに住むキジムナの笑い声を
島はときおり強い風で泣く
はじめて沖縄に行った日の夜
沖縄は強い風が吹いていた
思い出のように
決めてるの
あなたのもとを去るときは
思い出のように音もなくと
ジンライムを頼ませて
引き止めたのはあなたなのに
ピアノトリオのアンコールが
聞きたかったわけじゃない
季節はずれの大雨が
街を濡らしたからでもない
指先が綺麗だねと
あなたがみとれてくれたから
煙草を吸わないなあなたには
どうやら私は煙たいみたいね
決めてるの
あなたのもとを去るときは
思い出のように音もなくと
あなたのもとを去るときは
思い出のように音もなくと
ジンライムを頼ませて
引き止めたのはあなたなのに
ピアノトリオのアンコールが
聞きたかったわけじゃない
季節はずれの大雨が
街を濡らしたからでもない
指先が綺麗だねと
あなたがみとれてくれたから
煙草を吸わないなあなたには
どうやら私は煙たいみたいね
決めてるの
あなたのもとを去るときは
思い出のように音もなくと
2008年9月10日水曜日
だめだ
だめだ
ぜんぜんだめだ
まったくだめだ
まるでだめだ
だめだ
これでいいわけはない
これでいいわけがない
だめだ
だめだ
だめだ
どうしたら
どうしたらいいのだろう
やるしかない
やるしかない
やれるとこから
やれるとこから
やれるとこまで
だまって
ぜんぜんだめだ
まったくだめだ
まるでだめだ
だめだ
これでいいわけはない
これでいいわけがない
だめだ
だめだ
だめだ
どうしたら
どうしたらいいのだろう
やるしかない
やるしかない
やれるとこから
やれるとこから
やれるとこまで
だまって
2008年9月4日木曜日
2008年9月2日火曜日
2008年8月26日火曜日
草
陽を浴びて地に根を下ろして
あせらずじっくりと伸びる草
風や蝶が駆ける青い空に
たくましい緑の梯子をかける
ああ、バッタや毛虫が昇って食っている
雨を受けて地に抱きついて
聞こえぬ歓喜を宇宙へ響かせ
全うする自由で堂々とした
湿るその手と腕にふれる
ああ、ここにまた新しい芽が突き出ている
未来へ
あせらずじっくりと伸びる草
風や蝶が駆ける青い空に
たくましい緑の梯子をかける
ああ、バッタや毛虫が昇って食っている
雨を受けて地に抱きついて
聞こえぬ歓喜を宇宙へ響かせ
全うする自由で堂々とした
湿るその手と腕にふれる
ああ、ここにまた新しい芽が突き出ている
未来へ
遺詩
生きているのがつらいのです
後悔や過ちばかりが
心をよぎり
喜びやしあわせを
いくら投げ入れても
どうにもならないのです
なにかを始めては
続かず終わらず
また両親や周囲の人に
迷惑心配をかけ
あやふやな幻想ばかりを
追いかけて
草の寝息は聞こえない
髪はかさつき 目は悪く
鼻も悪く 口などは虫歯で臭く
脂肪のたまった体と
インキン 水虫
生きているのが楽しい訳はなく
金もなく 女もなく
心を病み明るさもなく
何の役にもたたぬ人と成り果てた
生きているのがつらいのです
眠りにつくとき
このまま死んでしまえたら
どんなにか楽かと思うのです
すみません 僕は
だめで愚かな人間です。
後悔や過ちばかりが
心をよぎり
喜びやしあわせを
いくら投げ入れても
どうにもならないのです
なにかを始めては
続かず終わらず
また両親や周囲の人に
迷惑心配をかけ
あやふやな幻想ばかりを
追いかけて
草の寝息は聞こえない
髪はかさつき 目は悪く
鼻も悪く 口などは虫歯で臭く
脂肪のたまった体と
インキン 水虫
生きているのが楽しい訳はなく
金もなく 女もなく
心を病み明るさもなく
何の役にもたたぬ人と成り果てた
生きているのがつらいのです
眠りにつくとき
このまま死んでしまえたら
どんなにか楽かと思うのです
すみません 僕は
だめで愚かな人間です。
2008年8月25日月曜日
2008年8月24日日曜日
2008年8月22日金曜日
2008年8月16日土曜日
言葉
おはよう
僕はちいさな言葉に心を奪われた
あなたはちいさな言葉をたくさんいった
これ、きれいだね
ねえ、どうおもう?
だから僕はあなたにちいさな言葉を贈った
あなたが好きです
そしてあなたはまたちいさな言葉をいった
ごめんね
あなたの口からこぼれたちいさな言葉たちを
僕はいつまでも忘れない
おはよう
これ、きれいだね
ねえ、どうおもう?
ごめんね
僕は今 ちいさな言葉をひとつ見つけたよ
ありがとう
僕はちいさな言葉に心を奪われた
あなたはちいさな言葉をたくさんいった
これ、きれいだね
ねえ、どうおもう?
だから僕はあなたにちいさな言葉を贈った
あなたが好きです
そしてあなたはまたちいさな言葉をいった
ごめんね
あなたの口からこぼれたちいさな言葉たちを
僕はいつまでも忘れない
おはよう
これ、きれいだね
ねえ、どうおもう?
ごめんね
僕は今 ちいさな言葉をひとつ見つけたよ
ありがとう
2008年8月1日金曜日
2008年7月30日水曜日
2008年7月18日金曜日
手紙
文字を書いている時間と
ポストまで歩いていく時間を
郵便屋がその土地の空気と一緒に
集めて、束ねて、送り出す
ゆらゆら、ゆられて
がたごと、ゆられて
旅をして
コトリと鳴いて
郵便受けであなたの帰りを待っている
月を見上げて
私と一緒に
ポストまで歩いていく時間を
郵便屋がその土地の空気と一緒に
集めて、束ねて、送り出す
ゆらゆら、ゆられて
がたごと、ゆられて
旅をして
コトリと鳴いて
郵便受けであなたの帰りを待っている
月を見上げて
私と一緒に
2008年7月11日金曜日
2008年7月8日火曜日
2008年7月7日月曜日
2008年7月4日金曜日
2008年7月3日木曜日
やわらかな声
思うにままならないことを
思い煩い時間ばかりが過ぎてゆく
お酒を飲んで、散歩して、本を読んで、映画観て
仕事して、誰かと話してても舞い降りる
忘れてしまえばいいのにと言われても
感じた気持ちさえ捨ててしまうようで
月日がたてば姿が変わって
うまく扱えるようになるのでしょうか
風のない静かな晩には
やわらかな歌が聞きたくなる
戻りたいとも忘れたいとも思わない
風のない静かな晩には
やわらかな声が聞きたくなる
やわらかなあなたの声が聞きたくなる
思い煩い時間ばかりが過ぎてゆく
お酒を飲んで、散歩して、本を読んで、映画観て
仕事して、誰かと話してても舞い降りる
忘れてしまえばいいのにと言われても
感じた気持ちさえ捨ててしまうようで
月日がたてば姿が変わって
うまく扱えるようになるのでしょうか
風のない静かな晩には
やわらかな歌が聞きたくなる
戻りたいとも忘れたいとも思わない
風のない静かな晩には
やわらかな声が聞きたくなる
やわらかなあなたの声が聞きたくなる
2008年7月2日水曜日
光が呼びかけて
光が呼びかけるので
振り向くと
高層ビルの反射した夕日
目を下ろすと
シラフに身を包んだ乞食
初夏の風が
木々をざわつかせ
すずめが宙を飛び
吸殻が転がっていく
なんということのない
平凡な一日の夕方
私は公園のベンチに座る男
詩集を読み、本の裏表紙に言葉なんぞを書いている
光が呼びかけて文字を連ねた
見ているのか私を誰かが
振り向くと
高層ビルの反射した夕日
目を下ろすと
シラフに身を包んだ乞食
初夏の風が
木々をざわつかせ
すずめが宙を飛び
吸殻が転がっていく
なんということのない
平凡な一日の夕方
私は公園のベンチに座る男
詩集を読み、本の裏表紙に言葉なんぞを書いている
光が呼びかけて文字を連ねた
見ているのか私を誰かが
2008年7月1日火曜日
2008年6月29日日曜日
2008年6月28日土曜日
給料日
昨日給料日だったのに
もう財布が空っぽだ
弁天様へお参りでもして帰ろうか
でも 供えのひとつもしなけりゃな
女だから
甘いもの 光り物
愛の言葉もいいかもしれない
でも やっぱ金だよな
ああ
飯を食えば金がいる
女を抱けば金がいる
神様拝むのも金がいる
