君は意地悪だ
笑いかけてくれないし
態度がそっけない
話を聞いてないし
どっかに遊びに行っちゃうし
電話にも出ないし
メールもくれない
それでも
君の事を思うと
やさしいきもちになるんだ
暖かな血が体を流れるんだ
君に会うときの僕は
まるで作りかけの石像みたい
君に会うときの僕は
まるで弦のないギターみたい
君に会うときの僕は
まるで白紙の本みたい
ああ、僕もずいぶん意地悪だ
それでも
それだからこそ
君が好きだと言えるんだ
君がどこかに元気でいることを
感じられるだけで僕は幸せなんだ
君の事を思いながら歩いていると
世界が輝き
開くべきドアが見えてくる
愛をありがとう
僕に命をありがとう
次、会うときは
せめて石像の手のひらを
次、会うときは
せめて弦から飛び出たおたまじゃくしを
次、会うときは
せめて微笑む一輪の花と一緒に
一編の詩を贈りたい
意地悪な僕から意地悪な君へ
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