poem on chair
2008年6月4日水曜日
祝詞
紫の月光が揺らめく海面を燃やし
突き刺さる振動が血液を沸き立たせ
祈りをささげられたマリア像の瞳に反射する
残像を払拭しわが身へ近寄せる
裂けた海溝の壁面に刻まれた
生命の慟哭に彩られ
混迷の果てより立ち上る
無数の感触と痙攣し続ける指先
漂流する鼓膜に届く
摩擦の悲鳴と快楽の解釈
掌握された星のかけらの
閃光を受け入れ噴出する歯車
虚構の空に呪われた旋律
蜘蛛の露の疾走と失踪
仕掛けの人形の手のひらで
転がる金色玉や勾玉
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心臓
私を開いておやすみを告ぐ 私を開いてありがとと告ぐ どうしてこうも堅固に鎖を巻いて どうしてこうも扉をとざしている ああ、あと何万遍抱きしめたなら 私はその声を聞けるだろうか
落葉
我らの吸い込む酸素を吐き出した葉っぱらは 風が吹いて地に落ちた 大地に落ちればひそやかな虫らの餌となり 新たに生まれる若葉の床となる しかし我ら人間が地球をコンクリートで塗りつめて 落ち葉をゴミにしてしまう クリーンな世界とは命育たぬ世界 クリーンな世界とは命めぐら...
ひとり
人を好きになったら ひとりになった
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