2024年12月29日日曜日
年末メリークリスマス
僕たちは年末に青春を楽しんでいる
明日を生きる
今日も生きる
間違ってドアを開けた女の子が
幸せでありますように
メリークリスマス
朝陽朝陽夕陽夕陽
空の青さに
僕たちはどれだけ気がつけるだろうか
松たか子の大きな看板
生まれて消えてく僕たちのこと
今日のハッピー
鬼殺しが好きだ
好きだ
just like
僕たちは人間であることを取り戻す
目覚めて林檎
電車に落ちてる
目覚めて林檎
林檎林檎
オープンクローズ
バフバフがかかる
チキチキチー
REC REC
(雄叫び)
ロールロール
土、土、
水、水
君は飛べる
スプレー缶ブレイク
バイヤー
森林深林
髪紙
(紙の音・瓶の音)
太陽は昇らなかった今日という日
君に合わなければ太陽は昇らなかった今日という日
僕たちは人間であることを取り戻す(LOVE)
僕たちは人間であることを取り戻す(ウォンチュー)
スニッカーズ
アイスコーヒー
僕たちは愛すコヒー
青虫、進む
わたしたちパンが好き
川沿いのパン工場
3キロ先の甘い匂い
ナンバリングされて働くよ
590822
働いているのは
タイミーで来た女子高生
わたしたちパンが好き
黒糖、ホイップ、タイミー
からだに染み込む
一緒の匂い
1秒ごとに生まれ
コンベアの上
あふれるよ あふれるよ
美味しくなれ 美味しくなれ
ベッドの中で甘い匂いがした
2024年12月28日土曜日
目が離せなくて
夢に現れて
嘘みたいに
君のこと思い出すと
あたたかくなるよ
その日にしか会えなかった君
あの日にしか会えなかった君
それがいつだったかそれはどでもよくて
ただ出会えたことに感謝する
生まれや時代が違っていても出会ったろう
近道をして草むらを
穴の空いたフェンスをくぐり
青いスポーツカーに憧れながら
野球少年の夢
あなたに会うために朝日をどれだけ迎たろう
あなたに会うためだけに生まれてきたこの命が
世界の闇と病と絶望で朽ち果ててゆく
また何度生まれ変わればいいのだ
あなたが近づいていることはわかっているのです
お願いですもう少しだけ私を
お願いですもう少しだけあなたを
きみのこえのことを
過ぎ去り消滅していく時間と生の中で
どうしたらいいのか
見つめられるだけで射精した
日々が失われていく
あれほど心に誓った願いや想いも
塗り替えられてゆく日々に埋もれて
掘り返さなければ見つけられない
手のひらを空に向けて
あの日から流れてくる雲の端を
掴もうとする
握られた拳を
そのまま胸に打ちつける
何度も何度も
動け動けと
祈りににて
2024年12月27日金曜日
亀
家を背負う
甲羅は占いの道具として使われた
世界はもともと亀の上にあると考えられていた
ガメラは空を飛ぶ
星に愛されている
一日見ていた時
一生飽きないと思った
亀は星を見上げて
旅に出た
家を背負って
触られると嬉しい
くすぐったい亀は
君だ
私が星を見るとき
星は私を見つめている
2024年12月21日土曜日
祝辞
寄り添う二つの魂へ祝福をもたらす
古からの契りを新しく結び
さらなる大地の恵みとなす
清らかなる人々の輪へも
ゆるぎなきぬくもりの光は灯り
如何なる時もこの良き時を
感謝と共に導として仲良く歩まん
冒険者たち
伝えてくれるひとがあり
海を渡れとはっぱをかける人があり
その熱が海を渡らせ
後に続いていく
知らないところに身を置くことを恐れない
それは冒険者
冒険者は風をおこして
視界に散る塵を吹き飛ばして
進める道を見せている
おそれることなく後に続く者たちは
橋を渡り海を渡る
冒険者はもうそこにはいない
冒険者は次の景色を探して
また歩いてゆく
定住の土地は
身を置くところではなく
身があるところ
冒険者は心の中にユートピアをもち
誰の心の中にも
ユートピアがあることを教える
言葉が生き始めるのは
語られて熱を帯びるときだけ
生きた言葉を冒険者たちは知っている
2024年12月18日水曜日
造花の白い薔薇に赤いスプレーをかける
肌寒く引き出しから厚手の上着を出す
また夢を見たよ
真っ白な造花の薔薇の花に
赤いスプレーを吹きかけて
赤くする
年長の友人が自分の茶色い車を塗るので
やはり赤く塗っている
それは私たちの旅の準備
ホンモノの赤いバラを探すための
旅の準備
地下のだだっ広いBARで僕らは
ひたすら麦酒を飲んだ
閉店時間まで飲んだ
2024年12月17日火曜日
ペトリコール
町のなかに雨の降る予感がする
それはペトリコール
植物が日照りが続くと身を守るために油分を出すそれが、湿気と混ざって出る香り
人と会えない日々の中で少しだけ距離が近づいた時のフェロモン
電車でリンゴをたべている男
電車で泣いている男
それをみつけた女
電車を出ていく男
そこに種が落ちている
海、林檎を投げ捨てる男
:ものと人、風景は交互に
林檎食べる
電車の車内
見ている女
ドア
椅子にみちばたに落ちている
紙を拾う
雨の少し前の香り
傘を持って電車に乗っている女
向かいの席で寝ている男
町の風景
男の座って居いたところにリンゴが落ちている
昨日、海面へ記された言葉は何でしたでしょうか(あるいはレシートの裏)
記された言葉はなんでしたでしょうか
past
ice
moon
Sunset
***
you
ああ、
そばにいて目も合わさずにいました
ああ、
目を合わせたたのに
言葉を、言葉をどうしましたか
***
rain
届かない雨が
布がほおられて置かれています
***
sun
太陽は昇らなかった今日という日
あなたを見るまで君に会わなければ
太陽は
***
遠く離れた虹みたいに
響いてくる鐘の音みたいに
***
さざなみのこと
遠く離れて骨を拾う
白い吐息の
吐き出される
ひとつの呼吸を
私は忘れずにいる
***
name
ひげのおじさんと
裏庭で釣りをしている
駅長さん
峠に咲く花を見つけた
名前のあることを思い出した
私が知らないだけで
ぺこぺこのあなた
***
あめふり
だった
街に
遠い
足音
***
moon
flower
ship
wine
dance
card
フラワー
君を探して
白髪の皺の中へ笑う
隣で終わるミューズ
旗のこと
フラッグ
緑の
***
bus
雫と波紋のことどる
言葉の
ふるえのこと
わたし、わたし
好きだ
あ、あ、うん、うん
あーおー
palm
一巡りした
恋人たちの手のひらのこと
夕暮れが知っている
***
どれだけ飲んでも心はどこへも辿りつかぬまま
***
wine
ともるほんの
幻のこと
***
leave
離れていくことで忘れていくからもう戻れないこと
***
egg
卵が降る街のこと
身体の内側
アルコールが揺らいでいる
飛ぶ前の鳥たちは羽を残して
次のところへ
***
time
太陽の緑に落ちゆく水平線に
僕たちは足跡を残した
どこまでも行こうとも
影が消えてはじめて、
陽光が存在を通過して
はぐれた飛沫が
また白い船が
空や海や宙にうかぶ
氷が砕けて数千年前の声が響いてくるのだ
声が押し潰されながら
永遠に近い時を待つのだ
どこへ流れるかは
吹かせるのだ
砂に染み込んだ
またいつの日か
溶けていく時間の果て
月の満ちるのを知って
旅に出ていく
帰るところはない
***
いまここにいてありがとう
波の中に自然と触れる
ねむい たい
ねむい たい
***
gate
広く広く広がるところから
狭き門を目指して
生
生を自分で閉じて
しまう
鳥とだけはなして生きる
私は私の鳥を
飼う
私の中に隠れている
鳥のこと
鳥にだけ話して
暗闇の中へ
限られている
ながい
言葉を綴る
***
hate
にくしみのない国
にくしみから生まれる
哀しみの雨ことの
かなしみの生まれる
失われる命のこと
争いの生まれる
ない
***
sorrow
無駄な時間と無駄な人生を
生きている価値ものない
かなしみ
***
road
ぼくの来た道に
またあした
また今日
***
ねむいで
まだねむたい
今、落ち込んでいる
相談してできなかった
うまくできるようにシェア
まもなくこども
投げ捨てる
フロー確認
シェア
アイデア
***
light
光の中にいる
あたたかな光のなかに
ぼくはいる
***
short night
白い、白い
白夜
震えていた
***
Container
ガザとコンテナ
***
fog
白、いでて
問いと 霧
***
blue lightning
崩れゆく青いアラスカの雷
美しい青になり数百年ののちに砕ける
軋み、青の軋み
海水に沈んでいく
私も私が壊れて沈む
***
human being
人間であることを取り戻す
***
酔ってレシートの裏に
言葉を書き連ねて
記憶が湧きあがるのです
打ち寄せる波について
私たちは語りさえした
ふたつめのスニッカーズ
2024.7.22
好きな映画をもう少し
ワンカット 月
こちら何を撮影する
何万年待ちわびただろうか
降りしきる氷の中に閉じ込められた
空気は蒼くあの日のまま
大空をコンドルがいる
雨の日の夢 紫色の制服
雨なんだね 今日は
夢に現れた 住所は
高校生の時 通り過ぎた場所だったよ
鵜の木11
桜が咲いていてね 花見をしたよ
紫色の制服の 暴走族に
連れて行かれる 夢だったよ
高校の友達と 演劇の仲間と
警察を呼んだ
雨なんだね 今日は
誰の記憶と混ざったんだろ
さようならを言って 目が覚めたんだ
2024年12月15日日曜日
蓮とミルク粥と男と女と千の話
小屋がひとつありそこに若い夫婦が住んでいた。
男はきこりで山へ入り枝を集め、それを街へ売りに出ていた。
その山は女の叔父より引き継いだものであった。
その山にはひとつの祠があり男の仕事はその管理を兼ねたものであった。
男と女が結婚した時に男には仕事がなかった。
女の父は反対したが叔父は男が生まれた土地が同郷だったこともあり
この山を管理することを思いついた。
男女は貧乏だった
だが幸福だった
2人の住む庵の近くに
蓮の花のさく泉があった
女は蓮の開く時に茶葉を入れ
茶葉へ香りを移して
男と食事をする時
その茶を出した
食事はミルク粥
山はこの世とあの世を結ぶ境界であった
男は枝と一緒に
物語を一つ持ち帰った
食事の時
男は女に物語を語った
男女は貧乏だったが幸福だった
蓮の香りがする茶と粥を囲んで男が話した物語はこうだった
夢の女
とある街の夢を見た
パスポートを預けて私は出国できなかった
街で出会った女にアイスコーヒーをご馳走になる
女には夫があったが別れようとしていた岸壁で
女は困っていたところに私がいた
言葉は通じなかったがお互いの言いたいことはわかっていた
ずっと一緒にいるのだろうなと思った
私は一緒に出国しようとしたが
パスポートを忘れて
夢の世界から
出ることができなかった
わたしだったらそうするな
シンプルな問いと答え クローバーを探すわ 四つ葉のクローバーを探すわ 追いついたかしら? パステル色のカエルさん 揺れてるブランコ スカート 今もパレード こぶしを握る 傾きかけた人生 真っ白な造花の薔薇に 赤いスプレーかけていく わたしだったらそうするな わたしだったらそうする...