2013年10月4日金曜日

高円寺ららばい

誰かと通り過ぎる毎日
心にだけ残る思い出
夢のまたたきの中で色づいてゆく

商店街の店先で売っていた
コロッケをかじりながら
見上げた空に浮かぶ君の微笑み

喜びも悲しみも飲み込んで
夜を招いて沈んでゆく太陽

高円寺ららばい
明日も朝が来るのを知っているから

高円寺ららばい
陽気な音だけ抱きしめて


夜空に広がる星のように
どれも同じに見える光の中に
君のためにだけ輝く星がある

この世界にあふれる人のように
誰も無関係に見える姿の中に
君の到着を待つ眼差しがある

目を閉じるから君を思い出せるように
闇夜が来るから誰かを愛せるように

高円寺ららばい
その星を探して

高円寺ららばい
好きな歌を口づさみながら


愛してるの言葉が
白々しく聞こえるのなら
さようならと言えばいいさ

生きているこの街でならば
聞こえるはずだよ心の音が
今夜も君のいる場所で


高円寺ららばい
誰もが寝静まるまで

高円寺ららばい
我らの夜に

高円寺ららばい
宴の用意は整った!
さあ乾杯!

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす