poem on chair
2013年7月11日木曜日
雨の女
表情の変わらぬ
その顔の奥に
いったいどれほどの
繊細な糸がつまっているのだ
色合いの変わらぬ
その服の奥に
いったいどれほどの
鋭利なとげを隠しているのだ
薔薇のようなその唇が動くたび
風向きや湿度を変える
まるで聖書に記されている 言葉
雲ように立ち上っていく
そして街に雨を降らせる
そして僕に雨を降らせる
街は渇きを潤し
僕は孕んでいく
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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