2020年10月14日水曜日

君のいた季節が遠く過ぎ去り

風だけがまだ僕の耳元に届いてる

麦わら帽子を笑いながらかぶって

波打ち際をはしゃいで駆け抜けた

どこに向かうのわからないまま

ただ夕陽を追いかけていた

飲み干したビールの空き瓶から

砂が落ちていく時、永遠は生まれた

どれだけ優しいかわからない君の指先

どれだけ明滅を繰り返したかわからない

鼓動と存在が世界を包み込んでいた

この音と文字のにじむ光景の中だけに

今、君はいるんだろう

笑うことも泣くこともためらうことも忘れてしまった

あの季節に

君ともう一度出会いたくて

僕は綴るんだ

僕は歌うんだ

あーあーあー

うーうーうー

晴れるだろうか明日は

会えるだろうか君に

永遠を弾く

この僕の指の先に

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす