2014年4月11日金曜日

情景(下)

何も残したくないといった友人がいた
カメラを向けると嫌がるのだ
写真には映らなかったが
私はその友人を忘れない

何も残さなかったものが
置いていったものに憧れて
街は拡声器で喋り続けている

誰にも会いたくないと思うとき
私は会えないものに憧れている

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点在する周遊軌道の断片について(ラブレター)

  時間のそぐわない 永遠 慌ただしい音の 弔う昨日 呼ぶよ 呼ぶよ 呼ぶよ いつか来る未来からの 君の声に 震え過ごした夏のこと 時が降る 巡り来る 春の前の愛しき君