2021年12月9日木曜日

 周回軌道の外側に

一羽のカナリアが

色彩の川を越えていく

ゆらめきながら

離れていく命の灯を彼らは今日も見つける

優しいコルネットの音を

思い出しながら

僕は君の手に触れた


poem on chair

僕たちのいくつかの言葉について 僕たちのいつかの言葉について ここへのせる たゆたう からだの ひとつのように 椅子へ腰かける穏やかな老人のように poem on chair