祭りの夜、通り雨が街を覆って
交差点、四角の銀行の軒先で雨宿り
この雨がいつ止むのかはわからない
交差点をはしゃぎながら渡る人たち
車をとりに行くよと妻とベビーカーの幼子を残して走る夫
濡れた浴衣を絞る女子ら
街灯がぼんやりと夜空と街に溶けていく
私は眠れず散歩をしていた
空の上にいるおしゃべり
どこの空と
どこの街で
私はまた会えるかな
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
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