人間に向いてない
赤い月が水面に揺れて影が伸びる
深く沈んだ漁船がキラキラと波音を散らして戻ってくる
トビウオの整列と並行した円錐形の
灯台の灯りの中でその詩は書かれた
私を開いておやすみを告ぐ 私を開いてありがとと告ぐ どうしてこうも堅固に鎖を巻いて どうしてこうも扉をとざしている ああ、あと何万遍抱きしめたなら 私はその声を聞けるだろうか