珈琲店をみつけはいりこむ
警官がせわしなく歩いている
びりやあどの玉パチンコ玉のように
人々が散っては集まり散っては集まりしている
私はまた眠気が来て
コクりとなった
私が明日の夢を見た
夢の中で私は一日多く生きて
気がつくとまたコーヒー店であった
誰か一人くらい知った顔に合うかと
淡く想った
だがその時わかったのは
誰も私を想うものはないのだと
ウエイターすらも私を気に止めない
そして私も誰も想わなかった
紙を取り出して
詩でも書くがどうもすべらない
そのうち眠くなり
コクりとなった
表に出ると
アジア女性が腕に絡みつき
声をかけてくる
金はあったが女を抱く気にならない
再び空を見上げると
ここは行き止まりなのだと気づく
駅前にはあきらめて眠る人
あきらめず男を誘う男
女を誘う男
男を誘う女
行き止まりなのにどこへ行こうと
さそうのか、
暖まりたいだけなのだ
彼らは暖まりたいだけなのだ
その日僕は考え事をして
終電を逃して
帰る場所を失って空を見上げていた
昼間のよに明るいが
暖かくはない
始発まで突っ立っていようかと思ったが
寒さがこたえた
わざと賑やかな居酒屋に入る
さわぎ回る学生やOL達の声の中
カウンターで好きにやる
が一時間しないうちに
酔いもまわり腹もふくれ
携帯の充電も切れた
朝が来て
みな帰るところをみつけて
どこかへ行ってしまった
私も動き始めた電車にのって
空からホウキのような光が
街を掃いていた
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