ごぎゅごぎゅぎゅ
ごぎゅごぎゅぎゅう
嵐が来た
道の真ん中に立って
メガネが吹き飛び
帽子が吹き飛び
看板や街灯吹き飛び
頭上に落ち即死するほど
吹き荒れている
ごぎゅごぎゅぎゅ
ごぎゅごぎゅぎゅう
予定は吹き飛び
報われぬ恋も吹き飛び
昨日のまずい詩も吹き飛び
見知らぬ女を抱いて
札束も性欲もテッシュも吹き飛び
地球は軌道をはずれて
太陽系からもれていく
ごぎゅごぎゅぎゅ
ごぎゅごぎゅぎゅう
妄想は吹き飛び
迷いも吹き飛び
愛や詩情がちぎれ飛んで
吹き荒れる嵐と共に消える
マイルスのペットが鳴いて
離れていく満月が覗き
すべてが揺れている
ごぎゅごぎゅぎゅ
ごぎゅごぎゅぎゅぎゅう...
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