2014年8月16日土曜日

蝉

今、夏、夜
道端の木々から
街灯の中から
とどく鳴き声は
どれもいつかきいた
それとは違う

季節をこえては
鳴けぬ
飛べぬ

力尽きた蝉は
羽をばたつかせ
地を這いながらも鳴く
足を折り曲げて
そして
空を抱いていく

季節をこえては
鳴けぬ
飛べぬ

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心臓

私を開いておやすみを告ぐ 私を開いてありがとと告ぐ どうしてこうも堅固に鎖を巻いて どうしてこうも扉をとざしている ああ、あと何万遍抱きしめたなら 私はその声を聞けるだろうか