2015年8月22日土曜日

チップス

会わなければここへ来ることはなかった
BUSの行きかう大通りと
ガソリンスタンドの交差点

西日がタバスコの瓶を通過して
影を作り
とどまるビーンズの種が
吐き出される過去を懐かしがる

夏の陽射しの中で
BEARを飲んで
とどまるのだ

ストアがありましたね
四つ角に
ここは
車通りが多いですね

追いかけているわけではないのですが
つまりは夏の陽射しがそうさせているのです

橋を渡り銀の足跡がいるわけを
すぐにはわかりはしないのです

そこに何があったかは
いるべき場所にいる

そのさきに何が
いや、もうすでにー

チップス

欲しい

夢のような日々のあとに
便りのあったのを伝えてくれた

どこにいようと
持ち続けている面影

反射する光が
太陽のあるのを教えてくれる
石畳の熱を忘れずにいる
アスファルトが白線を飛び越えてゆく

白いシーツの
あなたの香りにつつまれて
今夜も眠る

夜空にはまあるいお月様
円形劇場のハムレット
トーストに乗っけてがぶり

耳元で忘れなさいと
ささやく女優が
明日も手を差し出している

はさんだペンのように
ベルギーワッフルタワーがそびえる
ハローグッバイ

石の中にあるまぼろしを
掘り出したくて
こするのだ

椅子は5脚ある
カフェより

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす