2023年7月25日火曜日

夜の田園

 乗り過ごした駅

一駅歩いて

タクシーもなく

帰った

田園の夜の

月明かりの射す

あぜ道の

ひとりではない時間

誰もが通り過ぎた門の

丸みのある地平の

歩く私をみていた

予定にない

予定された豊かさに触れて

私は歩いて帰った

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす