2014年1月25日土曜日

夜の河

柱時計の告げる
詩の始まりから
巻き上げられるネジ
幾千もの振り子が
夕暮れを追いかけた
麦わら帽子の未来を約束していた

インクの匂いを忘れずにいることで
かつて咲き乱れた花々
(例えばパンジー)(あるいは向日葵)

凍える駅のホームでも
星々の中に持つことが出来る

私はその夜に流れる
ひとつの河を見た

2014年1月21日火曜日

冬の句

冬空の 雲の形は とどまらず

ペッタンコ 繁盛願い ウス囲む

初詣 五円の穴に 青写真


2014年1月15日水曜日

答え合わせ

宿題の答えを教えてあう子供ら
ここ、何?
2番、あってる?
そこ、まだしてない。
これ、何かな?
同じ答えが提出される
どうしてそうなったか
点数には入らない
誰かが答えを教えてくれる答えは
点数のつく答え
どうしていきたいか
誰も教えてはくれない
答え合わせはない

2014年1月10日金曜日

雲が来る

コンクリートの街に
灰色の雲が来る
冷たいケースの人々は
それに気付かない

人がもっと空を持っていた頃
めぐる季節を
待ちわびながら恐れもした

電子のはじく雷を
僕らはいつしか信じはじめて
せまりくる雲のにおいを
忘れた

2014年1月9日木曜日

Go for a swim if there

Raining the day before yesterday
I did not want to leave something out
Rainbow but have come up today
Wind is cold

You turned around
Do not even anywhere in the world
You are staring at me
When is such a great day?

During the Thousand and One Nights in the language of love
Lake which was able in the downpour
Where is such a great side?
Have you by my side

Do not even anywhere in the world
Go for a swim if there


おととい雨が降って
外になんか出たくなかったわ
今日は虹が出ているけれど
風が冷たいわ

あなたが振り向いて
世界のどこでもなく
私をみつめてる
そんな素晴らしい日はいつ?

愛の言葉で千夜のあいだ
土砂降りにして出来た湖
そんな素晴らしい辺はどこ?
私のそばにあなたがいる

世界のどこでもなく
そこになら泳ぎにいくわ


2014年1月3日金曜日

日常

朝起きたら詩を書きます
夢の続きの
コーヒーを飲んで朝食を食べます
お腹が減ってのどが渇いて

夢の続きが消え失せて
刺激を求めて散歩もしくは読書か映画
煙草を吸って風が吹いているのをたしかめて
思い出や邪な幻想にひたったりして
昼下がり詩を書きます

役割というものを習いましたから
夕方仕事に出かけて皿を洗ったり
いろんな人をもてなしたりします

余裕があるときは友達や
まったく知らなかったけど気になる人に会います

ご飯を食べながら計画を練ったりします
それをお気に入りの手帳に書き付けて
たまに詩になったりします

移動中、読書をして死んだ人達の
言いたかったことは何なのかなと思いをめぐらします
寝る前もそうします
あるいは好きな人のことを思います

すると夢にいろんなことが現れます
ぼんやりだったり、はっきりだったり
気がつくと朝になっています

2014年1月1日水曜日

季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす