2015年8月24日月曜日

永遠の砂浜

カラス貝のかけらが
砂浜に散らばり
波の記憶を置いてゆく

カモメが夕暮れを待ちながら
パラソルの間をすり抜ける

ベンチの老夫婦は
犬とたわむれながら
孫のはしゃぐのをみつめている

ここは永遠のとどまる砂浜

足からこぼれる
せせらぎが
街のほうへも飛んでゆく

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす