poem on chair
2017年8月15日火曜日
たそかれ
浜辺から見える
水平線の漁火に
焚き木の火が混ざる
いつの日かのカモメのように
あなたは潮風の中でそれを見つめていた
ざわめいた波があなたをさらおうとしていた
雲の切れ間から黄昏があなたをさらおうとしていた
とても静かなの
と、あなたはささやいた
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雪が降る 柔らかに雪が降る 昼も夜もこの街に 雪が降る 足跡が道についている 誰かが歩いた跡 私も歩く 雪の中を 優しい雪の中を
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
痕跡
誰が来たのか 誰が去ったのか それはなんとなくなくなる なにがあって なにが終わったのか その痕跡すらなんとなくなくなる 私も誰かから この世界から なんとなくなくなっていく