poem on chair
2014年4月17日木曜日
二つの山
朱い山と
蒼い山の
はざまに
静寂が芽吹く
白い恐れを
黒い雨が
包みこんで
立ち上がる
虹色の山々を
鳥や風は
悠然とその身に映して
星々に消える
望まれた山だけが
畏怖の中に震えている
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
痕跡
誰が来たのか 誰が去ったのか それはなんとなくなくなる なにがあって なにが終わったのか その痕跡すらなんとなくなくなる 私も誰かから この世界から なんとなくなくなっていく
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