夢は詩人
現実は皿洗い
真実の愛を知りたい
でも毎日自慰
幸福は見つけられる
だが死んでもいい
友人はいる
しかし孤独
私は世界の一部
されど世界は私の中に
美しいものはわかる
だが捉えられない
記す
だが記したいものは記していない
私は生成される
と同時に消滅している
委ねる
が、
規定されて
つまりは
りんごを食べるときに
そこにいたる同様の流れを
知るほどの余裕はないということ
眠ろう・・・
眠ろう・・・
2009年12月25日金曜日
2009年12月21日月曜日
冬
茜空に雲が浮かび
道を行きかう人々の足音がする
北風が狭い路地に入り込み
餌を請う猫の鳴き声がする
たばこの煙を追えば
夜の始まりを告げる月が浮かぶ
醤油の焼けたにおいが漂い
懐かしい童謡の響きにあわせて
井戸の取っ手がこすれ水の流れる音がする
私は一人声を聞く
感触の行き先を知りたくて馴染んでいる私は
黙してしまった馴染めない私の声を聞く
馴染めない私は言う
「戯れるのはやめろ」と
馴染んでいる私の指先は痺れ
馴染んでいる私は震えだした
冬の寒さではない
道を行きかう人々の足音がする
北風が狭い路地に入り込み
餌を請う猫の鳴き声がする
たばこの煙を追えば
夜の始まりを告げる月が浮かぶ
醤油の焼けたにおいが漂い
懐かしい童謡の響きにあわせて
井戸の取っ手がこすれ水の流れる音がする
私は一人声を聞く
感触の行き先を知りたくて馴染んでいる私は
黙してしまった馴染めない私の声を聞く
馴染めない私は言う
「戯れるのはやめろ」と
馴染んでいる私の指先は痺れ
馴染んでいる私は震えだした
冬の寒さではない
2009年12月9日水曜日
幸せな名のついた喫茶店
悲しい夢を見た日の朝は
幸せな名のついた喫茶店で
月みたいな目玉焼きを食べる
甘い甘いジャムをトーストにぬって食べる
採れたての野菜をシャキシャキ食べる
そして苦い苦い珈琲を飲む
幸せな名のついた喫茶店には
悲しい夢を供養する朝食がある
幸せな名のついた喫茶店で
月みたいな目玉焼きを食べる
甘い甘いジャムをトーストにぬって食べる
採れたての野菜をシャキシャキ食べる
そして苦い苦い珈琲を飲む
幸せな名のついた喫茶店には
悲しい夢を供養する朝食がある
2009年12月3日木曜日
2009年12月2日水曜日
2009年11月24日火曜日
2009年11月19日木曜日
2009年11月14日土曜日
2009年11月13日金曜日
とある老人へ捧ぐ
昔青年だった老人は
路地裏の小さな店に通い
止められながらも杯を傾け
共に過ごした歌を詠う
思い出は語らずとも
しわの間より風景がにじみ
若人の歩む道へ迷わぬようにと
標をたてる
街は静まり老人は
月明かり伸びゆく黄金の道を
自慢の帽子をかぶりなおし
軽快に去った
路地裏の小さな店に通い
止められながらも杯を傾け
共に過ごした歌を詠う
思い出は語らずとも
しわの間より風景がにじみ
若人の歩む道へ迷わぬようにと
標をたてる
街は静まり老人は
月明かり伸びゆく黄金の道を
自慢の帽子をかぶりなおし
軽快に去った
2009年10月23日金曜日
2009年10月15日木曜日
旅
それはどこからきたかわからない
六月の空が太陽に溶け出した夕暮れ
草の指を揺らす風が予感を運び
窓を開けた私の体へ入り込んだ
やがて血が騒ぎ
大地の香りを夢みた
少年時代の憧れが立ち上がる
母のひざ掛けに包まれ
故郷を後にした私は
雨の降るレンガの町並みを
砂漠をどこまでも歩いた
それは友人に宛てた手紙のように
見知らぬ人の顔の中に
愛する人の顔を見つけることと思い知る
浜辺に打ち寄せる波が
繰り返し繰り返し私に
何者であるかを問いかけ
私は呼吸をするたび答えようとする
新しい詩が生まれるたびに世界は
新しい解釈を与えられ
私はすすんでその中へ流れ込む
そしてわずかな灯が点灯する
六月の空が太陽に溶け出した夕暮れ
草の指を揺らす風が予感を運び
窓を開けた私の体へ入り込んだ
やがて血が騒ぎ
大地の香りを夢みた
少年時代の憧れが立ち上がる
母のひざ掛けに包まれ
故郷を後にした私は
雨の降るレンガの町並みを
砂漠をどこまでも歩いた
それは友人に宛てた手紙のように
見知らぬ人の顔の中に
愛する人の顔を見つけることと思い知る
浜辺に打ち寄せる波が
繰り返し繰り返し私に
何者であるかを問いかけ
私は呼吸をするたび答えようとする
新しい詩が生まれるたびに世界は
新しい解釈を与えられ
私はすすんでその中へ流れ込む
そしてわずかな灯が点灯する
2009年10月10日土曜日
2009年10月9日金曜日
2009年10月7日水曜日
2009年9月27日日曜日
2009年9月24日木曜日
娘とヤンキースタジアム
2009年8月14日金曜日
雫
雨上がりの朝
高枝から雫が落ちる時
蝉の四重奏が輝く蜘蛛の巣を弾き
葉が舞上がり
虫が跳ねる
太陽は大空へとゆるやかに飛び込み
森を鮮やかな緑に立ち上げる
運ばれる純錬な香りに導かれた
私の呼吸を
木々もまた歓迎するようにざわめいた
私の頬に身をゆだねた雫は
悠久の流れの中へ還っていった
私は後を追った
高枝から雫が落ちる時
蝉の四重奏が輝く蜘蛛の巣を弾き
葉が舞上がり
虫が跳ねる
太陽は大空へとゆるやかに飛び込み
森を鮮やかな緑に立ち上げる
運ばれる純錬な香りに導かれた
私の呼吸を
木々もまた歓迎するようにざわめいた
私の頬に身をゆだねた雫は
悠久の流れの中へ還っていった
私は後を追った
2009年8月9日日曜日
Un voyage
旅に出る前の高鳴りを
君は憶えているかい
恋をする前のざわめきを
君は憶えているかい
Un voyage
旅せよ恋せよ
Un voyage
退屈な日常に別れを告げて
旅の途中の興奮を
君は知っているかい
恋に落ちた幸せを
君は知っているかい
Un voyage
行くんだどこまでも
Un voyage
目を見開いて今を生きろ
旅の終わりのさみしさを
君はいつか知るだろう
恋の終わりの悲しみを
君はいつか知るだろう
それでも
Un voyage
書留めよ変化せよ
Un voyage
新しい自分を受け入れるために
Un voyage
恐れるな感じろ
Un voyage
すべてはいつでも君のすぐそばにある
君は憶えているかい
恋をする前のざわめきを
君は憶えているかい
Un voyage
旅せよ恋せよ
Un voyage
退屈な日常に別れを告げて
旅の途中の興奮を
君は知っているかい
恋に落ちた幸せを
君は知っているかい
Un voyage
行くんだどこまでも
Un voyage
目を見開いて今を生きろ
旅の終わりのさみしさを
君はいつか知るだろう
恋の終わりの悲しみを
君はいつか知るだろう
それでも
Un voyage
書留めよ変化せよ
Un voyage
新しい自分を受け入れるために
Un voyage
恐れるな感じろ
Un voyage
すべてはいつでも君のすぐそばにある
2009年8月8日土曜日
約束
夢の中であなたと出会い
新しい恋の始まりを聞いた
あなたは泣くばかりで
どうして僕から
去っていったのか言わないけれど
涙を流すたび
僕のことが
思い出になっていくのがわかる
もう会えないからと
最後に交わした約束だけは
僕と君との間で
いつまでも守られていく
新しい恋の始まりを聞いた
あなたは泣くばかりで
どうして僕から
去っていったのか言わないけれど
涙を流すたび
僕のことが
思い出になっていくのがわかる
もう会えないからと
最後に交わした約束だけは
僕と君との間で
いつまでも守られていく
2009年8月7日金曜日
100行恋詩
僕はこの街にきました
僕はだからこの街に来ました
僕はあなたに会いました
その日月がぽっかり出ていました
風が触れたので
忘れたくはなかったのです
二人歩いたその道は
いとおしい道となった
いつまでも
肌のぬくもりで目覚めた朝
ラジオから流れる南国の歌
いくあてのなかった言葉たち
始まり流れ終わり行く
やさしさだけをアスファルトに残して
張り詰めた不安を拭い去り
床に投げ出されたズボンが沈黙し
世界とは
日常とは
なんと美しいのかと打ち鳴らされる
恋を失ったわけでもありません
恋が破れたわけでもありません
恋を知ったのだと思います
滑らかな卵のような
象徴されたあなたのとのわずかな時間
ただ
永遠に近い時を待っていた
歩くあなたに
聞かせたい声と
届けたい声とがあった
新しい言葉は
心寄り添わせ
ねそべりたい
ときおり青空を眺め
行きかう人々を眺め
椅子に座り
僕らはもう少し幸せになりたい
地球上にある10のチェックポイント
すばやくまわれ
マカロニボイル
明日人を愛せるか
明日人から愛されるか
ニコチンの痺れ
定価で販売中
すり抜ける影
すり抜ける香り
すり抜けるあなた
ここに寂しさがある
春の一日
共に生きよう
今まで書いてきた恋の詩を
みな眠る
みな排泄す
この夜に
あなたに捧ぐ
不足しているのはなんだ
おまえもしてる
あのこもしてる
あれ
でも僕らはそうして生まれた
うなぎ食べた
夏の夜
幸福とはなにか
しあわせかと問う
生ぬるい友情が
夕立にあい
ずぶぬれ
いつも
笑えない時間の
バーゲンセール
吸い込んだ街の光
おはよう
大きくもなく
小さくもなく
僕らを明日へ運ぶ
ささややかな
ともし火のような
それぞれがそれぞれの
静寂より生まれる
ぬくもりの呼吸
押し寄せても平気だった
消えた言葉と
失われた言葉とを
残すことで
1999年9月4日21時48分05秒に
愛を知らぬぼくが
2009年9月4日18時15分46秒に
愛の詩を書く
やさしい稲妻が
大気を抱きしめる
地球の裏の
浜辺まで
くる必要があった
あなたを
忘れるために
あなたを
忘れてしまわないように
僕はこの街に来ました
だから僕はこの街にきました
そしてあなたに会いました
僕はだからこの街に来ました
僕はあなたに会いました
その日月がぽっかり出ていました
風が触れたので
忘れたくはなかったのです
二人歩いたその道は
いとおしい道となった
いつまでも
肌のぬくもりで目覚めた朝
ラジオから流れる南国の歌
いくあてのなかった言葉たち
始まり流れ終わり行く
やさしさだけをアスファルトに残して
張り詰めた不安を拭い去り
床に投げ出されたズボンが沈黙し
世界とは
日常とは
なんと美しいのかと打ち鳴らされる
恋を失ったわけでもありません
恋が破れたわけでもありません
恋を知ったのだと思います
滑らかな卵のような
象徴されたあなたのとのわずかな時間
ただ
永遠に近い時を待っていた
歩くあなたに
聞かせたい声と
届けたい声とがあった
新しい言葉は
心寄り添わせ
ねそべりたい
ときおり青空を眺め
行きかう人々を眺め
椅子に座り
僕らはもう少し幸せになりたい
地球上にある10のチェックポイント
すばやくまわれ
マカロニボイル
明日人を愛せるか
明日人から愛されるか
ニコチンの痺れ
定価で販売中
すり抜ける影
すり抜ける香り
すり抜けるあなた
ここに寂しさがある
春の一日
共に生きよう
今まで書いてきた恋の詩を
みな眠る
みな排泄す
この夜に
あなたに捧ぐ
不足しているのはなんだ
おまえもしてる
あのこもしてる
あれ
でも僕らはそうして生まれた
うなぎ食べた
夏の夜
幸福とはなにか
しあわせかと問う
生ぬるい友情が
夕立にあい
ずぶぬれ
いつも
笑えない時間の
バーゲンセール
吸い込んだ街の光
おはよう
大きくもなく
小さくもなく
僕らを明日へ運ぶ
ささややかな
ともし火のような
それぞれがそれぞれの
静寂より生まれる
ぬくもりの呼吸
押し寄せても平気だった
消えた言葉と
失われた言葉とを
残すことで
1999年9月4日21時48分05秒に
愛を知らぬぼくが
2009年9月4日18時15分46秒に
愛の詩を書く
やさしい稲妻が
大気を抱きしめる
地球の裏の
浜辺まで
くる必要があった
あなたを
忘れるために
あなたを
忘れてしまわないように
僕はこの街に来ました
だから僕はこの街にきました
そしてあなたに会いました
2009年8月6日木曜日
マサコ
下北へ降りることがあると
いつもマサコへ寄る
回り道して少し早く来て
ついでを装って
挨拶するみたいに
ちゃんと開いてて先客がいて
コーヒー飲んでJAZZ聴いて
スピーカーの向こうの
異国の精神(スピリット)にもみくだされて
凝り固まった心をスイングさせる
黙ってたたずむ黒髪のウエイトレスに
小銭を払って店を出る
太陽はまだてっぺんでギラギラしてて
背伸びしてそのハイハットを打ち鳴らす
I LOVE YOUなどと言いながら
いつもマサコへ寄る
回り道して少し早く来て
ついでを装って
挨拶するみたいに
ちゃんと開いてて先客がいて
コーヒー飲んでJAZZ聴いて
スピーカーの向こうの
異国の精神(スピリット)にもみくだされて
凝り固まった心をスイングさせる
黙ってたたずむ黒髪のウエイトレスに
小銭を払って店を出る
太陽はまだてっぺんでギラギラしてて
背伸びしてそのハイハットを打ち鳴らす
I LOVE YOUなどと言いながら
2009年8月5日水曜日
2009年8月4日火曜日
2009年8月3日月曜日
2009年7月30日木曜日
2009年7月29日水曜日
2009年7月27日月曜日
2009年7月24日金曜日
2009年7月23日木曜日
2009年7月20日月曜日
2009年7月15日水曜日
2009年7月10日金曜日
路
今もどこかで旅する人は
好奇心と驚きをもって
世界を歩き続ける
彼らが歩くのは
生まれた土地から
遠く遠く離れたところ
彼らが眠るのは
大切な人から
遠く遠く離れたところ
日が暮れて眠りにつくとき
彼らは喜びと悲しみの混ざった
美しい涙を流す
ああ、あああ、そうか
彼らの目指したところ
それは始まりではあるけれど
終わりでもある場所
今帰り路
もうすぐ帰る
そこはどこより暖かく
どんなとこよりすばらしい
待っててくれるかい
そこにいてくれるかい
今帰り路
もうすぐ帰る
僕の愛すべき人のいる
君のいるところへ
ああ、あああ、そうか
好奇心と驚きをもって
世界を歩き続ける
彼らが歩くのは
生まれた土地から
遠く遠く離れたところ
彼らが眠るのは
大切な人から
遠く遠く離れたところ
日が暮れて眠りにつくとき
彼らは喜びと悲しみの混ざった
美しい涙を流す
ああ、あああ、そうか
彼らの目指したところ
それは始まりではあるけれど
終わりでもある場所
今帰り路
もうすぐ帰る
そこはどこより暖かく
どんなとこよりすばらしい
待っててくれるかい
そこにいてくれるかい
今帰り路
もうすぐ帰る
僕の愛すべき人のいる
君のいるところへ
ああ、あああ、そうか
2009年7月9日木曜日
2009年7月5日日曜日
友
どうして出会ったのか?
どうして友達になったのか?
運命だとか宿命だとか
どうでもいいし、知ったとこでどうでもない
心開いて話せるあなたと
こうしていられればそれでいい
それだけで生きていることに
よろこびとしあわせがあふれる
どうして友達になったのか?
運命だとか宿命だとか
どうでもいいし、知ったとこでどうでもない
心開いて話せるあなたと
こうしていられればそれでいい
それだけで生きていることに
よろこびとしあわせがあふれる
2009年7月1日水曜日
着こなし
ごまかしや
ねたみや
嫉妬が
あふれてしまって
とても醜い自分があらわになり
かなしくなる
邪な感情や
自分かわいさの同情心や
安心したい優越感
あふれてしまって
とても醜い自分があわらになり
かなしくなる
口にのぼる嘘や虚栄
きれいごとを並べて
他人の顔色うかがって
不幸な人を見つけては
憐れみをやさしさとして
おしゃれに着こなす
とても醜い自分があわらにならないように
おどおどと鏡をさけて
おしゃれに着こなす
ねたみや
嫉妬が
あふれてしまって
とても醜い自分があらわになり
かなしくなる
邪な感情や
自分かわいさの同情心や
安心したい優越感
あふれてしまって
とても醜い自分があわらになり
かなしくなる
口にのぼる嘘や虚栄
きれいごとを並べて
他人の顔色うかがって
不幸な人を見つけては
憐れみをやさしさとして
おしゃれに着こなす
とても醜い自分があわらにならないように
おどおどと鏡をさけて
おしゃれに着こなす
2009年6月28日日曜日
2009年6月26日金曜日
2009年6月19日金曜日
落葉
我らの吸い込む酸素を吐き出した葉っぱらは
風が吹いて地に落ちた
大地に落ちればひそやかな虫らの餌となり
新たに生まれる若葉の床となる
しかし我ら人間が地球をコンクリートで塗りつめて
落ち葉をゴミにしてしまう
クリーンな世界とは命育たぬ世界
クリーンな世界とは命めぐらぬ世界
落ち葉を大地へ戻せ
骨を海へ返せ
命を空へ放て
さもなくばいつしか風が吹き
我らは命の輪より吐き出され
孤独の砂漠へ迷い込む
2009年6月14日日曜日
君の来る日
君の来る日を待ちながら
小さい店の看板を出す
いつか行くよと君が言ったから
眠くても雨でも店を開ける
あと
5分………10分……半日…1日、1年・10年ずっとずっと!
でもやっぱり君は来ない
いつかした約束が
いつしか果たされる
僕はそんな日を待っているけど
僕はそんな日が来なくていいと思ってる
新しい約束を交わすには
僕らは大人になりすぎて
新しい約束を守るには
僕らは離れすぎてしまったから
明日は予告なしに訪れて
昨日はさよならなしにくくられて行く
小さい店の看板を出す
いつか行くよと君が言ったから
眠くても雨でも店を開ける
あと
5分………10分……半日…1日、1年・10年ずっとずっと!
