2016年6月25日土曜日

夜に

夜の樹
根元の根が
人の寝ているように見えた

夜の公園
街灯が葉を照らして
揺れていた

夜の遊具
昼間より騒がしく
沈黙していた

へそのような
広場の真ん中に立ち
数日前に吐き出した言葉を
思い出していた

風が走り抜けて
そこにいる
私だけが
いつまでも部外者のように
ハーモニーを乱していた

私は座り込んで
夜になろうとした

私は眠り込んで
夜になろうとした

2016年6月24日金曜日

無題

憎しみ


がない
のは
しらないから

がない
のは
わからないから

がない
のは
ふれないから

がない
のは
おなじだから

あると
うまれる

無条件の
美しい世界は


いきるということは
憎しみをかかえること

あるから
すべて
​あるから

小松さん

俺がファミレスでバイトしてたころ 町田康を教えてくれた卵顔で色白で美人だけど並びの悪かったタバコのみの酒飲みの小松さん 札幌生まれだったな同じバイト先のひとと付き合って苦労したってバイト辞めた後に聞いた 居酒屋で飲んだんだよな一度。すごい綺麗だなって言えなかった。