poem on chair
2013年2月25日月曜日
手術の夢
私の頭蓋骨が半分切り取られ脳が露わになっている
医者たちがそれを見てヒソヒソと話している
私も同じようにのぞきこむと黒い塊が右脳と左脳の間にある
医者たちの相談をよそに私はそばにあったスプーンを脳にそっと入れる
脳がくすぐったい
プリンあるいは豆腐の一部を掬うように黒い塊を掬った
私は何だかうまそうだなと思いながら黒い塊を捨てた
医者らはまだ気が付いていない
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
痕跡
誰が来たのか 誰が去ったのか それはなんとなくなくなる なにがあって なにが終わったのか その痕跡すらなんとなくなくなる 私も誰かから この世界から なんとなくなくなっていく
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