2017年7月16日日曜日

それでさそしたらさ

約束を果たしながら虹の足元を探しているんです
見上げて流れて行く雲が笑っているんです
何もないところに指で筋をつけて遊ぶんです
おまじないみたいに合図を送って呼んでるんです
浜辺に打ち寄せる波は忘れたい言葉を流すのによくて
海を渡ってどこかの浜辺にいる誰かの口に移って飛び出してくるんです
見えないけれど優しく生命のある言葉がミルフィーユみたいに
積み重なってさ
積み重なってさ
それでさそれでさ
そしたらさそしたらさ

季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす