poem on chair
2012年6月8日金曜日
茅ヶ崎情景2012.6.7
合
ゆび ゆび ゆび ゆび ゆび
記憶の浜に
埋められた石の先―靴
薄暮の異国より
かいまみえる麦わら帽子―ああ、ショコラ
合された指のうちに
育まれ続ける祈り―22BH
直立の取っ手に
引き上げられた銀砂―溝の茂り
境界のゆらぐ
明光の絹空―鏡
ゆび ゆび ゆび ゆび ゆび
掌
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
社にて
女の眠る本屋の二階 カビの臭いのする布団 光の差し込むグラス 寒風の通る路地裏 車に乗って女を探して 目覚めるとそこにいた 溢れるくらいの冬の気配が 少し触れるだけでこぼれきそうで動けない 時折ひびくアラームと 夢とうつつの交わる振り子時計 老人の手の皺 ...
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