2013年7月29日月曜日

会いたいです

会いたいです
あなたに会いたいです
そろそろ会いたいです
忘れてしまわぬうちに会いたいです
死んでしまう前に会いたいです
深夜詩を記しているときだけ
2人の間に流れた共通のことばだけ記しているときだけ
会うというのではなくほんとうに会いたいです

あなたとの約束を
あなたの名前を
あなたの姿を
あなたの声が
毎日に押し出されるように消えてしまう前に
時間のない僕らに
朝陽は好きよと眺めて
閉じ込めておけないと
昇りゆく太陽がおしえていた

あなたといた場所は変わらぬ朝陽を
今も受け続けているのだと
遠く離れた地点から眺めている
あなたと交わした会話
あなたと見た景色
ぼんやりと思いだすように眺めている
そんな
あなたを
わたしを
ことばを
輪郭を
約束を
明日を
忘れてしまえるほど
あなたに会いたいです

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす