2026年8月23日日曜日

バス停をすぎて

バス停があって
田畑の広がる一本道に 
一時間に数本 
だからベンチがあって屋根があるのです。

私はしばらくいて 
通りすぎるのは 
風や雲や時間ばかりで 
バスは通り過ぎなかった

私はどこかに向かったのでしょうか ?
私は何かが来たのに気づいたでしょうか? 
私はバスが来ていたら乗っていたでしょうか?
私は見つけて私は待っていた?

とてもあべこべに晴れた 
10月のことです。

2026年8月3日月曜日

世界に溶けて

光の中で言葉を綴る

影が優しくうつりこんで

ものの形を現している

私たちの体が心が世界に溶けて


2026年7月15日水曜日

 梅雨が明けて

汗ばむ日差し

駅前の喫茶店のテラス席

光がこちらから

影があちらから

待ちあわせ

あなたがきて

コーヒーを飲んで

自転車で

青いサドルの

自転車で

街に消えて行きました


2026年6月2日火曜日

自分の心 押さえつけて

いつの間にか 何も聞こえない

愛してること 押さえつけて

いつの間にか 何も見えない


触れてくる君に触れたかった

見つめてくれる君を見つめたかった


鏡に映るのは歪んだ笑顔

空っぽなんだ 美しいよね

湧き上がるのは過ぎ去った昨日

いい日もあったんだ いいよね


ひとりを紛らわせたくてまあた希望を探してる

ふたりを紛らわせたくてまあた愛を探してる








2026年3月23日月曜日

大丈夫、大丈夫

大丈夫、大丈夫
大丈夫、大丈夫

演じたことのある役のセリフ
役が終わっても言葉は
仕草はしみついていて
私を助ける私を慰める

大丈夫、大丈夫
大丈夫、大丈夫

暗闇の日 大きな波の日
差し迫る時間の日
愛の形の変わった日

大丈夫、大丈夫
大丈夫、大丈夫


2026年3月19日木曜日

点在する周遊軌道の断片について(ラブレター)

 