でもやっぱり君は来ない
いつかした約束が
いつしか果たされる
僕はそんな日を待っているけど
僕はそんな日が来なくていいと思ってる
新しい約束を交わすには
僕らは大人になりすぎて
新しい約束を守るには
僕らは離れすぎてしまったから
明日は予告なしに訪れて
昨日はさよならなしにくくられて行く
2009年6月10日水曜日
逃走
食べるのでなく
眺めるために
世界の果てまで出かけていって
ガラスの家に放り込まれた生き物たち
張本人の人類は
地球は狭いからというけれど
ほんとは生きる延びるために
宇宙へと逃げ込む
餌を与え自由を奪った
生き物たちの反乱を恐れて
自由を与えて永遠を奪った神が
本の中へ逃げ込んだように
眺めるために
世界の果てまで出かけていって
ガラスの家に放り込まれた生き物たち
張本人の人類は
地球は狭いからというけれど
ほんとは生きる延びるために
宇宙へと逃げ込む
餌を与え自由を奪った
生き物たちの反乱を恐れて
自由を与えて永遠を奪った神が
本の中へ逃げ込んだように
2009年5月31日日曜日
器
ひんやりとした土こねて
焼き上げた器に
ほかほかのご飯よそって
昆布と梅干そえて
カチカチとお箸あてて
魚と一緒に
おなかにいれる
豆腐ののんびり浸かった味噌汁飲んで
カリカリとたくあんかんで
ごはんが終わる
流しで洗って
棚におくと
器はひんやりとして
土にかえった
焼き上げた器に
ほかほかのご飯よそって
昆布と梅干そえて
カチカチとお箸あてて
魚と一緒に
おなかにいれる
豆腐ののんびり浸かった味噌汁飲んで
カリカリとたくあんかんで
ごはんが終わる
流しで洗って
棚におくと
器はひんやりとして
土にかえった
2009年5月27日水曜日
2009年5月23日土曜日
道
道は足元より伸びてゆく
踏み出した道が正しいのか過ちなのかはわからない
ただ自分で選んだ道であればそれでいい
迷うことを恐れていたずらに踏み出すことや
戻ることを恐れて進み続けた道には何も待ってはいない
自分で決めた道ならば
その先には必ず何かが待っている
行きたいと思うなら進めばいいのだ
人に笑われることを恐れて躊躇したり
孤立することを恐れてごまかした道には何も待ってはいない
未踏であろうが険しかろうが
自分のこころに沿い進むのならば必ず何かが待っている
信じなければならないのは
自らの命が発したわずかなる声と
無限に満ちるこの世界の豊かさなのだ
過去を振り返らず
今あるこの時を感謝し踏み出すのだ
あなたの道を
君の道を
そして僕は僕の道を
どこかでその道が交わる時は
この世界に抱かれながら未来を語り道草をする
再び歩き始める時もさよならはいわない
自らの道を歩む友にさよならはない
大空を伝って
大地を伝って
あなたの道を
君の道を
そして僕は僕の道を
命で踏みしめる足音が聞こえるから
静かにこころ澄ませば
踏み出した道が正しいのか過ちなのかはわからない
ただ自分で選んだ道であればそれでいい
迷うことを恐れていたずらに踏み出すことや
戻ることを恐れて進み続けた道には何も待ってはいない
自分で決めた道ならば
その先には必ず何かが待っている
行きたいと思うなら進めばいいのだ
人に笑われることを恐れて躊躇したり
孤立することを恐れてごまかした道には何も待ってはいない
未踏であろうが険しかろうが
自分のこころに沿い進むのならば必ず何かが待っている
信じなければならないのは
自らの命が発したわずかなる声と
無限に満ちるこの世界の豊かさなのだ
過去を振り返らず
今あるこの時を感謝し踏み出すのだ
あなたの道を
君の道を
そして僕は僕の道を
どこかでその道が交わる時は
この世界に抱かれながら未来を語り道草をする
再び歩き始める時もさよならはいわない
自らの道を歩む友にさよならはない
大空を伝って
大地を伝って
あなたの道を
君の道を
そして僕は僕の道を
命で踏みしめる足音が聞こえるから
静かにこころ澄ませば
2009年5月21日木曜日
2009年5月20日水曜日
無力
風が吹いています ここには
光が注いでいます ここには
音がします ここには
明るいところは暖かく
大きな木の下は涼しい
人のいるところは安らぎがあり
空のあるところは穏やかで
黄色い花も赤い実も
みんなそれを知っているけど
人だけがそれを忘れて
愛という名で
やさしさという名で
正しさという名で命を奪う
僕の詩にもう少し力があれば君は
死ぬことはなかったかも知れない
せめて名前をつけるよ
『風』と
この星では風が吹いていて
そのたびに君を思い出すために
風のとても強い日に死んだ君のために
風が吹いて『し』が生まれて・・・
ああ、しかし、いくら積み重ねても僕のは
レクイエムにもなりはしない
光が注いでいます ここには
音がします ここには
明るいところは暖かく
大きな木の下は涼しい
人のいるところは安らぎがあり
空のあるところは穏やかで
黄色い花も赤い実も
みんなそれを知っているけど
人だけがそれを忘れて
愛という名で
やさしさという名で
正しさという名で命を奪う
僕の詩にもう少し力があれば君は
死ぬことはなかったかも知れない
せめて名前をつけるよ
『風』と
この星では風が吹いていて
そのたびに君を思い出すために
風のとても強い日に死んだ君のために
風が吹いて『し』が生まれて・・・
ああ、しかし、いくら積み重ねても僕のは
レクイエムにもなりはしない
2009年5月10日日曜日
無題
世界中のすべてを敵に回してもなんて言葉を
平気で言える時は世界を敵に回すつもりなんて全然ない
今の生活の安心が少しでもぐらつくようなら
いくらでも頭を下げてうすら笑いをして黙り込む
そうやって時間の流れに押し流されてはててゆく
ああ、なんとはかなくむなしいのか
逆らうことはむずかしいけれど
せめていい流れのほうへ
清く緩やかないい流れのほうへ向かえるよう
手を強く水面へさす
平気で言える時は世界を敵に回すつもりなんて全然ない
今の生活の安心が少しでもぐらつくようなら
いくらでも頭を下げてうすら笑いをして黙り込む
そうやって時間の流れに押し流されてはててゆく
ああ、なんとはかなくむなしいのか
逆らうことはむずかしいけれど
せめていい流れのほうへ
清く緩やかないい流れのほうへ向かえるよう
手を強く水面へさす
2009年5月8日金曜日
愛の言葉
時にはひそやかに伝えられる
愛の言葉があってもいい
しんとした夜に
なにも考えていないとき
心にぽっかりと浮かんでくる
ひそやかな愛の言葉があってもいい
街も人も寝静まったときに
いっそう膨らんでいく
愛の言葉があってもいい
示されることさえためらわれるような
そんなひそやかな愛の言葉があってもいい
愛の言葉があってもいい
しんとした夜に
なにも考えていないとき
心にぽっかりと浮かんでくる
ひそやかな愛の言葉があってもいい
街も人も寝静まったときに
いっそう膨らんでいく
愛の言葉があってもいい
示されることさえためらわれるような
そんなひそやかな愛の言葉があってもいい
歌唄いに捧ぐ詩
歌唄いが死んで
歌唄いの曲が
その夜はラジオでたくさん流れた
楽しい陽気な曲ばかりで
よけいに悲しくなって
やたら誰かと話したくなって
電話をかける
月のうらの宇宙人だとか
地球のうらの大統領だとか
すてきな歌唄いの歌の一節を
唄いあげると
みんななぐさめを言いながら
その一節を繰り返すのだ
死んだ本人は
自転車で土星の輪を回りながら
新しい歌を唄っている
歌唄いの曲が
その夜はラジオでたくさん流れた
楽しい陽気な曲ばかりで
よけいに悲しくなって
やたら誰かと話したくなって
電話をかける
月のうらの宇宙人だとか
地球のうらの大統領だとか
すてきな歌唄いの歌の一節を
唄いあげると
みんななぐさめを言いながら
その一節を繰り返すのだ
死んだ本人は
自転車で土星の輪を回りながら
新しい歌を唄っている
小杉湯
ゆらゆら波打つ
湯船につかって
100まで数えて
心のしんまであっためて
働いたおっちゃん達の
背中ながめて
ほーっと息をはく
壁に描かれた
山なみ見つめて
家族とハイキングに行った
子供のころを思い出す
96・・97・・98・・99・・100!
またみんなで行こうね温泉
さて、牛乳が呼んでいる
湯船につかって
100まで数えて
心のしんまであっためて
働いたおっちゃん達の
背中ながめて
ほーっと息をはく
壁に描かれた
山なみ見つめて
家族とハイキングに行った
子供のころを思い出す
96・・97・・98・・99・・100!
またみんなで行こうね温泉
さて、牛乳が呼んでいる
2009年5月1日金曜日
トランペット
あなたにもらったトランペット
別れてからいくら吹いても
悲しい音色にしかならなくて
一緒に暮らした街を離れるときに
手放した
「続けられるの?」と問いただしたあなたに
「もちろん」と答えて
部屋の隅で眠るトランペットに
積もりはじめたのは
僕らの心の間から生まれた寂しさ
どこかでトランペットの悲しい音色を聞くたびに
あなたを思い出し胸にしみる
あなたにしてあげたことのすべてを
あなたにしてあげられなかったこのとすべてを
今寄り添う恋人にしてあげようとおもう
「続けられるの?」
「もうすぐパパになるんだ」
別れてからいくら吹いても
悲しい音色にしかならなくて
一緒に暮らした街を離れるときに
手放した
「続けられるの?」と問いただしたあなたに
「もちろん」と答えて
部屋の隅で眠るトランペットに
積もりはじめたのは
僕らの心の間から生まれた寂しさ
どこかでトランペットの悲しい音色を聞くたびに
あなたを思い出し胸にしみる
あなたにしてあげたことのすべてを
あなたにしてあげられなかったこのとすべてを
今寄り添う恋人にしてあげようとおもう
「続けられるの?」
「もうすぐパパになるんだ」
2009年4月27日月曜日
男子学生
赤い髪の男子学生が
電車に乗ってきた
真似たのか
主張したいのか
ニキビの吹き出た顔の上に
帽子のような赤い髪
威嚇しているのか
警戒しているのか
人との距離や
人との対話に
恥ずかしくなって
髪の先まで赤く染まる
男子学生
窓から街並みを眺めている
私は彼に私を見ている
電車に乗ってきた
真似たのか
主張したいのか
ニキビの吹き出た顔の上に
帽子のような赤い髪
威嚇しているのか
警戒しているのか
人との距離や
人との対話に
恥ずかしくなって
髪の先まで赤く染まる
男子学生
窓から街並みを眺めている
私は彼に私を見ている
わたしはそれより
記した詩が
人の心に届き
一瞬の清涼となるならば
私はそれより何を望もうか
記した詩が
人の心に届き
一瞬の情熱となるならば
私はそれより何を望もうか
人が私に触れて
心をほぐし放ってくれる
私は放たれたまま自由にさせて
漂うのだ
私はそれより何を望もうか
人の心に届き
一瞬の清涼となるならば
私はそれより何を望もうか
記した詩が
人の心に届き
一瞬の情熱となるならば
私はそれより何を望もうか
人が私に触れて
心をほぐし放ってくれる
私は放たれたまま自由にさせて
漂うのだ
私はそれより何を望もうか
2009年4月16日木曜日
2009年4月11日土曜日
桜の季節に
わずかなときだけ咲く桜
また会えるのかと眺めてる
隣に笑う家族や友や恋人ら
また会えるのかと眺めてる
花は散ってしまうけれど
花はなくても桜は桜
宴は終わってしまうけど
家族や友や恋人は明日も
家族や友や恋人で私は私
時は過ぎ去り生きる私らも
空を桃色に染める桜も
いつかは光と影になるけれど
再び巡り森羅万象の種子となり
再び巡りあなたの傍らの花となる
再び巡りあなたの傍らの花となる
また会えるのかと眺めてる
隣に笑う家族や友や恋人ら
また会えるのかと眺めてる
花は散ってしまうけれど
花はなくても桜は桜
宴は終わってしまうけど
家族や友や恋人は明日も
家族や友や恋人で私は私
時は過ぎ去り生きる私らも
空を桃色に染める桜も
いつかは光と影になるけれど
再び巡り森羅万象の種子となり
再び巡りあなたの傍らの花となる
再び巡りあなたの傍らの花となる
2009年4月9日木曜日
2009年4月8日水曜日
2009年4月5日日曜日
とても幸せ
寝るとこがあって
食べるものがあって
着るものがあって
うたたねしてる家族がいて
とても幸せ
風が吹いて
木々がさわさわゆれて
陽が差して
シャワーをあびる
とても幸せ
珈琲を飲んで
美術館に行って
大好きなあの子に
手紙を書いた
とても幸せ
桜の木の下で香りをまとい
海の音につつまれ
実りをほおばり
雪の花を眺める
君の暖かさを確かめながら
とても幸せ
そんな風に
日々が穏やかに流れて
おじいちゃんになって
やっぱり誰かのそばで
心静かにいるんだ
とても幸せ
涙がでるくらい
とても幸せ
食べるものがあって
着るものがあって
うたたねしてる家族がいて
とても幸せ
風が吹いて
木々がさわさわゆれて
陽が差して
シャワーをあびる
とても幸せ
珈琲を飲んで
美術館に行って
大好きなあの子に
手紙を書いた
とても幸せ
桜の木の下で香りをまとい
海の音につつまれ
実りをほおばり
雪の花を眺める
君の暖かさを確かめながら
とても幸せ
そんな風に
日々が穏やかに流れて
おじいちゃんになって
やっぱり誰かのそばで
心静かにいるんだ
とても幸せ
涙がでるくらい
とても幸せ
2009年4月2日木曜日
嘘
善人だということ
真面目だということ
やさしいということ
裏切らないということ
悲しくないということ
寂しくさせないということ
逃げないということ
いつも微笑むということ
忘れないということ
争いがないということ
人が分かり合えるということ
平和だということ
愛しているということ
幸せを感じるということ
すべて嘘
すべて望んでいることだから
真面目だということ
やさしいということ
裏切らないということ
悲しくないということ
寂しくさせないということ
逃げないということ
いつも微笑むということ
忘れないということ
争いがないということ
人が分かり合えるということ
平和だということ
愛しているということ
幸せを感じるということ
すべて嘘
すべて望んでいることだから
2009年3月31日火曜日
2009年3月28日土曜日
2009年3月26日木曜日
2009年3月25日水曜日
2009年3月17日火曜日
逢うこと
あなたが好きで
どうしようもなく
ただ逢いたいだけなのに
映画やお茶や
そんな口実ほんとは嫌だ
晴れたからでいいし
雨降りだからでいいし
いつがいいなんてもの
どうでもよくて
月曜が休みだとか
週末に給料が入るからだとか
そんな口実ほんとは嫌だ
生きているこの瞬間
あなたに逢いたい
いつだって何を差し置いても
あなたに逢いたい
あなたに逢うこと以外
大切なことなど何もないのだから
どうしようもなく
ただ逢いたいだけなのに
映画やお茶や
そんな口実ほんとは嫌だ
晴れたからでいいし
雨降りだからでいいし
いつがいいなんてもの
どうでもよくて
月曜が休みだとか
週末に給料が入るからだとか
そんな口実ほんとは嫌だ
生きているこの瞬間
あなたに逢いたい
いつだって何を差し置いても
あなたに逢いたい
あなたに逢うこと以外
大切なことなど何もないのだから
2009年3月16日月曜日
2009年3月3日火曜日
タバコと海
タバコの煙で
消えていった男のすきまを
うめようとしたってだめ
臭いが服と心に
しみついて
どこまでも追いかけてくる
そう
海にでも行くのね
潮風にあたって
少しひりひりするほうが
タバコの煙よりずっといい
消えていった男のすきまを
うめようとしたってだめ
臭いが服と心に
しみついて
どこまでも追いかけてくる
そう
海にでも行くのね
潮風にあたって
少しひりひりするほうが
タバコの煙よりずっといい
2009年2月25日水曜日
女は
走り行く闇をまなこに沈めし若い娘
花と鳥に彩られたくましき腕に盗まれ
捧げられる夢を見る
かくして若い娘は生を美しく完結させ
針で傷ついた指先に流れる
赤き花びらを大気に吸わせる
恥じらい確かめ安堵しながら
心のうちにしまいこみ
高く陽の昇る浜辺にてひっそりと眺める
ふけり懐かしむゆうべ
娘は娘でなく女となる
女はだれでもそれを持っている
花と鳥に彩られたくましき腕に盗まれ
捧げられる夢を見る
かくして若い娘は生を美しく完結させ
針で傷ついた指先に流れる
赤き花びらを大気に吸わせる
恥じらい確かめ安堵しながら
心のうちにしまいこみ
高く陽の昇る浜辺にてひっそりと眺める
ふけり懐かしむゆうべ
娘は娘でなく女となる
女はだれでもそれを持っている
2009年2月23日月曜日
雨と雲
また雨だ
この街は雨ばかり降る
買ったばかりのコートがまた濡れる
石畳を流れる雨水が川へ
いつか君の住む海へも行くならば
男と君の足元へ貝殻を届けよう
あの時君がうつむく僕に
星空教えてくれたように
マシュマロみたいな雲が飛んでいる
遠い街へ行ってしまったあなた
雲の行く先にあなたの空があるならば
恋に落ちてるあなたと彼女に
通り雨を降らせてあげる
あなたがコートを女かけて
風邪でもひいてしまいなさい
あの時あなたが凍えるわたしに
暖かさ教えてくれたみたいに
この街は雨ばかり降る
買ったばかりのコートがまた濡れる
石畳を流れる雨水が川へ
いつか君の住む海へも行くならば
男と君の足元へ貝殻を届けよう
あの時君がうつむく僕に
星空教えてくれたように
マシュマロみたいな雲が飛んでいる
遠い街へ行ってしまったあなた
雲の行く先にあなたの空があるならば
恋に落ちてるあなたと彼女に
通り雨を降らせてあげる
あなたがコートを女かけて
風邪でもひいてしまいなさい
あの時あなたが凍えるわたしに
暖かさ教えてくれたみたいに
2009年2月20日金曜日
鈍行列車
たどりついたどこかで出会うあなたに
多くの景色を教えたいから
僕は鈍行で行くよ
ホームに佇む人々や
線路沿いに広がる田園の香り
体揺らせてレールを踏み越える音
つくことも
たどることも
喜びだから
あなたへ
あなたと
多くの景色を教えたいから
僕は鈍行で行くよ
ホームに佇む人々や
線路沿いに広がる田園の香り
体揺らせてレールを踏み越える音
つくことも
たどることも
喜びだから
あなたへ
あなたと
2009年2月18日水曜日
僕は
百年も生きられぬのに
なぜこうも日々迷う
大木は千年の生き
ただ天にまっすぐに伸びていく
短いから迷うのか
ならば蜉蝣ははたして
人間という存在に生まれ
正しくあろうとするのに
自らが正しき人間でないと気付いて
取り返しのつかぬ過去に迷い
歩むべき道の険しさに愕然とする
行き着いた先で裁かれ
正しさとはそぐわぬ
その生だったとしても
行く
僕は
いく
なぜこうも日々迷う
大木は千年の生き
ただ天にまっすぐに伸びていく
短いから迷うのか
ならば蜉蝣ははたして
人間という存在に生まれ
正しくあろうとするのに
自らが正しき人間でないと気付いて
取り返しのつかぬ過去に迷い
歩むべき道の険しさに愕然とする
行き着いた先で裁かれ
正しさとはそぐわぬ
その生だったとしても
行く
僕は
いく
2009年2月14日土曜日
不思議な夢
不思議な夢を見た
大理石の立ち並ぶ広場で
着物を着た女と
コートを着た男
知人のO氏と
シャツ姿のT氏
スーツの見知らぬ外国人
そして私
みな笑顔で
順々に2行詩を読み上げる
私の番が来て
思いつくまま
焦りながら
2行の詩を読む
内容はすっかり忘れたが
少しはうまかったのか
目覚めて私は微笑んでいた
そんな朝があってもいい
大理石の立ち並ぶ広場で
着物を着た女と
コートを着た男
知人のO氏と
シャツ姿のT氏
スーツの見知らぬ外国人
そして私
みな笑顔で
順々に2行詩を読み上げる
私の番が来て
思いつくまま
焦りながら
2行の詩を読む
内容はすっかり忘れたが
少しはうまかったのか
目覚めて私は微笑んでいた
そんな朝があってもいい
2009年2月13日金曜日
酒場にて
酒場をやりませんかと
酒飲みが呼び掛けて
酒飲みながらうちあわせ
氷がとけて
夜がふけて
お金ないねと笑ってて
場所何処にしようと笑ってて
何売ろうかと笑ってて
いつしか
ボトルもグラスからっぽで
なにもないけど僕らはそこに夢をそそいだ
酒場をやりませんかと
酒飲みが呼び掛けて
酒飲みながらうちあわせ
僕らはそこに夢をそそいだ
いつまでもつきぬ夢をそそいだ
酒飲みが呼び掛けて
酒飲みながらうちあわせ
氷がとけて
夜がふけて
お金ないねと笑ってて
場所何処にしようと笑ってて
何売ろうかと笑ってて
いつしか
ボトルもグラスからっぽで
なにもないけど僕らはそこに夢をそそいだ
酒場をやりませんかと
酒飲みが呼び掛けて
酒飲みながらうちあわせ
僕らはそこに夢をそそいだ
いつまでもつきぬ夢をそそいだ
白銀
流れゆき過ぎた季節の中で
待ち望んだぬくもりは
忘れてしまった遠い未来で
触れられぬ雪のように降り注ぎ
窓を開けぬ部屋の中でこそ
みつめられる
火を落としカーテンをしめ
夢の中へもぐりこむ
ただゆるやかに
かくじつに世界は白銀へ
いつまでも白銀へ
そして私は
心臓を貫かれながらドアをあける
五分も持たぬ白銀へのドアを
待ち望んだぬくもりは
忘れてしまった遠い未来で
触れられぬ雪のように降り注ぎ
窓を開けぬ部屋の中でこそ
みつめられる
火を落としカーテンをしめ
夢の中へもぐりこむ
ただゆるやかに
かくじつに世界は白銀へ
いつまでも白銀へ
そして私は
心臓を貫かれながらドアをあける
五分も持たぬ白銀へのドアを
2009年2月10日火曜日
2009年1月28日水曜日
悪い冗談
電車に男が飛び込んだ
網の目走る電車がとまる
すみませんと
男に代わって謝る駅員に憤る乗客
遠くに確実に飛び散るのは
肉片や血でなく
怒りと憎しみと悲しみと疲労
それらは
うなだれ歩く人々の背中を
押している
飛び込んだ男が押されたように
これは悪い冗談だ
網の目走る電車がとまる
すみませんと
男に代わって謝る駅員に憤る乗客
遠くに確実に飛び散るのは
肉片や血でなく
怒りと憎しみと悲しみと疲労
それらは
うなだれ歩く人々の背中を
押している
飛び込んだ男が押されたように
これは悪い冗談だ
2009年1月27日火曜日
どこへいったろう
あの日の月はどこへ行ったろう
長く伸びた僕の影が
長く伸びた君の髪に
かかっていた
あの日の月はどこへいったろう
あの日の雨粒達はどこへいったろう
混ざるように
灯る光を反射して
灯る光を見つめてた
あの日の雨粒達はどこへいったろう
あの日の言葉はどこへいったろう
かけられたやわらかな振動が
ぼんやりとからだをかけた
あの日の言葉はどこへいったろう
ああ
時に溶けてしまったかのように
みあたらない
長く伸びた僕の影が
長く伸びた君の髪に
かかっていた
あの日の月はどこへいったろう
あの日の雨粒達はどこへいったろう
混ざるように
灯る光を反射して
灯る光を見つめてた
あの日の雨粒達はどこへいったろう
あの日の言葉はどこへいったろう
かけられたやわらかな振動が
ぼんやりとからだをかけた
あの日の言葉はどこへいったろう
ああ
時に溶けてしまったかのように
みあたらない
2009年1月26日月曜日
Drowsiness 眠気
I'm afraid to go over the day
僕は一日が過ぎてゆくのが怖い
So afraid to lose
失われていくようで怖い
Sleepy
Very sleepy
眠い
とても眠い
Sleepy
Very sleepy
眠い
とても眠い
僕は一日が過ぎてゆくのが怖い
So afraid to lose
失われていくようで怖い
Sleepy
Very sleepy
眠い
とても眠い
Sleepy
Very sleepy
眠い
とても眠い
2009年1月9日金曜日
Such name ...
I do not want to know whom you liked
if I do not want to hear such a thing
誰を好きだったかなんて
そんなこと聞きたくもなければ
知りたくもないわ
It is good only in
it which you are near me now
今、そばにいてくれる
それだけでいいの
Teach it
You want there to be whom now
教えて
あなたは今、誰にいてほしいの
But I do not want to know it
if I do not want to hear such a thing
でもそんなこと聞きたくもなければ
知りたくもないわ
Such name ...
そんな名前・・・
There be it near without saying anything
There be it much nearer
何も言わないでそばにいて
ずっとそばにいて
Close your eyes without looking at the distance
遠くを見ないで目を閉じて
Please, it is only tonight
Please, it is only now
お願いだから今夜だけでも
お願いだから今だけでも
if I do not want to hear such a thing
誰を好きだったかなんて
そんなこと聞きたくもなければ
知りたくもないわ
It is good only in
it which you are near me now
今、そばにいてくれる
それだけでいいの
Teach it
You want there to be whom now
教えて
あなたは今、誰にいてほしいの
But I do not want to know it
if I do not want to hear such a thing
でもそんなこと聞きたくもなければ
知りたくもないわ
Such name ...
