poem on chair
2013年9月5日木曜日
蝉
夏のあいだ鳴いていた蝉らが
腹をむき出しにしてそこかしこ
息絶え絶えに羽をばたつかせ
路上に溝に落ちている
もう飛べぬ
しがみつく幹もない
蟻が集まり体を運んでゆく
喰われている
蝉という存在は失われながら
軽さに包まれ浮かんでゆく
集合体としての鳴き声が
再び巡る夏の幻影をつくっている
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心臓
私を開いておやすみを告ぐ 私を開いてありがとと告ぐ どうしてこうも堅固に鎖を巻いて どうしてこうも扉をとざしている ああ、あと何万遍抱きしめたなら 私はその声を聞けるだろうか
落葉
我らの吸い込む酸素を吐き出した葉っぱらは 風が吹いて地に落ちた 大地に落ちればひそやかな虫らの餌となり 新たに生まれる若葉の床となる しかし我ら人間が地球をコンクリートで塗りつめて 落ち葉をゴミにしてしまう クリーンな世界とは命育たぬ世界 クリーンな世界とは命めぐら...
ひとり
人を好きになったら ひとりになった
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