poem on chair
2013年6月8日土曜日
今夜どれだけの美しいものが
今夜
どれだけの美しいものが
この世界に溢れているのだろう
だが私の目に映るものは
すべてがくすみ精彩を欠いている
それは私が見てしまったから
この世に現れる美しいものの頂き
流れる風、薫り、景色
そのなかに包まれてしまったから
それはすでに過ぎ去ってしまった
だからこそ美しく想い出される
ああ、君よ 許してくれ
程遠い言葉で 君を詩うのを
ああ、君よ 許してくれ
程遠い言葉で 君を閉じ込めるのを
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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