2012年1月15日日曜日

私の好きだった人

私の好きだった人が
インターネットの向こう側で
裸になって
知らぬ男の手の中で
ぬれて もだえている

私が触れたかった
その唇
その肌
その髪
その乳房
そのヴァギナ

四角く切り取られた
心と体が粒子となり点灯する

私はブラウン管に触れた
時すらも砕かれて
今の私から 過去の好きだった人に
見つめるカメラを通して 
触れようとした
その知らない男より
やさしくあなたに触れたかった

私はもう私の好きだった人が
愛しても愛されてもいない
その知らない男に触れられるのを
見ていたくはなかった
私はインターネットを閉じた

私は痛みを感じるまで射精した

0 件のコメント:

呼びかけるのも

  その言葉は名前かもしれない 私に呼びかけるものである 果たして私はまだ体のあるのを知らず、ただ光だけを見つめているのかもしれない 引き換えた記憶はさらに遠くに行く 私は私である印を探すのだ 訪れる、しるべを頼りに私は歩いていく 道端に一輪、黄色い花がある 私に話しかけているよ...