それは失われた
通り過ぎた詩は
夜の街に満ちて
ネットに掠め取られて
断片だけがまたこうして現れて
ひたすらにつづりながら
訪ねてきた詩を探すのだ
また巡ることを私は知っている
記せるときに記すのだ
36の愛しき風景の中に
君を閉じ込めて永遠にする
流れてゆく時を止めることは
許されたポエジー
梅雨が明けて 汗ばむ日差し 駅前の喫茶店のテラス席 光がこちらから 影があちらから 待ちあわせ あなたがきて コーヒーを飲んで 自転車で 青いサドルの 自転車で 街に消えて行きました