時間のそぐわない

永遠

慌ただしい音の

弔う昨日


呼ぶよ

呼ぶよ

呼ぶよ


いつか来る未来からの

君の声に

震え過ごした夏のこと


時が降る

巡り来る

春の前の愛しき君






2026年3月13日金曜日

ものがなしい漁師の手のひらに似ていた

歩道橋を抜けたあたり
黄色い貨物列車が象の親子にまぎれて
水浴びしている

打ち上げられたテトラポットは
ものがなしい漁師の手のひらに似ていた

三角屋根の下
幼い兄妹はねぼけまなこで
ピクニック用のクッキーを焼き
その香りははるか西域の寺院の軒にひそんでいた



2026年3月4日水曜日

 あの日写真に映る人々

バスに乗り地面に印を書き

浜辺て海を眺め

布団の中で眠る

胡桃の木を育て

中華鍋をふる

花は咲き

風は吹き

雨が降る

太陽は燃え

月は周回軌道を回る

命であり

縁起であるところの私もまた

森羅万象を

めぐるひとつの

空である

2026年3月2日月曜日

2026年2月15日
2026年2月20日
2026年2月21日

ああ、友よ
君のような優しさがあるだろうか

ああ、友よ
君のような白い骨が
僕にもうまっているのだろうか

心に君のあるとき集うとき
世界はまたやさしくうつくしく
過ごした日のことを懐かしく
思い出す時のことをいとおしく

早咲きの2月は
君に捧げられた

2026年2月20日金曜日

2026年2月15日日曜日

 肌の綺麗な君に誰が触れる

笑う微笑む君に誰が触れる

今、昨日、明日の君に誰が触れる

声で君が触れてくる

やさしい君の声が触れてくる

君のそばで震えるのは

震えるのは寒さではなく

意味がそばにいるから

2月、出会ったのは12月

2026年2月14日土曜日

瞑想しようそうしよう

 疲れたな

眠る気力もない

アルコールで気絶するだけ

ここじゃないどこかへ

今じゃないどこかへ

瞑想しようそうしよう

ほくじゃないどこかへ

私じゃないどこかへ

したいことしない

したくないことする

いつかの僕よ

いつかの私よ

助けて

疲れたな

疲れたな

瞑想しようそうしう

2026年1月9日金曜日

僕たちはアイスコーヒー

ぶちのめす

うちのめす

ぶちのめす

うちのめす


君のいる世界線

パステルカラーのカエル

コードにのらない揺れるブランコ

ミッフィーの人形

小松さんのこと


俺がファミレスでバイトしてたころ

町田康を教えてくれた

色白で歯並びの悪い

タバコのみの酒飲みの小松さん

札幌生まれで

同じバイト先の人と付き合って苦労したって

辞めた後に聞いた

居酒屋で飲んだ


すげえきれえ

すげえきれえ

すげえきれえ

すげえきれえ


俺たちは人間であることを取り戻す

SEXして

目覚めて林檎

電車に落ちてる林檎

OPEN CLOSE

OPEN CLOSE

バフがかかる

人間であることを取り戻す


太陽は昇らなかった今日という日

君に会わなければ

太陽は昇らなかった今日という日


ぶちのめす

うちのめす

君とSEXしてるやつ

ぶちのめす

うちのめす

君とSEXしてるやつ

ぶちのめす


僕たちは愛すコーヒー

僕たちは愛すコーヒー

僕たちは愛すコーヒー

僕たちは愛すコーヒー


目覚めて林檎

落ちてる林檎

目覚めて林檎

木になってる林檎


すげえきれえ

すげえきれえ

すげえいいにおい


ぶちのめす

君とSEXしてるやつ

君とSEXしてるみんな

ぶちのめす

うちのめす

2026年1月3日土曜日

無題

夜の波打ち際

遠くに見える青白い炎

夕暮れの牧場

子どもらの戯れる声

曇りガラスに

背の高い吊り橋

全ての往来が

星々の流れに沿う

ケンタウロスの

いななきが

朝靄に溶けていく


2026年1月1日木曜日

レストラン

 お出かけだねって

幼い子らが

母の父の周りを飛び跳ねる


どこ行くのって

握りしめたペットボトルのジュースを

マイクにしてたずねる


レストランだよ

初詣したあと

レストランだよ


幼い子らは

はしゃいで踊る

ペットボトルの蓋をあけると

泡が弾けて青空に


虹がかかる

2025年12月31日水曜日

朝の光

 閉じた瞼に

今日の朝の光が届く

君と過ごした

全ての時間が

めぐるよ


冬の雲

夏の波

秋の風

春の温もり


出会ってくれて

ありがとう


ほんとうに大切なものは

失われたりなんかしないよ


こんなにも美しい世界に包まれて

僕たちは生きている


昨日の声

明日の匂い

あの日の暗闇

今の光


応えていくよ

訪れるものたちに

現れるものたちに

愛で

言葉で

僕の光で

2025年12月10日水曜日

アカンベー

写真の中で僕を見ている君 
小雨が降る川沿いの道 

季節が降り注いでいた 
好きな曲がずっと続くようにと願っていた 

言葉にしない僕に
舌を出してアカンベー

今はもう遠い空
愛は変わらずに

大切な人のそばに
いられること
いられたこと

今はもう遠い空
愛は変わらずに

あの日の言葉が
届きますように

神様のいたずらみたいに
はずれた歯車をなおしにいくよ

美しい君よ
僕は君が好きだよ


2025年11月30日日曜日

ああ 君

 

ああ、優しい世界が

花の美しい佇まいが

現れる


言葉はそうして歩く

染み付いて歌う

そうして染み付いてゆく


慣れ親しんだ冬

浮遊


ぼくはあそびたい

みんな知っている

君は誰かのもの


君の瞳に僕がいる

君がいる

美しい君がいる


世界が君を現した

僕の前に現した


私の七色の縁取りを

通り越して


どうしてあなたは現れたのか


いつ伝え

いつ歌うのか

心を


ああ、君

美しい君の傍にいる


果てしない愛が

花のひとひら


美しい

美しい

僕は触れない

君に触れないから歌うよ


知ってほしい

私に起こるこの愛を

2025年11月23日日曜日

 

鳥の羽根の落ちているを見かける

私はまともな道を歩んでいるのだと思う


それはひとつの導


私が憎しみにかられた時でさえ

異国の港に無数の羽根があり

私を慰めた


羽根を纏う鳥が今朝路上で

私の代わりに身体を潰されて

絶命していた


空を見ていたのです


その鳥は

明け方の空を


私はその鳥に近づいて

逃げないのに驚いて

そして初めて

絶命しているのに気がついたのです


その鳥は空を見ていた


私はひとつの詩をたむける


詩は羽根

ひとつの羽根

ひとつの導



バス停をすぎて

バス停があって 田畑の広がる一本道に  一時間に数本  だからベンチがあって屋根があるのです。 私はしばらくいて  通りすぎるのは  風や雲や時間ばかりで  バスは通り過ぎなかった 私はどこかに向かったのでしょうか ? 私は何かが来たのに気づいたでしょうか?  私はバスが来ていた...