そのうち息をするのも
金がいるようになるのだろうか
そのうち糞をするのも
金がいるようになるのだろうか
そのうち人を愛するのも
金がいるようになるのだろうか
心地よい風がこんなにも
木々を揺らしているというのに
もう財布が空っぽだ
弁天様へお参りでもして帰ろうか
でも 供えのひとつもしなけりゃな
女だから
甘いもの 光り物
愛の言葉もいいかもしれない
でも やっぱ金だよな
ああ
飯を食えば金がいる
女を抱けば金がいる
神様拝むのも金がいる
そのうち息をするのも
金がいるようになるのだろうか
そのうち糞をするのも
金がいるようになるのだろうか
そのうち人を愛するのも
金がいるようになるのだろうか
心地よい風がこんなにも
木々を揺らしているというのに
2008年6月27日金曜日
供詩
なにかの支えになるような
友が自殺した女に寄り添える
仕事で人を裏切った男に届く
そんな詩を
空へもぐり
緑を浴び
水を聴き
考えたのだが
ちっぽけな私からは
出てこない
ついにはこうして
まず文字を連ねて・・・
過去は戻らぬのだと
取り返しがつかぬのだと
はっきりわかっているにもかかわらず
ときにぼんやりとしてしまう
未来は 明日は
決まってなどないのだと
はっきりわかっているにもかかわらず
ときに知ったように思ってしまう
祈りがいらだちをしずめ
正しき草の道を示す
与えられた手を持って分け進む
正しき草の創造の道を指し示すのだ
その手の痛みを喜びとし
その体の臭気を慰めとし
その心の傷を誇りをせよ
恐れず生きるのだ
地球のように
友が自殺した女に寄り添える
仕事で人を裏切った男に届く
そんな詩を
空へもぐり
緑を浴び
水を聴き
考えたのだが
ちっぽけな私からは
出てこない
ついにはこうして
まず文字を連ねて・・・
過去は戻らぬのだと
取り返しがつかぬのだと
はっきりわかっているにもかかわらず
ときにぼんやりとしてしまう
未来は 明日は
決まってなどないのだと
はっきりわかっているにもかかわらず
ときに知ったように思ってしまう
祈りがいらだちをしずめ
正しき草の道を示す
与えられた手を持って分け進む
正しき草の創造の道を指し示すのだ
その手の痛みを喜びとし
その体の臭気を慰めとし
その心の傷を誇りをせよ
恐れず生きるのだ
地球のように
2008年6月26日木曜日
蝶
蝶が飛んでいる
飛べるのになんとはかない
手のひらで
いとも簡単に消えていく
世界の秩序に逆らわず
飛べるように生まれてきた蝶は
舞い飛ぶ 先にも 後にも
純粋な軌跡が描かれていく
僕ら人間の
飛べもせず歩いた歴史の
たどたどしさよ
蝶よ おまえには
神の声が聞こえるか
飛べるのになんとはかない
手のひらで
いとも簡単に消えていく
世界の秩序に逆らわず
飛べるように生まれてきた蝶は
舞い飛ぶ 先にも 後にも
純粋な軌跡が描かれていく
僕ら人間の
飛べもせず歩いた歴史の
たどたどしさよ
蝶よ おまえには
神の声が聞こえるか
2008年6月25日水曜日
時の芳香~友へ~
洗濯物の揺れる影が
風とともに部屋に入り込み
疲れ横たえた君の体を
猫がじゃれるようにゆする
寝息を立てる君の顔に浮かぶ
悲しみと喜びの年輪
この部屋に満ちるのは
君と出会ってから今まで積み重ねた
すばらしき時の芳香
風とともに部屋に入り込み
疲れ横たえた君の体を
猫がじゃれるようにゆする
寝息を立てる君の顔に浮かぶ
悲しみと喜びの年輪
この部屋に満ちるのは
君と出会ってから今まで積み重ねた
すばらしき時の芳香
2008年6月24日火曜日
メール
深夜、あなたからのメッセージ。
短い感謝の文が心を揺さぶる。
愛する人からの言葉ほど心強くするものはない。
僕があなたを愛するように
あなたも誰を愛しているのですね。
あなたの幸せを願っています。
言葉をありがとう。
短い感謝の文が心を揺さぶる。
愛する人からの言葉ほど心強くするものはない。
僕があなたを愛するように
あなたも誰を愛しているのですね。
あなたの幸せを願っています。
言葉をありがとう。
2008年6月22日日曜日
愛について
愛は永遠と君は言う
愛はまやかしと君は言う
愛は未来と君は言う
愛は
日々汚れ
汚れを落とし
しわをのばして
きれいにたたむ
そして風の強い日つつんでくれる
3丁目のクリーニング屋の娘の
洗ったシャツに他ならない
2008年6月17日火曜日
2008年6月15日日曜日
2008年6月13日金曜日
2008年6月12日木曜日
日付
日付が365日しかないから
何年たとうが忘れるなよといわんばかりに
その日がくる
誕生日や記念日など
心躍る日ばかりだけでは
あるまい
生きていれば
悲しく途方にくれ
後悔で押しつぶされそうな日もある
でも、すべては過ぎたこと
同じ日は二度と繰り返さない
ただ新しい今を精一杯生きるのだ
何年たとうが忘れるなよといわんばかりに
その日がくる
誕生日や記念日など
心躍る日ばかりだけでは
あるまい
生きていれば
悲しく途方にくれ
後悔で押しつぶされそうな日もある
でも、すべては過ぎたこと
同じ日は二度と繰り返さない
ただ新しい今を精一杯生きるのだ
2008年6月11日水曜日
労働
薄暗い地下の部屋に
同じ服の同じ目をした人がいる
自由を金と引き換えて今日を生きる
夢を保証と引き換えて今日を生きる
大勢いるのに孤独な人がいる
俺も大勢の中で同じ服を着て
同じ目になるだ明るい明日のために
そうしなければ
夢も自由もない。生きてもいけない。
映画を見ることも女を抱くこともない。
この
金に征服されたまばゆい世界と、
おびえきった俺の心では!
ファック!
叫ばせてくれ
ファック!
同じ服の同じ目をした人がいる
自由を金と引き換えて今日を生きる
夢を保証と引き換えて今日を生きる
大勢いるのに孤独な人がいる
俺も大勢の中で同じ服を着て
同じ目になるだ明るい明日のために
そうしなければ
夢も自由もない。生きてもいけない。
映画を見ることも女を抱くこともない。
この
金に征服されたまばゆい世界と、
おびえきった俺の心では!
ファック!
叫ばせてくれ
ファック!
2008年6月10日火曜日
2008年6月9日月曜日
2008年6月8日日曜日
2008年6月6日金曜日
2008年6月5日木曜日
祝詞2
幽玄の彼方より迷いくる
甲殻の羽音の明滅した希望が
前兆なく抱擁し
牛革の伝統を放棄し忘却するのだ
犠牲の微笑が就寝し
静寂の上蓋が別離を興す
しかし然として雪崩を踏みしめるのは
感得しているからなのだ残忍な歓喜を
眼球の行方の砂塵を行く呼吸
覚者の表層を3番手の端にて掘る
警笛の椅子、いや傘、いや、石が
蛾の訓戒を
甲殻の羽音の明滅した希望が
前兆なく抱擁し
牛革の伝統を放棄し忘却するのだ
犠牲の微笑が就寝し
静寂の上蓋が別離を興す
しかし然として雪崩を踏みしめるのは
感得しているからなのだ残忍な歓喜を
眼球の行方の砂塵を行く呼吸
覚者の表層を3番手の端にて掘る
警笛の椅子、いや傘、いや、石が
蛾の訓戒を
2008年6月4日水曜日
祝詞
紫の月光が揺らめく海面を燃やし
突き刺さる振動が血液を沸き立たせ
祈りをささげられたマリア像の瞳に反射する
残像を払拭しわが身へ近寄せる
裂けた海溝の壁面に刻まれた
生命の慟哭に彩られ
混迷の果てより立ち上る
無数の感触と痙攣し続ける指先
漂流する鼓膜に届く
摩擦の悲鳴と快楽の解釈
掌握された星のかけらの
閃光を受け入れ噴出する歯車
虚構の空に呪われた旋律
蜘蛛の露の疾走と失踪
仕掛けの人形の手のひらで
転がる金色玉や勾玉
突き刺さる振動が血液を沸き立たせ
祈りをささげられたマリア像の瞳に反射する
残像を払拭しわが身へ近寄せる
裂けた海溝の壁面に刻まれた
生命の慟哭に彩られ
混迷の果てより立ち上る
無数の感触と痙攣し続ける指先
漂流する鼓膜に届く
摩擦の悲鳴と快楽の解釈
掌握された星のかけらの
閃光を受け入れ噴出する歯車
虚構の空に呪われた旋律
蜘蛛の露の疾走と失踪
仕掛けの人形の手のひらで
転がる金色玉や勾玉
2008年6月3日火曜日
2008年6月2日月曜日
2008年6月1日日曜日
2008年5月31日土曜日
2008年5月30日金曜日
2008年5月29日木曜日
2008年5月28日水曜日
抱擁
あなたが遠い空の下で
見知らぬ誰かと抱き合う夢を見た
私には見せないその情熱的な
抱擁とくちづけ
私はその場を動かずにただ立って
その光景を見ている
するとこれは夢であるからその様子が
繰り返され始めた
そういうときばかりなかなか目覚めない
見知らぬ誰かと抱き合う夢を見た
私には見せないその情熱的な
抱擁とくちづけ
私はその場を動かずにただ立って
その光景を見ている
するとこれは夢であるからその様子が
繰り返され始めた
そういうときばかりなかなか目覚めない
2008年5月26日月曜日
パチンコの詩
目覚めて思い立ちパチンコ
腹がへり 蕎麦屋へ行くついでにパチンコ
大きな夕陽 田舎を思い出しパチンコ
月に去った恋人を見てパチンコ
深夜夢の中で大当たり
あれこれ借りて金を
すっきり返したところで
目が覚めた
腹がへり 蕎麦屋へ行くついでにパチンコ
大きな夕陽 田舎を思い出しパチンコ
月に去った恋人を見てパチンコ
深夜夢の中で大当たり
あれこれ借りて金を
すっきり返したところで
目が覚めた
2008年5月24日土曜日
2008年5月23日金曜日
2008年5月22日木曜日
意味
自分の生きている意味
自分が生きていることで
自分以外の誰かを活かすことになればいい
でもその活かされた人は
自分には触れず気づかずというのではやはり
自分自身にその感情として捉えられない
常に誰にでも感じられる生命の温かみ
瞬間瞬間に
捉えられるべき
満ちた幸福
無限にある幸福
個人の私的経験にたよらない
あなたに会えて
あなたに出会えてよかった
あなたのもたらす喜びはもとより
悲しみや苦しみさえも
私にとっては生きているということを
鮮明に感じさせてくれ
私という一個の存在が満たされるだけでなく
こうして文字にしたり
何か人やものに対したときにも現れてくるのです
狂おしいほどの
この青春
この恋
この情熱
ここにあるのは生命の略動
指先のしびれ
わきあがる衝動
これはすべてあなたと出会ったから
あなたに
あなたの存在要因のすべてに
ありがとう
あなたのもたらす喜びはもとより
悲しみや苦しみさえも
私にとっては生きているということを
鮮明に感じさせてくれ
私という一個の存在が満たされるだけでなく
こうして文字にしたり
何か人やものに対したときにも現れてくるのです
狂おしいほどの
この青春
この恋
この情熱
ここにあるのは生命の略動
指先のしびれ
わきあがる衝動
これはすべてあなたと出会ったから
あなたに
あなたの存在要因のすべてに
ありがとう
希望
希望はパンドラの箱の底に
唯一飛び出さず残っていたものだそう
パンドラの箱に入っていたのは
世界に存在しなかった罪悪
希望はパンドラの箱につめられた
最初の罪悪だったのかもしれない
一番深いところですでに
飛び出すことも出来なくらい長い時間いたのだから
いや、待てよ箱の底に長い時間入って
醗酵して希望になったのかもしれない
もとは絶望で最初に入ったのだが
そのあとさまざまな罪と悪に押しつぶされて希望になった
望むから罪が引き起こされる
望むから悪が引き起こされる
望みを絶っている私はここにいなくてもいい
それで絶望は希望になった
のかもしれない。
唯一飛び出さず残っていたものだそう
パンドラの箱に入っていたのは
世界に存在しなかった罪悪
希望はパンドラの箱につめられた
