poem on chair
2020年3月27日金曜日
ザラメ
透明ガラスの乱反射が人々の目を奪う
積み上げられた落ち葉の熱が
かゆみを伴う眠りとなって押し寄せてくる
砕かれた像が地層の中で液状化
ざらりとした、ウラジオストクの通風孔をぬけて
騒ぎの特異点で待つ
ザベート
青春の寒い朝に扱うことのできぬ羽のあるのに気づいた
私は羽ばたくままに振り回されながら問いかける
星屑と一緒に流れ落ちながら新しいかけらを握りしめて
強い光に私の体が溶け出して羽の影だけがまた時の彼方へと飛んでいく
三つ編みの少女が夢の中で私を見つけた
永遠に近く漆黒の地面に並行しながら
作業員A・B
支度の済んだ
トーテムポールが
海底火山を揺らす
木目からにじんだ
言葉の影が
闇へ帰る
実験場としての
社の丘に
置き去りにされた勾玉
怒号の響く
高速道路が南国の海へ伸び切って
点在するシグナルに耐えている
どうだね
そちらの無線機は
押しすぎてはだめだ
一度だけかるく押すんだ
滑ります
ここは気を付けていないと
滑ってしまいます
それを先にいってほしかった
銀河の端が
消えかけているが
そのことはまだどこにもあらわれてはいない
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい