2009年12月25日金曜日

雑詩

夢は詩人
現実は皿洗い
真実の愛を知りたい
でも毎日自慰
幸福は見つけられる
だが死んでもいい
友人はいる
しかし孤独
私は世界の一部
されど世界は私の中に
美しいものはわかる
だが捉えられない
記す
だが記したいものは記していない
私は生成される
と同時に消滅している
委ねる
が、
規定されて
つまりは
りんごを食べるときに
そこにいたる同様の流れを
知るほどの余裕はないということ

眠ろう・・・
眠ろう・・・

2009年12月21日月曜日

茜空に雲が浮かび
道を行きかう人々の足音がする
北風が狭い路地に入り込み
餌を請う猫の鳴き声がする
たばこの煙を追えば
夜の始まりを告げる月が浮かぶ
醤油の焼けたにおいが漂い
懐かしい童謡の響きにあわせて
井戸の取っ手がこすれ水の流れる音がする
私は一人声を聞く

感触の行き先を知りたくて馴染んでいる私は
黙してしまった馴染めない私の声を聞く
馴染めない私は言う
「戯れるのはやめろ」と
馴染んでいる私の指先は痺れ
馴染んでいる私は震えだした

冬の寒さではない

たい焼き

たい焼きを
カイロ代わりと
買い求め

2009年12月9日水曜日

幸せな名のついた喫茶店

悲しい夢を見た日の朝は
幸せな名のついた喫茶店で
月みたいな目玉焼きを食べる
甘い甘いジャムをトーストにぬって食べる
採れたての野菜をシャキシャキ食べる
そして苦い苦い珈琲を飲む
幸せな名のついた喫茶店には
悲しい夢を供養する朝食がある

2009年12月3日木曜日

銀杏

冬に押されて
空を紡いで
地に伸びるのは
去りゆく秋に
木霊の振りし
幼き掌(てのひら)

2009年12月2日水曜日

猫らしい猫

猫らしい猫がいて
やってきては
ふとももあたりに手をおいて
のんびりしたり、そばで寝転がっては去っていく
なにか気に触ることしたか
さみしいぬくもり残す
そんな猫らしい猫にあった

2009年11月24日火曜日

種なしぶどう

種なしぶどうは
花の咲く前薬につけます
実が大きくならないので
実ができてすぐ薬につけます
種のない大きな種なしぶどうが出来ます

ぶどうを食べたとき
種を取るわずらわしさがありません
種をのどに詰まらせたり
飲み込んで胃から
ぶどうの木が生えたらどうしよう
という不安がありません

甘くて食べやすい種なしぶどう
いかがですか?

浦和美園

南北線の
終わりの先の終着駅
なんにもなくて
とてもつらいとある人は言う

行き着いた先に
なんにもないこともある
行くまでも
なんにもみえない
でも一度行ったら忘れられないとある人は言う

なんにもないがあるところ
いつか僕が溢れたら
片道800円で
取り替えに行ってみよう

2009年11月19日木曜日

次は

何かが失われたことすら
気づかない

あったことすら失われる
次は何だ

パチパチパチ

人を殺すことを商売にしたやつがいる
神に祭りあげられて命をちらしていった人がいる
パチ
パチ
パチ

パチ
パチ
パチ

2009年11月14日土曜日

始まりの詩

僕が生まれたときもそうだし
自我に目覚めたときもそうだし
世界はすでにあり
問題は僕が世界に
どう包括(つつまれ くるまれ)ているか
ということでどうやら
もれてはいないことがわかった
僕は世界の中で何をしたらいいか考えた
叫んでもよいのだと思った
オー
アー
オー

結婚した友人へ

姿と言葉に鋼を通し
伴侶と共に
幸せのあり方を示す君の目に
縛られぬ輝くまなざしみつけ
雪の大地
あつく思えた

なっとう

のびる糸
たぐりよせて
あらわれたまめ
ふれると糸があふれる

2009年11月13日金曜日

とある老人へ捧ぐ

昔青年だった老人は
路地裏の小さな店に通い
止められながらも杯を傾け
共に過ごした歌を詠う

思い出は語らずとも
しわの間より風景がにじみ
若人の歩む道へ迷わぬようにと
標をたてる

街は静まり老人は
月明かり伸びゆく黄金の道を
自慢の帽子をかぶりなおし
軽快に去った

2009年10月23日金曜日

深夜バス

息苦しさを捨てて
月のない夜空の下を走るバス
恋人に抱きしめられて
自由に満たされた女の顔を
行きかう車の光が時おり照らし
やがて季節のように消えた

2009年10月15日木曜日

それはどこからきたかわからない
六月の空が太陽に溶け出した夕暮れ
草の指を揺らす風が予感を運び
窓を開けた私の体へ入り込んだ

やがて血が騒ぎ
大地の香りを夢みた
少年時代の憧れが立ち上がる

母のひざ掛けに包まれ
故郷を後にした私は
雨の降るレンガの町並みを
砂漠をどこまでも歩いた

それは友人に宛てた手紙のように
見知らぬ人の顔の中に
愛する人の顔を見つけることと思い知る

浜辺に打ち寄せる波が
繰り返し繰り返し私に
何者であるかを問いかけ
私は呼吸をするたび答えようとする

新しい詩が生まれるたびに世界は
新しい解釈を与えられ
私はすすんでその中へ流れ込む

そしてわずかな灯が点灯する

2009年10月10日土曜日

喪失

たとえば
何が失われたことすら
気づかない

たとえば
あったことすら
失われる

次は何だ!

2009年10月9日金曜日

グランドゼロ


平和を感じたくて
たくさんの日本人が押し寄せて
かなしいね、よくないねって
大切にしようねって
読み上げられる
犠牲者の名の中で
しきりとカメラを空に向けた
Peace だね hopeだねって

むっときたのは
そこに自分がとけこめなくて
やってることは一緒だから

おなかが減ったね 
あきてきたねって

まじめにやれなかった

2009年10月7日水曜日

麻薬犬の憂鬱


でたよ
こいつ
ひでえにおい

麻薬じゃないけど
ぶち込みたい

人だまして
踏みにじって
笑ってやがる

ひでえにおい

息するたびにしんから
とまらなくあふれる

こいつ
ひでえにおい

2009年9月27日日曜日

アメリカへ旅する


アメリカへ旅することは
昨日へ旅すること

やり残した一日を
もう一度生きる

友へ電話するもいいし
女を捜しに街へ出るもいいし

アメリカへ旅することは
時間さえも自由

2009年9月24日木曜日

娘とヤンキースタジアム


娘はまず父とヤンキースタジアムに行く
娘はクラスメイトとヤンキースタジアムに行く
娘は恋人とヤンキースタジアムに行く
娘は夫とヤンキースタジアムに行く
娘は夫と子供がヤンキースタジアムに行くのを見送り
ドラマを見る
娘は野球のルールがよくわからない
娘はヤンキースのユニフォームを着てねむる

2009年8月14日金曜日

雨上がりの朝
高枝から雫が落ちる時
蝉の四重奏が輝く蜘蛛の巣を弾き
葉が舞上がり
虫が跳ねる
太陽は大空へとゆるやかに飛び込み
森を鮮やかな緑に立ち上げる
運ばれる純錬な香りに導かれた
私の呼吸を
木々もまた歓迎するようにざわめいた
私の頬に身をゆだねた雫は
悠久の流れの中へ還っていった
私は後を追った

2009年8月9日日曜日

Un voyage

旅に出る前の高鳴りを
君は憶えているかい
恋をする前のざわめきを
君は憶えているかい
Un voyage
旅せよ恋せよ
Un voyage
退屈な日常に別れを告げて

旅の途中の興奮を
君は知っているかい
恋に落ちた幸せを
君は知っているかい
Un voyage
行くんだどこまでも
Un voyage
目を見開いて今を生きろ

旅の終わりのさみしさを
君はいつか知るだろう
恋の終わりの悲しみを
君はいつか知るだろう

それでも

Un voyage
書留めよ変化せよ
Un voyage
新しい自分を受け入れるために

Un voyage
恐れるな感じろ
Un voyage
すべてはいつでも君のすぐそばにある

2009年8月8日土曜日

約束

夢の中であなたと出会い
新しい恋の始まりを聞いた
あなたは泣くばかりで
どうして僕から
去っていったのか言わないけれど
涙を流すたび
僕のことが
思い出になっていくのがわかる
もう会えないからと
最後に交わした約束だけは
僕と君との間で
いつまでも守られていく

2009年8月7日金曜日

100行恋詩

僕はこの街にきました
僕はだからこの街に来ました
僕はあなたに会いました
その日月がぽっかり出ていました
風が触れたので
忘れたくはなかったのです
二人歩いたその道は
いとおしい道となった
いつまでも

肌のぬくもりで目覚めた朝
ラジオから流れる南国の歌
いくあてのなかった言葉たち
始まり流れ終わり行く
やさしさだけをアスファルトに残して
張り詰めた不安を拭い去り
床に投げ出されたズボンが沈黙し
世界とは
日常とは
なんと美しいのかと打ち鳴らされる

恋を失ったわけでもありません
恋が破れたわけでもありません
恋を知ったのだと思います
滑らかな卵のような
象徴されたあなたのとのわずかな時間
ただ
永遠に近い時を待っていた
歩くあなたに
聞かせたい声と
届けたい声とがあった

新しい言葉は
心寄り添わせ
ねそべりたい
ときおり青空を眺め
行きかう人々を眺め
椅子に座り
僕らはもう少し幸せになりたい
地球上にある10のチェックポイント
すばやくまわれ
マカロニボイル

明日人を愛せるか
明日人から愛されるか
ニコチンの痺れ
定価で販売中
すり抜ける影
すり抜ける香り
すり抜けるあなた
ここに寂しさがある
春の一日
共に生きよう

今まで書いてきた恋の詩を
みな眠る
みな排泄す
この夜に
あなたに捧ぐ
不足しているのはなんだ
おまえもしてる
あのこもしてる
あれ
でも僕らはそうして生まれた

うなぎ食べた
夏の夜
幸福とはなにか
しあわせかと問う
生ぬるい友情が
夕立にあい
ずぶぬれ
いつも
笑えない時間の
バーゲンセール

吸い込んだ街の光
おはよう
大きくもなく
小さくもなく
僕らを明日へ運ぶ
ささややかな
ともし火のような
それぞれがそれぞれの
静寂より生まれる
ぬくもりの呼吸

押し寄せても平気だった
消えた言葉と
失われた言葉とを
残すことで
1999年9月4日21時48分05秒に
愛を知らぬぼくが
2009年9月4日18時15分46秒に
愛の詩を書く
やさしい稲妻が
大気を抱きしめる

地球の裏の
浜辺まで
くる必要があった
あなたを
忘れるために
あなたを
忘れてしまわないように
僕はこの街に来ました
だから僕はこの街にきました
そしてあなたに会いました

2009年8月6日木曜日

マサコ

下北へ降りることがあると
いつもマサコへ寄る
回り道して少し早く来て
ついでを装って
挨拶するみたいに

ちゃんと開いてて先客がいて
コーヒー飲んでJAZZ聴いて
スピーカーの向こうの
異国の精神(スピリット)にもみくだされて
凝り固まった心をスイングさせる

黙ってたたずむ黒髪のウエイトレスに
小銭を払って店を出る
太陽はまだてっぺんでギラギラしてて
背伸びしてそのハイハットを打ち鳴らす
I LOVE YOUなどと言いながら

2009年8月4日火曜日

黒猫

思い出がもやもやと雲のよう
どこにいったかだれとあったかなにがあったか
夢のように思いだせない
形にするにはもう少し眠りが必要で
眠りの中でもう一度会わなくては
おとといやってきた黒猫のように

2009年8月3日月曜日

くちぐせ

いっしょにいたから
くちぐせにてきた
そのうち
僕が君で
君が僕になるかもしれない

そんなとき

会いたくないときも
話したくないときもありません

あなたがいなくなるんじゃないかと
怖くなるときがあるだけで

そんなときはたぶん少し
よそよそしい

霧かかる道

霧けむる道
佇んでは濃くなるばかり
足元にわずかな地
信じることができるなら
踏み出すことで
切り拓ける視界がある

2009年7月29日水曜日

入道雲

心にもくもくと
入道雲が入り込み
風吹けば
傘を差すまもなく
夕立が降る

2009年7月27日月曜日

しあわせ

しあわせというだけでは足りなくて
君に伝えることが難しい
うれしい たのしい はずかしい
いくつ重ねても
こころの中が伝わらない
しあわせだよ
しあわせだよと
問いかけ言葉にするたびに
なぜか少しかなしくなる

すれ違い

愛してるというと
ありがとうと君は言う
私もよと言って欲しかった

思い出横丁

雨降る思い出横丁
二人の間に傘ひとつ
抱えた愛には
守られることなく
闇がしみる

2009年7月24日金曜日

ねずみ

半分とっておいた
ポテトチップを食べられた
まあるい穴が袋にあいてて
うんちがひとつしてあった

2009年7月23日木曜日

日食

日が食われ、闇
僕らは信じる事のなかで
しばし恐怖を楽しむ

2009年7月20日月曜日

天川

歴史深いとはなんと浅はか
人の尺度

大杉を蟻がよじ登り
山々へ木々がはえる
地へ山々がそびえ
地が宙へ浮かぶ

我の足へ蟻が這い
河のほとりにて天をおもう

2009年7月16日木曜日

君に触れるのは罪か
君を想うことは罪か
何も語らず君に触れたい

ブロディガン

詩がブロディガンに似てるという
ピストルで頭撃ちぬくまで
あとどれくらいだろう

2009年7月15日水曜日

2009年7月10日金曜日

今もどこかで旅する人は
好奇心と驚きをもって
世界を歩き続ける

彼らが歩くのは
生まれた土地から
遠く遠く離れたところ

彼らが眠るのは
大切な人から
遠く遠く離れたところ

日が暮れて眠りにつくとき
彼らは喜びと悲しみの混ざった
美しい涙を流す

ああ、あああ、そうか

彼らの目指したところ
それは始まりではあるけれど
終わりでもある場所

今帰り路
もうすぐ帰る

そこはどこより暖かく
どんなとこよりすばらしい

待っててくれるかい
そこにいてくれるかい

今帰り路
もうすぐ帰る
僕の愛すべき人のいる
君のいるところへ

ああ、あああ、そうか

2009年7月9日木曜日

うん
うなずいた

うしろを向いた
うつくしい

うごかないで
うつるまで

うまれてきた恋が

2009年7月5日日曜日

どうして出会ったのか?
どうして友達になったのか?
運命だとか宿命だとか
どうでもいいし、知ったとこでどうでもない
心開いて話せるあなたと
こうしていられればそれでいい
それだけで生きていることに
よろこびとしあわせがあふれる

2009年7月1日水曜日

着こなし

ごまかしや
ねたみや
嫉妬が
あふれてしまって
とても醜い自分があらわになり
かなしくなる

邪な感情や
自分かわいさの同情心や
安心したい優越感
あふれてしまって
とても醜い自分があわらになり
かなしくなる

口にのぼる嘘や虚栄
きれいごとを並べて
他人の顔色うかがって
不幸な人を見つけては
憐れみをやさしさとして
おしゃれに着こなす

とても醜い自分があわらにならないように
おどおどと鏡をさけて
おしゃれに着こなす

2009年6月28日日曜日

リング

見知らぬ町へやってきて
見知らぬルールを踏み外し
手首に銀のリングをはめられて
再び見知らぬところへ連れられてゆく
さよならもいわず
僕はただ友のことを思った

2009年6月26日金曜日

三行詩

旅路恋路
ふみ出さねば
始まらぬ



地下鉄を
素敵なお尻が
泳いで行く



欲しいものが
わかっていたら
人生はもう少し簡単

2009年6月19日金曜日

落葉

我らの吸い込む酸素を吐き出した葉っぱらは 
風が吹いて地に落ちた 
大地に落ちればひそやかな虫らの餌となり 
新たに生まれる若葉の床となる 
しかし我ら人間が地球をコンクリートで塗りつめて 
落ち葉をゴミにしてしまう 
クリーンな世界とは命育たぬ世界 
クリーンな世界とは命めぐらぬ世界 
落ち葉を大地へ戻せ 
骨を海へ返せ 
命を空へ放て 
さもなくばいつしか風が吹き 
我らは命の輪より吐き出され 
孤独の砂漠へ迷い込む

2009年6月14日日曜日

君の来る日

君の来る日を待ちながら
小さい店の看板を出す
いつか行くよと君が言ったから
眠くても雨でも店を開ける

あと
5分………10分……半日…1日、1年・10年ずっとずっと!
でもやっぱり君は来ない

いつかした約束が
いつしか果たされる
僕はそんな日を待っているけど
僕はそんな日が来なくていいと思ってる

新しい約束を交わすには
僕らは大人になりすぎて
新しい約束を守るには
僕らは離れすぎてしまったから

明日は予告なしに訪れて
昨日はさよならなしにくくられて行く

2009年6月10日水曜日

逃走

食べるのでなく
眺めるために
世界の果てまで出かけていって
ガラスの家に放り込まれた生き物たち

張本人の人類は
地球は狭いからというけれど
ほんとは生きる延びるために
宇宙へと逃げ込む

餌を与え自由を奪った
生き物たちの反乱を恐れて

自由を与えて永遠を奪った神が
本の中へ逃げ込んだように

2009年5月31日日曜日

ひんやりとした土こねて
焼き上げた器に
ほかほかのご飯よそって
昆布と梅干そえて
カチカチとお箸あてて
魚と一緒に
おなかにいれる

豆腐ののんびり浸かった味噌汁飲んで
カリカリとたくあんかんで
ごはんが終わる
流しで洗って
棚におくと

器はひんやりとして
土にかえった

2009年5月27日水曜日

刃物

僕を殺すのに刃物はいらない
あなたの冷たい態度で充分です

ドッカン日和

大雨降って雷光る日
ドッカンドッカン
空が叫ぶ日には
お酒飲んで陽気に歌おう

そんな今日は
ドッカン日和
みんな歌って
ドッカン日和

みんな飲んで
ドッカン日和
みんな笑って
ドッカン日和

2009年5月23日土曜日

道は足元より伸びてゆく
踏み出した道が正しいのか過ちなのかはわからない
ただ自分で選んだ道であればそれでいい
迷うことを恐れていたずらに踏み出すことや
戻ることを恐れて進み続けた道には何も待ってはいない
自分で決めた道ならば
その先には必ず何かが待っている
行きたいと思うなら進めばいいのだ
人に笑われることを恐れて躊躇したり
孤立することを恐れてごまかした道には何も待ってはいない
未踏であろうが険しかろうが
自分のこころに沿い進むのならば必ず何かが待っている
信じなければならないのは
自らの命が発したわずかなる声と
無限に満ちるこの世界の豊かさなのだ
過去を振り返らず
今あるこの時を感謝し踏み出すのだ
あなたの道を
君の道を
そして僕は僕の道を
どこかでその道が交わる時は
この世界に抱かれながら未来を語り道草をする
再び歩き始める時もさよならはいわない
自らの道を歩む友にさよならはない
大空を伝って
大地を伝って
あなたの道を
君の道を
そして僕は僕の道を
命で踏みしめる足音が聞こえるから
静かにこころ澄ませば

2009年5月21日木曜日

てんとうむし

てんとうむしが
てんじょうに張り付いて
おてんと様みたいに
僕らを見ていた
初夏の夜

2009年5月20日水曜日

無力

風が吹いています ここには
光が注いでいます ここには
音がします ここには

明るいところは暖かく
大きな木の下は涼しい
人のいるところは安らぎがあり
空のあるところは穏やかで

黄色い花も赤い実も
みんなそれを知っているけど
人だけがそれを忘れて
愛という名で
やさしさという名で
正しさという名で命を奪う

僕の詩にもう少し力があれば君は
死ぬことはなかったかも知れない

せめて名前をつけるよ
『風』と
この星では風が吹いていて
そのたびに君を思い出すために
風のとても強い日に死んだ君のために

風が吹いて『し』が生まれて・・・
ああ、しかし、いくら積み重ねても僕のは
レクイエムにもなりはしない

2009年5月10日日曜日

無題

世界中のすべてを敵に回してもなんて言葉を
平気で言える時は世界を敵に回すつもりなんて全然ない
今の生活の安心が少しでもぐらつくようなら
いくらでも頭を下げてうすら笑いをして黙り込む
そうやって時間の流れに押し流されてはててゆく
ああ、なんとはかなくむなしいのか
逆らうことはむずかしいけれど
せめていい流れのほうへ
清く緩やかないい流れのほうへ向かえるよう
手を強く水面へさす

2009年5月8日金曜日

愛の言葉

時にはひそやかに伝えられる
愛の言葉があってもいい

しんとした夜に
なにも考えていないとき
心にぽっかりと浮かんでくる
ひそやかな愛の言葉があってもいい

街も人も寝静まったときに
いっそう膨らんでいく
愛の言葉があってもいい

示されることさえためらわれるような
そんなひそやかな愛の言葉があってもいい

歌唄いに捧ぐ詩

歌唄いが死んで
歌唄いの曲が
その夜はラジオでたくさん流れた

楽しい陽気な曲ばかりで
よけいに悲しくなって
やたら誰かと話したくなって
電話をかける

月のうらの宇宙人だとか
地球のうらの大統領だとか

すてきな歌唄いの歌の一節を
唄いあげると
みんななぐさめを言いながら
その一節を繰り返すのだ

死んだ本人は
自転車で土星の輪を回りながら
新しい歌を唄っている

小杉湯

ゆらゆら波打つ
湯船につかって
100まで数えて
心のしんまであっためて
働いたおっちゃん達の
背中ながめて
ほーっと息をはく
壁に描かれた
山なみ見つめて
家族とハイキングに行った
子供のころを思い出す
96・・97・・98・・99・・100!
またみんなで行こうね温泉
さて、牛乳が呼んでいる

ソッポ

ソッポ向いて
あっち向いて
こっち向いて
でもそばにいて

ソッポ向いて
いちばん気にしてる

2009年5月1日金曜日

トランペット

あなたにもらったトランペット
別れてからいくら吹いても
悲しい音色にしかならなくて
一緒に暮らした街を離れるときに
手放した

「続けられるの?」と問いただしたあなたに
「もちろん」と答えて
部屋の隅で眠るトランペットに
積もりはじめたのは
僕らの心の間から生まれた寂しさ

どこかでトランペットの悲しい音色を聞くたびに
あなたを思い出し胸にしみる

あなたにしてあげたことのすべてを
あなたにしてあげられなかったこのとすべてを
今寄り添う恋人にしてあげようとおもう

「続けられるの?」
「もうすぐパパになるんだ」

2009年4月27日月曜日

男子学生

赤い髪の男子学生が
電車に乗ってきた
真似たのか
主張したいのか
ニキビの吹き出た顔の上に
帽子のような赤い髪
威嚇しているのか
警戒しているのか

人との距離や
人との対話に
恥ずかしくなって
髪の先まで赤く染まる
男子学生

窓から街並みを眺めている
私は彼に私を見ている

わたしはそれより

記した詩が
人の心に届き
一瞬の清涼となるならば
私はそれより何を望もうか

記した詩が
人の心に届き
一瞬の情熱となるならば
私はそれより何を望もうか

人が私に触れて
心をほぐし放ってくれる
私は放たれたまま自由にさせて
漂うのだ
私はそれより何を望もうか

新聞

毎朝何万人という人が
インクの匂いを嗅いで吐き出している
そこに殺人や巨人戦の結果が添付されている
八百屋で白菜が安いとかインクに乗って
鼻から脳に伝わってわかるのだ
新聞はにおいで出来ている

白い花

白い花庭先に静かにあり
戻らず出て行く私を見送る
気にもしなかった風景が
さよならとばかりに主張している
四月の夕暮れ

2009年4月16日木曜日

音楽

あなたの奏でる音楽をどこかで聴けるその日まで
音楽は余興

太陽

太陽はあたたかい
そしてやさしく体を目覚めさせる
太陽はつつむ
そして張りつめた不安を拭い去る
太陽、太陽よ
君に焼かれるのなら僕は何もいうまい

三鷹

生まれて恋して笑って泣いて
書いて死んだ作家の街三鷹

自分を見つめてたまねぎの皮みたいに
何にもなくて自分から出たのに
皮がまるでうそみたいに感じた
作家の住んだ街三鷹

整備され静かになった街並み
恋して心燃やして生きたのだ
僕の住んだ街三鷹

2009年4月11日土曜日

桜の季節に

わずかなときだけ咲く桜
また会えるのかと眺めてる
隣に笑う家族や友や恋人ら
また会えるのかと眺めてる

花は散ってしまうけれど
花はなくても桜は桜
宴は終わってしまうけど
家族や友や恋人は明日も
家族や友や恋人で私は私

時は過ぎ去り生きる私らも
空を桃色に染める桜も
いつかは光と影になるけれど
再び巡り森羅万象の種子となり
再び巡りあなたの傍らの花となる

再び巡りあなたの傍らの花となる

2009年4月9日木曜日

オーダーメイド

愛したものにも
愛せなかったものにも
愛された私にも
愛されなかった私にも
どこまでも等しく
オーダーメイドの肉体がつきまとう

2009年4月8日水曜日

2009年4月5日日曜日

とても幸せ

寝るとこがあって
食べるものがあって
着るものがあって
うたたねしてる家族がいて
とても幸せ

風が吹いて
木々がさわさわゆれて
陽が差して
シャワーをあびる
とても幸せ

珈琲を飲んで
美術館に行って
大好きなあの子に
手紙を書いた
とても幸せ

桜の木の下で香りをまとい
海の音につつまれ
実りをほおばり
雪の花を眺める
君の暖かさを確かめながら
とても幸せ

そんな風に
日々が穏やかに流れて
おじいちゃんになって
やっぱり誰かのそばで
心静かにいるんだ
とても幸せ

涙がでるくらい
とても幸せ

2009年4月2日木曜日

善人だということ
真面目だということ
やさしいということ
裏切らないということ
悲しくないということ
寂しくさせないということ
逃げないということ
いつも微笑むということ
忘れないということ
争いがないということ
人が分かり合えるということ
平和だということ
愛しているということ
幸せを感じるということ

すべて嘘
すべて望んでいることだから

2009年3月31日火曜日

こころとからだ

こころはなれて
からだもとめ
からだはなれて
こころもとめる

ああ さよなら

2009年3月28日土曜日

まくら

電車でとなりのひとが
いつしかいねむり
僕の肩はまくら

バスでとなりのひとが
いつしかいねむり
僕の肩はまくら

ガタガタ
ブーブー
うとうと
すやすや

もう春です

僕もいつしかいねむり
となりのきみの肩はまくら

2009年3月26日木曜日

詩のあるところ

近づいたときに
生まれる詩を

はなれて思い出して
記すような詩でなく

そばにいるという
ひとつの愛の詩を

そのぬくもりの中に
みつけたい

2009年3月25日水曜日

カサブランカ

退職する老いた恩師に
体にぴったりカサブランカ

蒸しかえる教室
汗拭くハンカチが止まり
カサブランカが
小さく静かに長く揺れている

2009年3月17日火曜日

逢うこと

あなたが好きで
どうしようもなく
ただ逢いたいだけなのに
映画やお茶や
そんな口実ほんとは嫌だ

晴れたからでいいし
雨降りだからでいいし

いつがいいなんてもの
どうでもよくて
月曜が休みだとか
週末に給料が入るからだとか
そんな口実ほんとは嫌だ

生きているこの瞬間
あなたに逢いたい

いつだって何を差し置いても
あなたに逢いたい

あなたに逢うこと以外
大切なことなど何もないのだから

2009年3月16日月曜日

にわか雨

昨晩降り出したにわか雨
庭の小池に星空浮かべ
新しい朝にほほ笑む

2009年3月3日火曜日

タバコと海

タバコの煙で
消えていった男のすきまを
うめようとしたってだめ

臭いが服と心に
しみついて
どこまでも追いかけてくる

そう

海にでも行くのね
潮風にあたって
少しひりひりするほうが
タバコの煙よりずっといい

ある朝ぽっかり
詩がやってきて
そして去った。

2009年2月25日水曜日

女は

走り行く闇をまなこに沈めし若い娘
花と鳥に彩られたくましき腕に盗まれ
捧げられる夢を見る

かくして若い娘は生を美しく完結させ
針で傷ついた指先に流れる
赤き花びらを大気に吸わせる

恥じらい確かめ安堵しながら
心のうちにしまいこみ
高く陽の昇る浜辺にてひっそりと眺める

ふけり懐かしむゆうべ
娘は娘でなく女となる
女はだれでもそれを持っている

2009年2月23日月曜日

雨と雲

また雨だ
この街は雨ばかり降る
買ったばかりのコートがまた濡れる
石畳を流れる雨水が川へ
いつか君の住む海へも行くならば
男と君の足元へ貝殻を届けよう
あの時君がうつむく僕に
星空教えてくれたように

マシュマロみたいな雲が飛んでいる
遠い街へ行ってしまったあなた
雲の行く先にあなたの空があるならば
恋に落ちてるあなたと彼女に
通り雨を降らせてあげる
あなたがコートを女かけて
風邪でもひいてしまいなさい
あの時あなたが凍えるわたしに
暖かさ教えてくれたみたいに

2009年2月20日金曜日

眠たくなる

眠たくなっちゃう
君といると
眠たくなっちゃう
なんだろ
眠たくなっちゃう
ほんととにかく
眠たくなっちゃうから
一緒に夢につれていく
たくさんキスしたあとで

ふれる

紙にふれるえんぴつ
髪にふれる指
髪にふれるまなざし

不安

薄汚れた醜い夢に
いつしか僕の中の
やさしさが死んでしまうのではないかと
不安になるのです

日常

おとといの冬だとか
あさっての風だとか
会った日の木漏れ日だとか
来年の落ち葉だとか
雨のむせび立つ夜だとか
粉雪踊る朝だとか

どれも地球が呼吸してるみたいに
あなたとのあたりまえの愛の日常

鈍行列車

たどりついたどこかで出会うあなたに
多くの景色を教えたいから
僕は鈍行で行くよ

ホームに佇む人々や
線路沿いに広がる田園の香り
体揺らせてレールを踏み越える音

つくことも
たどることも
喜びだから

あなたへ
あなたと

酒飲み

昼酒飲んで
アルタ前で
「いよ~」とからんで
いい年した大人が
ふらふらしてね
太陽が「おつかれさん」と
その頬はさらに赤く

2009年2月18日水曜日

僕は

百年も生きられぬのに
なぜこうも日々迷う
大木は千年の生き
ただ天にまっすぐに伸びていく
短いから迷うのか
ならば蜉蝣ははたして

人間という存在に生まれ
正しくあろうとするのに
自らが正しき人間でないと気付いて
取り返しのつかぬ過去に迷い
歩むべき道の険しさに愕然とする

行き着いた先で裁かれ
正しさとはそぐわぬ
その生だったとしても
行く
僕は
いく

2009年2月14日土曜日

不思議な夢

不思議な夢を見た
大理石の立ち並ぶ広場で
着物を着た女と
コートを着た男
知人のO氏と
シャツ姿のT氏
スーツの見知らぬ外国人
そして私

みな笑顔で
順々に2行詩を読み上げる
私の番が来て
思いつくまま
焦りながら
2行の詩を読む
内容はすっかり忘れたが
少しはうまかったのか

目覚めて私は微笑んでいた
そんな朝があってもいい

2009年2月13日金曜日

酒場にて

酒場をやりませんかと
酒飲みが呼び掛けて
酒飲みながらうちあわせ

氷がとけて
夜がふけて
お金ないねと笑ってて
場所何処にしようと笑ってて
何売ろうかと笑ってて

いつしか

ボトルもグラスからっぽで
なにもないけど僕らはそこに夢をそそいだ

酒場をやりませんかと
酒飲みが呼び掛けて
酒飲みながらうちあわせ

僕らはそこに夢をそそいだ
いつまでもつきぬ夢をそそいだ

白銀

流れゆき過ぎた季節の中で
待ち望んだぬくもりは
忘れてしまった遠い未来で
触れられぬ雪のように降り注ぎ
窓を開けぬ部屋の中でこそ
みつめられる

火を落としカーテンをしめ
夢の中へもぐりこむ
ただゆるやかに
かくじつに世界は白銀へ
いつまでも白銀へ
そして私は
心臓を貫かれながらドアをあける

五分も持たぬ白銀へのドアを

2009年2月10日火曜日

静かな夜

近すぎて見透かされようで
怖くて
幸せすぎて今が過ぎるのが
怖くて
あるものがなくなるようで
怖い

時間はどうしていつも進んで
世界はどうしていつも変わってしまうのだろう

静かな夜は騒がしすぎる

2009年1月28日水曜日

悪い冗談

電車に男が飛び込んだ
網の目走る電車がとまる

すみませんと

男に代わって謝る駅員に憤る乗客
遠くに確実に飛び散るのは
肉片や血でなく
怒りと憎しみと悲しみと疲労

それらは
うなだれ歩く人々の背中を
押している
飛び込んだ男が押されたように

これは悪い冗談だ

2009年1月27日火曜日

どこへいったろう

あの日の月はどこへ行ったろう

長く伸びた僕の影が
長く伸びた君の髪に
かかっていた

あの日の月はどこへいったろう

あの日の雨粒達はどこへいったろう

混ざるように
灯る光を反射して
灯る光を見つめてた

あの日の雨粒達はどこへいったろう

あの日の言葉はどこへいったろう

かけられたやわらかな振動が
ぼんやりとからだをかけた

あの日の言葉はどこへいったろう

ああ
時に溶けてしまったかのように
みあたらない

2009年1月26日月曜日

Drowsiness 眠気

I'm afraid to go over the day
僕は一日が過ぎてゆくのが怖い

So afraid to lose
失われていくようで怖い

Sleepy
Very sleepy
眠い
とても眠い

Sleepy
Very sleepy
眠い
とても眠い

2009年1月9日金曜日

Such name ...

I do not want to know whom you liked
if I do not want to hear such a thing
誰を好きだったかなんて
そんなこと聞きたくもなければ
知りたくもないわ

It is good only in
it which you are near me now
今、そばにいてくれる
それだけでいいの

Teach it
You want there to be whom now
教えて
あなたは今、誰にいてほしいの

But I do not want to know it
if I do not want to hear such a thing
でもそんなこと聞きたくもなければ
知りたくもないわ

Such name ...
そんな名前・・・

There be it near without saying anything
There be it much nearer
何も言わないでそばにいて
ずっとそばにいて

Close your eyes without looking at the distance
遠くを見ないで目を閉じて

Please, it is only tonight
Please, it is only now
お願いだから今夜だけでも
お願いだから今だけでも

2009年1月8日木曜日

The warmth is Warmth

Run after solar warmth
太陽の暖かさを追いかけて

Trace it, and wear it; Ino
In the small room where the light does not enter
たどり着いのは
光の入らぬ小さな部屋で

When I gave up running after it
The room is gradually warm
It was filled with light
追いかけるのをあきらめた時
その部屋は次第に暖かく
光に満ちた


The thing which I run after
There is always it near
I seem to run after it
I escaped
追いかけているものは
常にそばにあり
追いかけているようで
逃げていた

To know it
知るために

But
we do not need to know warmth
だが
暖かさを知ることはない

The warmth is Warmth
暖かさは
暖かさ

The warmth forever
Warmth
暖かさはどこまでも
暖かさ

2009年1月7日水曜日

Good night poetry  おやすみの詩

To you whom I am tired, and return
Make supper
I want to look at you who make yourself at home

疲れて帰ってくる君に
夕飯を作って
くつろぐ君を眺めていたい

Take a bath
Nudge you who swelled up
I want to look at you who laugh

お風呂に入って
ふやけた君をつっついて
笑う君を眺めていたい

Be in the futon
You who eat in a dream
Moonlight earlier than me
Pat it easily

布団に入って
夢の中でも食べてる君を
月の明かりが僕より先に
やさしく撫でて

I bake it and stand, and bake it
With the fragrance your mind
I sleep while being going to go down
I sleep while laughing

やきもち焼いて
その香りで君の気を
引こうとしながら僕は眠るんだ
笑いながら僕は眠るんだ

2009年1月5日月曜日

Every day 日々は

In valuing now and the future every day
日々という 今と未来を大切にすることで

The person is considerate of somebody
it is loved by somebody By the way
人は誰かを思いやり
時に誰かに愛される

Waxing and waning
I am not seized with I rise, and giving it
満ち欠けや 
のぼりくれることにとらわれず

If feel that there is always it somewhere,
it is reliable; help it
いつもどこかにあるのだということを
感じていればそれは確かな力になる

Time that goes by ceaselessly
I almost let you forget it
とめどなく流れる時間は
そのことを忘れさせそうになるけれど

The memory that I drifted to is written down
eternally and drifts to the past sea
過去の海へ流れ着いたその記憶は
永遠に記され漂うのだ

In spite of being yurarito brightness
ゆらりと輝きながら

Small morning 小さな朝

A red tomato
赤いトマト
A green broccoli
緑のブロッコリー
Black coffee
黒い珈琲
A yellow omelette
黄色いオムレツ
Pink bacon
ピンクのベーコン
A yellow toast
黄色いトースト
White yogurt
白いヨーグルト
The sun which is an orange
オレンジな太陽
The purple sky
紫な空
Inexperienced wind
青い風
Transparent time
透明な時間
A golden dream
金色な夢

OK, such a day
I will go for a walk
さあこんな日は
散歩に行こう

2009年1月3日土曜日

空の広さや

Empty area
空の広さや
The form of the cloud
雲の形や
The blue of the sea
海の青さや
The dazzling beauty of the setting sun
夕日の眩しさを
It will be told to be how
どうして伝えられよう

I merely stand still there
僕はただそこに佇み
I merely go to there with you
僕はただそこに君を連れて行き
Shade it with a heart
心をかざして
I smile at you
君に微笑むだけ
It will be told to be how besides it
それ以外どうして伝えられよう

And of the time
そしてそのときの


Your warmth
君の暖かさや
Your gesture
君の仕草や
Your fragrance
君の香りや
Your voice
君の声を
It will be told to be how
どうして伝えられよう

In the sky and the sea and the sun
空や海や太陽に
It will be told to be how
どうして伝えられよう

2009年1月2日金曜日

世界は


The world is always generated with you newly and happily

(世界は常にあなたと共に生成されている 新しくそして幸せに)

雪が降る 柔らかに雪が降る 昼も夜もこの街に 雪が降る 足跡が道についている 誰かが歩いた跡 私も歩く 雪の中を 優しい雪の中を