最初の罪悪だったのかもしれない
一番深いところですでに
飛び出すことも出来なくらい長い時間いたのだから
いや、待てよ箱の底に長い時間入って
醗酵して希望になったのかもしれない
もとは絶望で最初に入ったのだが
そのあとさまざまな罪と悪に押しつぶされて希望になった
望むから罪が引き起こされる
望むから悪が引き起こされる
望みを絶っている私はここにいなくてもいい
それで絶望は希望になった
のかもしれない。
写真
写真の中のあなたは微笑みこちらを見ている
あなたの微笑む理由をさがして地球の裏の砂漠へ
水面に映る星を集めてカクテルに
叶うなら微笑むあなたのその時に
私を連れていってほしい
そばであなたの微笑む温度を感じたいから
そばであなたの微笑む音を聞きたいから
そばであなたの微笑を抱きしめたいから
写真の中のあなたは微笑みこちらを見ている
フレームに閉じ込められた微笑はかなしみ
あなたの微笑む理由をさがして地球の裏の砂漠へ
水面に映る星を集めてカクテルに
叶うなら微笑むあなたのその時に
私を連れていってほしい
そばであなたの微笑む温度を感じたいから
そばであなたの微笑む音を聞きたいから
そばであなたの微笑を抱きしめたいから
写真の中のあなたは微笑みこちらを見ている
フレームに閉じ込められた微笑はかなしみ
あなたといると
あなたと一緒にいられる時間が多くなる
あなたと出来るだけ一緒にいたい
あなたといると幸せ
あなたといると楽しい
あなたに出会えてよかった
あなたのそばで見つめていたい
あなたのそばで生きていたい
あなたと出来るだけ一緒にいたい
あなたといると幸せ
あなたといると楽しい
あなたに出会えてよかった
あなたのそばで見つめていたい
あなたのそばで生きていたい
トパーズに捧ぐ
さよならトパーズ
ありがとトパーズ
トパーズは今でもみんなの心の海を航海しているよ
いつだって目を閉じれば
荒波の日も 凪の日も
星空と朝日の隙間を
ニコリとして
さよならトパーズ
ありがとトパーズ
2008年5月21日水曜日
あなたと
あなたに教えてもらった本を読んでみる
ヒロインがどうしてもあなたに重なり
主人公の気持ちがあなたの気持ちであるように感じる
あなたに教えてもらった本を読むことは
あなたの気持ちを読むことと同じ
あなたの好きなものを教えてほしい
食べ物でも乗り物でも映画でも景色でも
あなたの好きなものを見るとき
僕はあなたを見る
僕はあなたを感じる
ヒロインがどうしてもあなたに重なり
主人公の気持ちがあなたの気持ちであるように感じる
あなたに教えてもらった本を読むことは
あなたの気持ちを読むことと同じ
あなたの好きなものを教えてほしい
食べ物でも乗り物でも映画でも景色でも
あなたの好きなものを見るとき
僕はあなたを見る
僕はあなたを感じる
金魚
水槽に金魚が2匹
1匹は底に沈んで動かない
もう1匹はその傍らで動かない
空気ポンプの気泡がコポコポと
時の過ぎるのを告げている
まんじりと空を見る目と
私を見る目と
私の目と
空気ポンプの気泡がコポコポと
時の過ぎるのを告げている
1匹は底に沈んで動かない
もう1匹はその傍らで動かない
空気ポンプの気泡がコポコポと
時の過ぎるのを告げている
まんじりと空を見る目と
私を見る目と
私の目と
空気ポンプの気泡がコポコポと
時の過ぎるのを告げている
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わたしだったらそうするな
シンプルな問いと答え クローバーを探すわ 四つ葉のクローバーを探すわ 追いついたかしら? パステル色のカエルさん 揺れてるブランコ スカート 今もパレード こぶしを握る 傾きかけた人生 真っ白な造花の薔薇に 赤いスプレーかけていく わたしだったらそうするな わたしだったらそうする...