2021年7月29日木曜日

 どれだけの風が吹いて許されるのか

どれだけ遠くの街で忘れることができるのか

私は私を


愛という言葉とそのあわいのこと

君は知っている?

私は君と

私は君と


あぁ、どこか永遠の光の集まるところで

触れ合えたなら

肌と

目と

存在と

2021年7月28日水曜日

差しかかった夕暮れの街に

明日の香りがふきこんでくる

壊れかけの自転車を押して坂を上がる

峠の広場から放り投げた昨日を

空が受け止めた

2020,11.15

季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす