poem on chair
2010年3月11日木曜日
ゆりかご
そのゆりかごは
常に動いて突然我等の前に浮上する
善きことも
悪しきことも
美しきことも
醜きことも
それらは想いの振動で変化し流れる
自由があるというのなら
それは
その想像の自由さ
その想像にいのちを与えるのは
沈黙
長き沈黙より生じるものを
詩人は言葉で
絵描きは絵で
音楽家は音で
捉える
ゆりかごがある
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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