poem on chair
2014年3月28日金曜日
ひとひら
わずかな季節に咲いては舞っていく桜の花のよに
色や形の意味が空に溶け出しても
君の前にいることが何も必要としなくても
共にあることのその喜びが
体とか心とか声、越えちゃえばいいね
コンクリの街でも、360度水平線の海の上でも
共にあることの喜びが
体とか心とか声、越えちゃえばいいね
ひとつでもひとひらでも
ひとつでもひとひらでも
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
痕跡
誰が来たのか 誰が去ったのか それはなんとなくなくなる なにがあって なにが終わったのか その痕跡すらなんとなくなくなる 私も誰かから この世界から なんとなくなくなっていく
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