2015年1月30日金曜日

大阪2015

白いシーツの上で泳ぐ
夕暮れの風が浜辺に風が吹く
からだについた砂をふりはらうと
キラキラと輝く

ネオンが街を眠らせない
香水の強い女が
紙袋を抱えて
点滅する信号の中に紛れた

溶け出した氷が
汗をかかせて出口をふさぐ
煙の立ち込める店内を
白黒にして水滴が映している

細やかな背中を撫でて
土地の味を憶えようとする
目を閉じながら私は
ひたすらに泳いでいる

夜があたりをつつんで
時間ばかりが唸っている

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす