2014年7月17日木曜日

磁場

どこかへ向かう途中で
乗り過ごして
来る予定ではないところへ
来てしまった
自分を取り巻く景色は
人であろうと音であろうと
つかまった手すりであろうと
どこか全部が
つくりもののように感じて
美しい夕焼けは
誰かが描いたようで
会話の節々が
やはり細かく整えられているように
思えるのだ
私はその水路に流れていくのだけれど
そういった自分に
気の付かないままやりすごして
おくほうが
良いのかもしれない
行く先は見えても
ましてわかっても
いないのだけど
広いところに出るのかもしれないと
思っている
それは私のなかにある
命というものが
こすれることで生まれた
磁場が
なにかに引き付けられた
結果に過ぎないと
わかっているから

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心臓

私を開いておやすみを告ぐ 私を開いてありがとと告ぐ どうしてこうも堅固に鎖を巻いて どうしてこうも扉をとざしている ああ、あと何万遍抱きしめたなら 私はその声を聞けるだろうか