poem on chair
2012年9月27日木曜日
手紙
手紙をもらった
住所はなくて
新しく暮らす街のこと
心に灯る情熱のこと書いてあった
字を書き慣れたまっすぐな文字
横顔たて髪みてるみたい
返事をすれば
いつまた返ってくるか
わからないから
しばらく手にしたまま
返事考えてる
いつだって手にしたまま
返事考えてる
そばにいて 話しかけるみたいに
返事考えてる
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傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
社にて
女の眠る本屋の二階 カビの臭いのする布団 光の差し込むグラス 寒風の通る路地裏 車に乗って女を探して 目覚めるとそこにいた 溢れるくらいの冬の気配が 少し触れるだけでこぼれきそうで動けない 時折ひびくアラームと 夢とうつつの交わる振り子時計 老人の手の皺 ...
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