僕の前を流れた風景
それはすでに失われ
花を揺らす風
ベンチを照らす光
喋り声
道端のはね
いつかの土産
無数のマンション
僕を見つめる目
僕は何かを思い出した
通勤途中の駅で
懐かしい友人に会う時に
あの雲の果ては
果てである
今はもわかりもしない悲しみの
僕は何をみたのか
僕は何をみたかったのか
影が形を作る
触れてはいけない
僕は近くだけだ
僕は迫る
忘れながら失いながら
触れられぬものに
僕は停止する
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
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