風が吹いています ここには
光が注いでいます ここには
音がします ここには
明るいところは暖かく
大きな木の下は涼しい
人のいるところは安らぎがあり
空のあるところは穏やかで
黄色い花も赤い実も
みんなそれを知っているけど
人だけがそれを忘れて
愛という名で
やさしさという名で
正しさという名で命を奪う
僕の詩にもう少し力があれば君は
死ぬことはなかったかも知れない
せめて名前をつけるよ
『風』と
この星では風が吹いていて
そのたびに君を思い出すために
風のとても強い日に死んだ君のために
風が吹いて『し』が生まれて・・・
ああ、しかし、いくら積み重ねても僕のは
レクイエムにもなりはしない
2 件のコメント:
いのちを見つめ
こころに触れて
ことばに託して
いのりを捧げる
風の巻く悲喜こもごもの想い
『し』によって何が過ぎ去り
『し』によって何が生れくるのか
我が身を吹き抜ける風の声に、知らずに耳を傾けたくなる作品です
>いのちを見つめ
>こころに触れて
>ことばに託して
>いのりを捧げる
ああ、これすごく響きました。
この詩は書きすぎた気もしますし
書き足りない気もしていて。
とにかく書きたかったのと
そのとき風が強く吹いたということなのです。
見てくださってありがとうござます。
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