poem on chair
2010年1月27日水曜日
女優
ガラスの靴を忘れたシンデレラは
物語の人物だけど
靴のかかとを忘れた君は
美しい肉体を持った女
君の躍動する命の輝きは
指先や髪の先にまで張り巡らされ
赤い靴を履くしなやかなふくらはぎは
大地に力を伝えるつなぐコイル
照明の落ちた暗転の中
ネガフィルムへ焼き付けられた
君の肉体の叫びは静寂へ浸かり
いっそう鮮明に浮かびあがる
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心臓
私を開いておやすみを告ぐ 私を開いてありがとと告ぐ どうしてこうも堅固に鎖を巻いて どうしてこうも扉をとざしている ああ、あと何万遍抱きしめたなら 私はその声を聞けるだろうか
落葉
我らの吸い込む酸素を吐き出した葉っぱらは 風が吹いて地に落ちた 大地に落ちればひそやかな虫らの餌となり 新たに生まれる若葉の床となる しかし我ら人間が地球をコンクリートで塗りつめて 落ち葉をゴミにしてしまう クリーンな世界とは命育たぬ世界 クリーンな世界とは命めぐら...
ひとり
人を好きになったら ひとりになった
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