poem on chair
2008年6月26日木曜日
蝶
蝶が飛んでいる
飛べるのになんとはかない
手のひらで
いとも簡単に消えていく
世界の秩序に逆らわず
飛べるように生まれてきた蝶は
舞い飛ぶ 先にも 後にも
純粋な軌跡が描かれていく
僕ら人間の
飛べもせず歩いた歴史の
たどたどしさよ
蝶よ おまえには
神の声が聞こえるか
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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