2020年10月31日土曜日

銀色の空が窓からのぞいて

銀色の空が窓からのぞいて 
街の音が吸い込まれていく

青色の空が窓からのぞいて
哀しみが吸い込まれいく

橙色の空が窓からのぞいて
太陽が吸い込まれていく

漆黒の空が窓からのぞいて
私が吸い込まれていく

幾億年ものすべてを記憶した
空を私の生と幻が反射する

2020年10月23日金曜日

 少し長めのスカートをひきずりながら

床、地面でなく、時間、空間に

君のその腰あたりは銀座で今もパレードしてる

美しき君の腰と足と吐き出された愛の言葉たち

愛してるだとか好きだとか可愛いだとか

あんよだとかブロック

キャッチーボールだけ路地や故郷にあぜみちに続いている

踏みしめた確かさ響かせて

ブランコの揺れる公園に西日が差して

レンガの歩道に影ができた

追い越したい青春はいつも影の中に見えて

這いつくばるように働いた日々が消費していく

手のひらにあるものは抱きしめた女の温もりだけ

一番や最善を決めることことを恐れて

いつでも選ばずに流されてゆく

知らずに選んだその道さえも

神に選ばされているとは知らないままに

弾けゆく部分のかなたに宿る神の一息の息吹を

君は感じているか

だとか

パラソル、カエル、つみき、パステル、チョコ、キャラメル、ワユ、キューピー、ロ二ッツ、イミシユ、パチン、パイナプ、キューい、yいい湯インqん、び^ち、ぽい^るピーチ、サングリア、っさsっっっサングリア、あ

ある、15フーとstでタンクさんのああゆたうあ

青い壁のCAFEDEピアノ聴いて

152STdeある

どうかしてる店のママさんせ絶対化アメリカ人なの亜婆さんおに日本人みたいに辿々しく会話したsその一句いくつかが日本語で喋っているようにsっっっっっさ再生されてどこから来たのかmない何を飲む

あらサングリアs木なのね

僕たち人間はむしろtましい魂で交わしたキオwく記憶を

きざw刻まれるのだ

世界は世界を知らなければ

形跡なのだかrっっら

それを

2020年10月14日水曜日

君のいた季節が遠く過ぎ去り

風だけがまだ僕の耳元に届いてる

麦わら帽子を笑いながらかぶって

波打ち際をはしゃいで駆け抜けた

どこに向かうのわからないまま

ただ夕陽を追いかけていた

飲み干したビールの空き瓶から

砂が落ちていく時、永遠は生まれた

どれだけ優しいかわからない君の指先

どれだけ明滅を繰り返したかわからない

鼓動と存在が世界を包み込んでいた

この音と文字のにじむ光景の中だけに

今、君はいるんだろう

笑うことも泣くこともためらうことも忘れてしまった

あの季節に

君ともう一度出会いたくて

僕は綴るんだ

僕は歌うんだ

あーあーあー

うーうーうー

晴れるだろうか明日は

会えるだろうか君に

永遠を弾く

この僕の指の先に

2020年10月13日火曜日

この美しい朝が今日も私を迎えてくれる
おはよう、ありがとう
動き出した街の音がする
深く深呼吸をする
懐かしい思い出の浜辺の香りがして
私はのどが渇いているのに気がつく
おはよう、ありがとう

2020年10月12日月曜日

君だね

 わたしと出会い愛してれくれた人よありがとう

君だね

君と会ったね

レンガの街

君だね

白い船の上

君だね

古本に囲まれた店

君だね

8の文字の中

君だね

風呂の中で揺らして見上げた

秘密をたしかめたのいつ頃

君だね

交換した宝物をどこかへ置き忘れてしまった

木造の基地の中で息が荒くなった

君だね

燃える焚き火の中で浜辺て水平線をみたね

君だね



不条理戯曲1

 道の真ん中で穴を掘っている男がいる

通り過ぎる人々の中に主人公、立ち止まり様子を見ている

「何してるんですか」

「見ればわかるでしょう、井戸を掘っているんです」

「井戸。ですか」

「井戸です」

男は掘り始める

「どうして」

「わかるでしょう、井戸端会議をするためです。そしてあなたはこの井戸ができてしまう前に、できてしまう前に!わたしに話しかけてしまった。そしてわたしの井戸を掘るという行為を、その目的を失わせてしまった。だからあなたには責任がある。ほんとうの井戸端会議をするための井戸を掘るという行為をすることを」

主人公立ち去る

男は井戸を掘るのを再開する

そして水が出てくる、しかしそれは水ではなく油であった

「失敗だ、あの男に話しかけられてしまった。井戸は作られなかったまた別の場所を掘らなくては」

男はシャベルを持って立ち去る

油田が引火して火柱が上がる

2020年10月9日金曜日

実在

私の目は

私が意識するより先に

あなたを追いかけていた

私の体は

私が思うより先に

あなたへ近づいていた

私の存在は

あなたの存在により

実在を現わした

2020年10月5日月曜日

 僕の前を流れた風景

それはすでに失われ

花を揺らす風

ベンチを照らす光

喋り声

道端のはね

いつかの土産

無数のマンション

僕を見つめる目

僕は何かを思い出した

通勤途中の駅で

懐かしい友人に会う時に

あの雲の果ては

果てである

今はもわかりもしない悲しみの

僕は何をみたのか

僕は何をみたかったのか

影が形を作る

触れてはいけない

僕は近くだけだ

僕は迫る

忘れながら失いながら

触れられぬものに

僕は停止する

季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす