poem on chair
2012年6月26日火曜日
梅シロップ
僕らの生まれる前から
青空みあげて
風を受けて
のびてきた
梅の木に今年も
花が咲いて実がなりました
見上げて
つんで
氷砂糖と一緒に
閉じ込める -季節-
時をみつめて
待てば
梅の記憶が
ビンの中で
色づいて
薫りたつ
口に含んで
体に溶けて
その月明かりのような
梅の記憶 -雫-
君のやさしさ -瞳-
誰もがつつまれる
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
社にて
女の眠る本屋の二階 カビの臭いのする布団 光の差し込むグラス 寒風の通る路地裏 車に乗って女を探して 目覚めるとそこにいた 溢れるくらいの冬の気配が 少し触れるだけでこぼれきそうで動けない 時折ひびくアラームと 夢とうつつの交わる振り子時計 老人の手の皺 ...
0 件のコメント:
コメントを投稿