そんな名前・・・
There be it near without saying anything
There be it much nearer
何も言わないでそばにいて
ずっとそばにいて
Close your eyes without looking at the distance
遠くを見ないで目を閉じて
Please, it is only tonight
Please, it is only now
お願いだから今夜だけでも
お願いだから今だけでも
2009年1月8日木曜日
The warmth is Warmth
Run after solar warmth
太陽の暖かさを追いかけて
Trace it, and wear it; Ino
In the small room where the light does not enter
たどり着いのは
光の入らぬ小さな部屋で
When I gave up running after it
The room is gradually warm
It was filled with light
追いかけるのをあきらめた時
その部屋は次第に暖かく
光に満ちた
The thing which I run after
There is always it near
I seem to run after it
I escaped
追いかけているものは
常にそばにあり
追いかけているようで
逃げていた
To know it
知るために
But
we do not need to know warmth
だが
暖かさを知ることはない
The warmth is Warmth
暖かさは
暖かさ
The warmth forever
Warmth
暖かさはどこまでも
暖かさ
太陽の暖かさを追いかけて
Trace it, and wear it; Ino
In the small room where the light does not enter
たどり着いのは
光の入らぬ小さな部屋で
When I gave up running after it
The room is gradually warm
It was filled with light
追いかけるのをあきらめた時
その部屋は次第に暖かく
光に満ちた
The thing which I run after
There is always it near
I seem to run after it
I escaped
追いかけているものは
常にそばにあり
追いかけているようで
逃げていた
To know it
知るために
But
we do not need to know warmth
だが
暖かさを知ることはない
The warmth is Warmth
暖かさは
暖かさ
The warmth forever
Warmth
暖かさはどこまでも
暖かさ
2009年1月7日水曜日
Good night poetry おやすみの詩
To you whom I am tired, and return
Make supper
I want to look at you who make yourself at home
疲れて帰ってくる君に
夕飯を作って
くつろぐ君を眺めていたい
Take a bath
Nudge you who swelled up
I want to look at you who laugh
お風呂に入って
ふやけた君をつっついて
笑う君を眺めていたい
Be in the futon
You who eat in a dream
Moonlight earlier than me
Pat it easily
布団に入って
夢の中でも食べてる君を
月の明かりが僕より先に
やさしく撫でて
I bake it and stand, and bake it
With the fragrance your mind
I sleep while being going to go down
I sleep while laughing
やきもち焼いて
その香りで君の気を
引こうとしながら僕は眠るんだ
笑いながら僕は眠るんだ
Make supper
I want to look at you who make yourself at home
疲れて帰ってくる君に
夕飯を作って
くつろぐ君を眺めていたい
Take a bath
Nudge you who swelled up
I want to look at you who laugh
お風呂に入って
ふやけた君をつっついて
笑う君を眺めていたい
Be in the futon
You who eat in a dream
Moonlight earlier than me
Pat it easily
布団に入って
夢の中でも食べてる君を
月の明かりが僕より先に
やさしく撫でて
I bake it and stand, and bake it
With the fragrance your mind
I sleep while being going to go down
I sleep while laughing
やきもち焼いて
その香りで君の気を
引こうとしながら僕は眠るんだ
笑いながら僕は眠るんだ
2009年1月5日月曜日
Every day 日々は
In valuing now and the future every day
日々という 今と未来を大切にすることで
The person is considerate of somebody
it is loved by somebody By the way
人は誰かを思いやり
時に誰かに愛される
Waxing and waning
I am not seized with I rise, and giving it
満ち欠けや
のぼりくれることにとらわれず
If feel that there is always it somewhere,
it is reliable; help it
いつもどこかにあるのだということを
感じていればそれは確かな力になる
Time that goes by ceaselessly
I almost let you forget it
とめどなく流れる時間は
そのことを忘れさせそうになるけれど
The memory that I drifted to is written down
eternally and drifts to the past sea
過去の海へ流れ着いたその記憶は
永遠に記され漂うのだ
In spite of being yurarito brightness
ゆらりと輝きながら
日々という 今と未来を大切にすることで
The person is considerate of somebody
it is loved by somebody By the way
人は誰かを思いやり
時に誰かに愛される
Waxing and waning
I am not seized with I rise, and giving it
満ち欠けや
のぼりくれることにとらわれず
If feel that there is always it somewhere,
it is reliable; help it
いつもどこかにあるのだということを
感じていればそれは確かな力になる
Time that goes by ceaselessly
I almost let you forget it
とめどなく流れる時間は
そのことを忘れさせそうになるけれど
The memory that I drifted to is written down
eternally and drifts to the past sea
過去の海へ流れ着いたその記憶は
永遠に記され漂うのだ
In spite of being yurarito brightness
ゆらりと輝きながら
Small morning 小さな朝
A red tomato
赤いトマト
A green broccoli
緑のブロッコリー
Black coffee
黒い珈琲
A yellow omelette
黄色いオムレツ
Pink bacon
ピンクのベーコン
A yellow toast
黄色いトースト
White yogurt
白いヨーグルト
The sun which is an orange
オレンジな太陽
The purple sky
紫な空
Inexperienced wind
青い風
Transparent time
透明な時間
A golden dream
金色な夢
OK, such a day
I will go for a walk
さあこんな日は
散歩に行こう
赤いトマト
A green broccoli
緑のブロッコリー
Black coffee
黒い珈琲
A yellow omelette
黄色いオムレツ
Pink bacon
ピンクのベーコン
A yellow toast
黄色いトースト
White yogurt
白いヨーグルト
The sun which is an orange
オレンジな太陽
The purple sky
紫な空
Inexperienced wind
青い風
Transparent time
透明な時間
A golden dream
金色な夢
OK, such a day
I will go for a walk
さあこんな日は
散歩に行こう
2009年1月3日土曜日
空の広さや
Empty area
空の広さや
The form of the cloud
雲の形や
The blue of the sea
海の青さや
The dazzling beauty of the setting sun
夕日の眩しさを
It will be told to be how
どうして伝えられよう
I merely stand still there
僕はただそこに佇み
I merely go to there with you
僕はただそこに君を連れて行き
Shade it with a heart
心をかざして
I smile at you
君に微笑むだけ
It will be told to be how besides it
それ以外どうして伝えられよう
And of the time
そしてそのときの
Your warmth
君の暖かさや
Your gesture
君の仕草や
Your fragrance
君の香りや
Your voice
君の声を
It will be told to be how
どうして伝えられよう
In the sky and the sea and the sun
空や海や太陽に
It will be told to be how
どうして伝えられよう
空の広さや
The form of the cloud
雲の形や
The blue of the sea
海の青さや
The dazzling beauty of the setting sun
夕日の眩しさを
It will be told to be how
どうして伝えられよう
I merely stand still there
僕はただそこに佇み
I merely go to there with you
僕はただそこに君を連れて行き
Shade it with a heart
心をかざして
I smile at you
君に微笑むだけ
It will be told to be how besides it
それ以外どうして伝えられよう
And of the time
そしてそのときの
Your warmth
君の暖かさや
Your gesture
君の仕草や
Your fragrance
君の香りや
Your voice
君の声を
It will be told to be how
どうして伝えられよう
In the sky and the sea and the sun
空や海や太陽に
It will be told to be how
どうして伝えられよう
2009年1月2日金曜日
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わたしだったらそうするな
シンプルな問いと答え クローバーを探すわ 四つ葉のクローバーを探すわ 追いついたかしら? パステル色のカエルさん 揺れてるブランコ スカート 今もパレード こぶしを握る 傾きかけた人生 真っ白な造花の薔薇に 赤いスプレーかけていく わたしだったらそうするな わたしだったらそうする...