2021年5月6日木曜日

それは失われた

通り過ぎた詩は

夜の街に満ちて

ネットに掠め取られて

断片だけがまたこうして現れて

ひたすらにつづりながら

訪ねてきた詩を探すのだ

また巡ることを私は知っている

記せるときに記すのだ

36の愛しき風景の中に

君を閉じ込めて永遠にする

流れてゆく時を止めることは

許されたポエジー

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす