2020年8月18日火曜日

幻聴

永遠を記す途中しぶきが水平線を隠して
呼吸の出来ない深海へと誘う
西瓜のビーチボールが
転がり来て去り行きながら
溶けた氷の中からこちらを見つめている
灼熱のカーテンが
我らを奪おうとして包み込む
いつかの夏の幻聴が
砂浜に落ちている
私は耳をあてて
それらのつぶやきを聴いた

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす