君が教えてくれた
一番の優しさから
光が届いて
積み上げられた影を抜けた
それはいつかの雨の日のこと
***
You taught me that.
From the kindest
The light reached me
Through the piled shadows.
It was a rainy day sometime
暑い日差しの中に照らされて
育ちゆく木々に緑の実がなる
澄み渡る空と大地が私を生かしている
雨が降り私を生かす
私は生かされた命を使ってこの世界を整える
動くことのできないものたちに語りかけながら
この世界を愛する
そして湧き上がる言葉という確かな命の芽生えを
詩にしてゆく
私のいるところは整えられ
命は新しく芽吹いていく
祈りに似た愛を私に触れるものは受け取る
私の命のあるか限り
祭りの夜、通り雨が街を覆って
交差点、四角の銀行の軒先で雨宿り
この雨がいつ止むのかはわからない
交差点をはしゃぎながら渡る人たち
車をとりに行くよと妻とベビーカーの幼子を残して走る夫
濡れた浴衣を絞る女子ら
街灯がぼんやりと夜空と街に溶けていく
私は眠れず散歩をしていた
空の上にいるおしゃべり
どこの空と
どこの街で
私はまた会えるかな
夏が来る
君のいた夏が来る
春のあとに
秋のまえに
冬を思い出すように
夏が来る
君といた夏が来る
笑ったあとに
泣きだすまえに
虹を見つけたように
まだ、愛というものがわからなくて
誰かといるのがもどかしくて
明日はもっとこの世界と
仲良くやれるだろうか
月日が季節が時間が
ひとりだけで過ぎてゆく
ひとりでに過ぎてゆく
愛する愛を持っている
夏だから君を愛する愛を持っている
乗り過ごした駅
一駅歩いて
タクシーもなく
帰った
田園の夜の
月明かりの射す
あぜ道の
ひとりではない時間
誰もが通り過ぎた門の
丸みのある地平の
歩く私をみていた
予定にない
予定された豊かさに触れて
私は歩いて帰った
愛をレッツゴー
愛をレッツゴー
愛をレッツゴー
愛をレッツゴー
ポメラニアン抱えた
かわいいねえちゃんのあんよ
酸素充満してる公園にポップアップ
俺のリビドー電気コイル
欧米に慣らされた煩悩開花
鼻の奥にピックアップ
ここが爆心地
ジェネリック薬品バリバリ噛んで
健康第一 パッチワーク
栄養一番
遠洋漁業
エンジョイマンボー
愛をレッツゴー
彼らは湖で暮らした
ソローソローヨーソロー
伝統的な公衆浴場
愛をレッツゴー
愛をレッツゴー
愛をレッツゴー
愛をレッツゴー
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