2013年6月30日日曜日

STAGE

動く人々と
見る人々と
その距離の中で
掘り返される
過去あるいは未来

優しい言葉が
届くのではなく
それぞれの記憶のなかで
掘り返される
黄色あるいはレッド・グリーン・・・

繰り返される
STAGEで
風はふき 猫がなき
虫は舞い 窓がゆれる

影が夜と昼の果てを
乗り越える時
観客はすでに別の
STAGEへ
まぎれ込んでいる

流れゆく海流の
その飛沫が空を映して
みつめているように
動くことの出来ない空もまた
その飛沫を包もうとしている

互いに憧れ
その親しみをささやくように

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす