2011年11月16日水曜日

旅の句

荒川流れゆけど
実りたまりゆく
長瀞の宿 

2011/9/26

いまは

ほったらかしたまま
わすれてしまったように笑うんだね

ちらかしたまま
なかったように笑うんだね

大切だと思っていた
まばゆい言葉と時間
いまは はるかかなた

2011年11月2日水曜日

そろそろ

そろそろ幸せなからっとした詩書きたいし
そろそろハッピーなほかほかした詩書きたいし
君と二人でいるとき触ってみようかな指先から
君を見つめてみようかなおしゃべりやめて
夢で見たよ君のこと
そろそろやさしいいつも心にいられる詩書きたいし
そろそろ陽気な海辺で流れる詩書きたいし
君が近寄ったらキスしようかな
商店街で公園で芝居小屋で古本屋で
夢では何度かキスしたよ

僕は時に

僕はなんらかの
世界の見えぬ法則に触れていたのだ
それを言葉
時に詩として現してみたいのだ

さらわれた皿 さらに サラダ
われた皿 なおさら ささみ
まっさらな皿 いまさら さらばい

季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす